TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025063035
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2024218770,2021573298
出願日2024-12-13,2020-06-10
発明の名称抗α4β7抗体の産生方法
出願人武田薬品工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C07K 1/14 20060101AFI20250408BHJP(有機化学)
要約【課題】抗α4β7抗体の精製方法を提供する。
【解決手段】ベドリズマブなどの抗α4β7インテグリン抗体を、例えば、哺乳動物細胞培養物の清澄化された収穫物由来の液体溶液から精製するための方法であって、(i)前記抗α4β7抗体またはその抗原結合部分を発現する組換え宿主細胞の培養物から得られた清澄化された細胞培養物の収穫物を提供する工程、及び(ii)前記細胞培養物の収穫物から前記抗α4β7抗体またはその抗原結合部分を精製する工程であって、ここで、前記抗体は、4.0以下のpHに24時間以内曝露される、前記精製する工程と、を含む、前記方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ベドリズマブを含む組成物を生成する方法であって、以下:
pH6.5より高いpHでベドリズマブを含む組成物を提供することと;
ベドリズマブを含む前記組成物を少なくとも20分~10時間インキュベートすることと

それにより、ベドリズマブを含む組成物を生成することと、
を含む、前記方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記方法が、塩基性ベドリズマブアイソフォーム種のレベルが低下したベドリズマブを
含む組成物を生成する方法であり、前記方法が、塩基性ベドリズマブアイソフォーム種の
レベルが低下したベドリズマブを含む組成物を生成する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法が、<16%、<15%、<14%、<13%、<12%、<11%または<
10%の塩基性ベドリズマブアイソフォーム種を有するベドリズマブを含む組成物を生成
する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記インキュベーションがベドリズマブ精製中に行われ、前記インキュベーションが(
a)抗体の限外濾過/ダイアフィルトレーション(UF/DF)前に、または(b)薬学
的に許容される緩衝液中での抗体の製剤化前に行われる、請求項1~3のいずれか1項に
記載の方法。
【請求項5】
前記インキュベーションが周囲温度で行われる、請求項1~4のいずれか1項に記載の
方法。
【請求項6】
前記インキュベーションが15~30℃で実施されるか、または前記インキュベーショ
ンが20~25℃で実施される、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
ベドリズマブを含む前記組成物が約6.5~8.5のpHで提供される、先行請求項の
いずれか1項に記載の方法
【請求項8】
ベドリズマブを含む前記組成物が約7.0~8.0のpHで提供される、先行請求項の
いずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
ベドリズマブを含む前記組成物が約7.0~7.5のpHで提供される、先行請求項の
いずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
ベドリズマブを含む前記組成物が、約pH6.5、pH6.6、pH6.7、pH6.
8、pH6.9、pH7.0、pH7.1、pH7.2、pH7.3、pH7.4、pH
7.5、pH7.6、pH7.7、pH7.8、pH7.9、pH8.0、pH8.1、
pH8.2、pH8.3、pH8.4、またはpH8.5のpHで提供される、先行請求
項のいずれか1項に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、抗α4β7抗体またはその断片を精製するための方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【0002】
関連出願
本出願は、2019年6月10日に出願された、米国仮出願番号第62/859,49
4号に対する優先権を主張する。前述の出願の内容の全体が、参照によって本明細書に組
み込まれる。
【0003】
配列表
本出願は、ASCIIfフォーマットで電子的に提出された配列表を含み、参照により
その全体が本明細書に組み込まれる。2020年6月5日に作成された上記ASCIIコ
ピーは、T103022_1090WO_SL.txtという名称であり、10,009
