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公開番号
2025064968
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-17
出願番号
2024157864
出願日
2024-09-11
発明の名称
低融点ガラス組成物、物品、およびそれらの作製方法
出願人
ザ・ペン・ステイト・リサーチ・ファウンデイション
,
The Penn State Research Foundation
代理人
弁理士法人浅村特許事務所
主分類
C03C
3/062 20060101AFI20250410BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】カーボンフットプリントを減少させて形成され得るガラスを提供することができる、ガラス組成物を提供する。
【解決手段】本ガラスの一部の実施形態は、約1.5モルパーセント(mol%)~5mol%の間のアルミナ(Al
2
O
3
)と、5mol%~45mol%の間のシリカ(SiO
2
)と、約35mol%~50mol%の間の五酸化リン(P
2
O
5
)とを含むことができる。実施形態はまた、改質剤を含むことができる。実施形態はまた、着色剤または他の要素を含むことができる。本ガラス組成物は、様々な種類のガラス物品を作製するために使用することができる。
【選択図】図2A
特許請求の範囲
【請求項1】
35~50モルパーセント(mol%)のP
2
O
5
と、5~15mol%のSiO
2
と、1.5~5mol%のAl
2
O
3
とを含むガラス組成物。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
40~45mol%のP
2
O
5
と、2~4mol%のAl
2
O
3
とを有する、請求項1に記載のガラス組成物。
【請求項3】
総量が30~50mol%のCaO、MgO、Na
2
O、K
2
O、およびZnOをさらに含む、請求項1または2に記載のガラス組成物。
【請求項4】
K
2
Oが10mol%以下である、請求項1、2、または3に記載のガラス組成物。
【請求項5】
Na
2
Oが20mol%以下であるか、または15mol%以下である、請求項1、2、3、または4に記載のガラス組成物。
【請求項6】
CaOが少なくとも20mol%であり、かつ40mol%以下である、請求項1、2、3、4、または5に記載のガラス組成物。
【請求項7】
0mol%超かつ0.5mol%以下のFe
2
O
3
をさらに含む、請求項1、2、3、4、5、または6に記載のガラス組成物。
【請求項8】
総量が14mol%以下のアルカリ酸化物を有する、請求項1、2、3、4、5、6、または7に記載のガラス組成物。
【請求項9】
MgOおよびZnOの総量が、0mol%超かつ30mol%以下である、請求項1、2、3、4、5、6、7、または8に記載のガラス組成物。
【請求項10】
ZnOを実質的に含まない、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、または9に記載のガラス組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本出願は、2023年9月12日出願の米国仮特許出願第63/582,033号に対する優先権を主張する、2024年9月9日出願の米国特許出願第18/828,327号に対する優先権を主張する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【0002】
本発明は、概して、新規な低融点ガラス組成物、それを含むガラス物品、およびそれを作製する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
数百万年前、ホモサピエンスは、天然に存在するガラスの有用性を発見した。人間は、5,000年よりも前にガラス物品の製造方法を習得した。現代におけるガラスの有用性は非常に多様であり、商業的使用と消費者使用の両方が含まれる。ガラスは一般的に、自動車産業、電子産業、分光学などに関連する商品用途および技術用途に使用される。多くの場合、ガラス物品は様々な化学的環境にも曝され、物品の耐久性を長期的に確保するために、ガラス組成物はそのような環境に耐えるように設計される必要がある。例えば、容器ガラス、窓用の平面ガラス、自動車フロントガラス、レーザーホスト材料、ファイバ、チューブなどのガラス物品は、ボトル、花瓶、ガラス美術工芸品などの両方の商品用途に利用され、多くの場合は水分の環境攻撃に耐え抜くが、結果的にそれらの初期特性を喪失する可能性がある。このため、その所望の物理的特性および化学的特性を喪失することなく水分への曝露に耐えることが可能なガラス組成物およびそれを含む物品が必要とされている。
【0004】
また、ガラスは製造全体において大気条件に相当量の炭素を排出することが公知である。長期間の高熱形成プロセスを使用することで、このような炭素排出がもたらされる。ガラス物品は、一般的には溶融プロセスおよび形成プロセスにおいて約1,450℃での加熱を必要とする。したがって、より低温で形成することのできるガラス物品を生産し、それによって環境に対するガラス製造の全体的な炭素排出を低減するために使用され得る、代替的なガラス組成物が必要とされている。
