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公開番号2025063862
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-16
出願番号2024172731
出願日2024-10-01
発明の名称二液型エポキシ樹脂組成物
出願人アトミクス株式会社
代理人個人,個人
主分類C08G 59/40 20060101AFI20250409BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】揮発性有機溶剤を含まない水系塗料でありながら、乾燥性や硬化性などの塗料物性に優れた二液型エポキシ樹脂組成物を提供すること。また、その特性を塗料以外に応用可能な二液型エポキシ樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】少なくともエポキシ樹脂、水、及び、水和反応がブロックされたアルミナセメントを含む主剤と、前記エポキシ樹脂を硬化させるエポキシ樹脂硬化剤、及び、前記アルミナセメントの水和反応のブロックを解除する塩基性水溶液を含む副剤と、を有する二液型エポキシ樹脂組成物である。本発明の二液型エポキシ樹脂組成物は、塗料以外に、樹脂モルタル材、パテ材、接着剤、あるいは、繊維強化プラスチックとして用いることができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくともエポキシ樹脂、水、及び、水和反応がブロックされたアルミナセメントを含む主剤と、
前記エポキシ樹脂を硬化させるエポキシ樹脂硬化剤、及び、前記アルミナセメントの水和反応のブロックを解除する塩基性水溶液を含む副剤と、
を有する二液型エポキシ樹脂組成物。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記主剤及び前記副剤を混合して塗布液を調製した際の当該塗布液において、水の含有量が5~30質量%であり、硬化物形成成分の含有量が85~100質量%である、請求項1に記載の二液型エポキシ樹脂組成物。
【請求項3】
前記エポキシ樹脂が自己乳化型液状エポキシ樹脂である、請求項1に記載の二液型エポキシ樹脂組成物。
【請求項4】
前記エポキシ樹脂硬化剤がポリアミンである、請求項1に記載の二液型エポキシ樹脂組成物。
【請求項5】
塗料として用いられる、請求項1に記載の二液型エポキシ樹脂組成物。
【請求項6】
さらに粗骨材を配合してなり、樹脂モルタル材として用いられる、請求項1に記載の二液型エポキシ樹脂組成物。
【請求項7】
さらに増粘剤を配合してなり、パテ材または接着剤として用いられる、請求項1に記載の二液型エポキシ樹脂組成物。
【請求項8】
さらに繊維を含み、繊維強化プラスチックとして用いられる、請求項1に記載の二液型エポキシ樹脂組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、二液型エポキシ樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、ビスフェノールA型エポキシ樹脂やビスフェノールF型エポキシ樹脂等の芳香族エポキシ樹脂を主成分とするエポキシ樹脂塗料は、耐久性や耐薬品性等に優れているため工場の床用塗料として広く利用されている。従来、エポキシ樹脂塗料は、一般的に塗装作業性を良くするため揮発性有機溶剤を配合することで低粘度化している。
【0003】
また、エポキシ樹脂塗料は、使用時までの保存性(ポットライフ)を確保するために、エポキシ樹脂と当該エポキシ樹脂を硬化する硬化剤とを二液に分けた塗料組成物が提案され、利用されている。
【0004】
このような有機溶剤系エポキシ樹脂塗料に対して、近年の低VOC化の要請により、水系エポキシ樹脂塗料への転換が叫ばれて久しい(例えば、特許文献1参照)。しかし、乾燥性や硬化性などの塗料物性、耐久性や耐薬品性などの塗膜物性等に優れる有機溶剤系エポキシ樹脂塗料の需要は、未だに高い。
【0005】
したがって、揮発性有機溶剤に由来する有機溶剤系エポキシ樹脂塗料の問題点を解決ししつつ、水系エポキシ樹脂塗料が抱える課題である高湿度条件での乾燥不良、低温時の硬化遅延、水の揮発による膜厚減少などの塗料物性や、耐久性や耐薬品性などの塗膜物性等の向上を図ることが望まれている。
【0006】
ところで、水性塗料では、無機バインダーとして白色ポルトランドセメントやアルミナセメントが利用されているが、薄膜化、耐汚染性、耐衝撃性等の物性面や塗装作業性、調色性、貯蔵安定性などのハンドリング性に劣るため、例えば、ローラー等で簡便に塗装できる仕上げ材としての利用は一般的ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開2020/110601
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、揮発性有機溶剤を含まない水系塗料でありながら、乾燥性や硬化性などの塗料物性に優れた二液型エポキシ樹脂組成物を提供することを目的とする。また、その特性を塗料以外に応用可能な二液型エポキシ樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的は、以下の本発明の態様により達成される。即ち、本発明の二液型エポキシ樹脂組成物の一態様は、少なくともエポキシ樹脂、水、及び、水和反応がブロックされたアルミナセメントを含む主剤と、
前記エポキシ樹脂を硬化させるエポキシ樹脂硬化剤、及び、前記アルミナセメントの水和反応のブロックを解除する塩基性水溶液を含む副剤と、
を有する。
【0010】
上記態様においては、前記主剤及び前記副剤を混合して塗布液を調製した際の当該塗布液において、水の含有量が5~30質量%であり、硬化物形成成分の含有量が85~100質量%であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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