【0005】
これらの必要性および他の必要性は、本開示によって少なくとも部分的に充足される。
【発明の概要】
【0006】
本発明者らは、驚くべきことに、ガラス組成物を相当低いカーボンフットプリントおよび相当低い温度で作製できることを見出した。形成されたガラスは、ガラス物品(例えば、瓶、ボトル、グラス、ドリンクウェア、窓など)を形成するために利用することができる。一部の実施形態では、ガラス組成物は、約1.5モルパーセント(mol%)~5mol%の間のアルミナ(Al
2
O
3
)と、5mol%~45mol%の間のシリカ(SiO
2
)とを含むことができる。例えばガラス組成物は、1.5mol%~4mol%の間のAl
2
O
3
を含むことができるか、2mol%~3.6mol%の間のAl
2
O
3
を含むことができるか、または2.8mol%~3.3mol%の間のAl
2
O
3
を含むことができる。かかる例示的な実施形態では、シリカ含有量は、5mol%~15mol%の間の範囲のシリカ(SiO
2
)とすることができる(例えば、5mol%~10mol%の間のSiO
2
、5mol%~12mol%の間のSiO
2
、または7mol%~15mol%の間のSiO
2
などとすることができる)。
【0007】
ガラス組成物の実施形態はまた、五酸化リン(P
2
O
5
)を含むことができる。五酸化リンは、ガラス組成物を有するガラスの形成にリン酸化合物を使用することによって、ガラス組成物に添加することができる。例えば、リン酸一ナトリウム(ヘキサメタリン酸ナトリウムとも称され得る)、リン酸一カリウム、リン酸一カルシウム、メタリン酸アルミニウム、リン酸二マグネシウム、および/または他の好適な五酸化リン源を、ガラスの形成に使用されるガラス原料に添加することができ、その結果、ガラスは所望のP
2
O
5
含有量(例えば、予め選択されたP
2
O
5
組成物範囲内にあるP
2
O
5
含有量、または予め選択されたP
2
O
5
含有量)を伴うガラス組成物を有する。これらの種類のリン酸化合物を使用することで、炭酸塩改質剤(例えば、CaCO
3
、Na
2
CO
3
など)を使用することなくガラスを形成して、予め選択された所望のガラス組成物を有するガラスを作製するのに使用される原料の直接的なカーボンフットプリントの低減を補助することが可能とされ得る。一部の実施形態では、ガラス組成物は、35mol%超~55mol%未満の間のP
2
O
5
を含むことができる。例えばガラス組成物は、38mol%~50mol%の間のP
2
O
5
含有量、または40mol%~45mol%の間のP
2
O
5
含有量を含むことができる。
【0008】
例えばガラス組成物の一部の実施形態は、5mol%~10mol%の間のSiO
2
と、2.8mol%~3.3mol%の間のAl
2
O
3
と、40mol%~45mol%の間のP
2
O
5
とを含むことができる。他の実施形態は、本明細書で論じられるように(例えば、上記または下記で論じられるように)、SiO
2
、Al
2
O
3
、およびP
2
O
5
のその他の含有量範囲の組合せを利用することができる。
【0009】
ガラス組成物の実施形態はまた、他の成分も含むことができる。例えば、ガラス組成物の実施形態はまた、1つまたは複数の改質剤も含むことができる。改質剤の例として、アルカリ改質剤、アルカリ土類改質剤、および遷移金属改質剤を挙げることができる。例えば改質剤は、酸化カルシウム(CaO)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ナトリウム(Na
2
O)、酸化鉄(Fe
2
O
3
)、および/または酸化カリウム(K
2
O)を含むことができる。一部の実施形態では、ガラス組成物は、総含有量が40mol%~47mol%の間の範囲にある改質剤を含むことができる(例えば、かかる改質剤すべての、ガラス組成物に含まれる合計含有量は、40mol%~47mol%の間の範囲とすることができる)。他の実施形態では、ガラス組成物は、総含有量が30mol%~40mol%の間の範囲または約35mol%である改質剤を含むことができる(例えば、かかる改質剤すべての、ガラス組成物に含まれる合計含有量は、30mol%~40mol%の間、または33mol%~37mol%の間の範囲などとすることができる)。
【0010】
ガラス組成物に1つまたは複数の特性を提供するのを補助するために、1つまたは複数の改質剤をガラス組成物に含めることができ、これにより、ガラスが特定種類の物品の作製に際した使用においてより有効となるのを補助することができる。例えば、CaOおよび/またはK
2
Oは、ガラス組成物を有するガラスの耐久性を改善するのに役立つ改質剤として利用することができる。比較的少ないAl
2
O
3
含有量を有し得るガラス組成物は、例えば、より多くのCaO含有量および/またはより多くのK
2
O含有量を有することができる。一部の実施形態では、ガラス組成物は、22mol%または22mol%超(および47mol%以下)のCaO含有量を有することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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