バイトのサイズである。
【背景技術】
【0004】
タンパク質の大規模で経済的な精製は、バイオテクノロジー産業においてますます重要
な関心事になっている。一般に、生物学的医薬品は、目的の治療用タンパク質を大量に生
産するように設計された原核生物、例えば細菌、または真核生物、例えば哺乳動物または
真菌の細胞株を使用する細胞培養によって生産される。使用される細胞株は生きている生
物体であるので、糖、アミノ酸、及び成長因子を含む複雑な細胞培養培地を供給する必要
があり、動物血清の調製物から供給されることもある。例えば、細胞培養培地成分、宿主
細胞タンパク質(HCP)、宿主核酸及び/またはクロマトグラフィー材料、ならびに凝
集体、誤って折りたたまれた種、または目的のタンパク質の断片などの生成物関連の不純
物を含む、プロセス関連不純物からの所望の組換え治療用タンパク質の分離は、ヒトの治
療薬として使用するのに十分な純度にするには、手ごわい課題がある。
【0005】
凝集体を含む生成物関連及びプロセス関連の不純物は、精製プロセスを妨害し、保存中
にタンパク質に影響を与える可能性があるか、及び/または対象に抗体を投与すると、副
作用の原因となる可能性がある(Shukla et al.,J.Chromatog
r.B.Analyt.Technol.Biomed.Life Sci.,848(
1),28-39)。
【0006】
従って、効果的に不純物を除去し、タンパク質の回収率を向上させ、及び治療的要件を
維持しながら、治療用タンパク質、例えば、抗体の精製の改善方法に関する技術の必要性
が残っている。
【発明の概要】
【0007】
本発明は、少なくとも部分的に、抗α4β7抗体またはその抗原結合部分を産生するた
めのプロセスの開発に基づいている。いくつかの実施形態では、抗α4β7抗体またはそ
の抗原結合部分は、ヒト化抗α4β7抗体またはその抗原結合部分である。以下の態様及
び実施形態のいずれかにおいて、ヒト化抗α4β7抗体、またはその抗原結合部分は、配
列番号2に記載のCDR1、配列番号3に記載のCDR2、及び配列番号4に記載のCD
R3を含む重鎖可変領域及び/または配列番号6に記載のCDR1、配列番号7に記載の
CDR2、及び配列番号8に記載のCDR3を含む軽鎖可変領域を含み得る。いくつかの
実施形態では、ヒト化抗α4β7抗体、またはその抗原結合部分は、配列番号1を含む重
鎖可変領域及び/または配列番号2を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では
、ヒト化抗α4β7抗体、またはその抗原結合部分は、配列番号9を含む重鎖及び/また
は配列番号10を含む軽鎖を含む。例示的な実施形態では、抗α4β7抗体は、ベドリズ
マブ、またはその抗原結合部分である。
【0008】
したがって、一態様では、本発明は、ヒト化抗α4β7抗体またはその抗原結合部分を
含む組成物を生成する方法を提供し、この方法は以下を含む:pH6.5より大きいpH
で、ヒト化抗α4β7抗体またはその抗原結合部分を含む組成物を提供すること;ヒト化
抗α4β7抗体またはその抗原結合部分を含む組成物を少なくとも20分~10時間イン
キュベートすること;それにより、ヒト化抗α4β7抗体またはその抗原結合部分を含む
組成物を産生すること。
【0009】
別の態様では、本発明は、塩基性アイソフォーム種のレベルが低下したヒト化抗α4β
7抗体、またはその抗原結合部分を含む組成物を生成する方法を提供し、この方法は以下
を含む:ヒト化抗α4β7抗体、またはその抗原結合部分を含む組成物をpH6.5を超
えるpHで提供すること;ヒト化抗α4β7抗体またはその抗原結合部分を含む組成物を
、組成物中の抗α4β7抗体またはその抗原結合部分の塩基性アイソフォーム種のレベル
を低下させるのに十分な時間インキュベートすること;それにより、塩基性アイソフォー
ム種のレベルが低下したヒト化抗α4β7抗体、またはその抗原結合部分を含む組成物を
生成すること。
【0010】
前述の態様のいくつかの実施形態では、ヒト化抗α4β7抗体、またはその抗原結合部
分は、配列番号2に記載のCDR1、配列番号3に記載のCDR2、及び配列番号4に記
載のCDR3を含む重鎖可変領域及び/または配列番号6に記載のCDR1、配列番号7
に記載のCDR2、及び配列番号8に記載のCDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつ
かの実施形態では、ヒト化抗α4β7抗体、またはその抗原結合部分は、配列番号1を含
む重鎖可変領域及び/または配列番号2を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態
では、ヒト化抗α4β7抗体、またはその抗原結合部分は、配列番号9を含む重鎖及び/
または配列番号10を含む軽鎖を含む。例示的な実施形態では、抗α4β7抗体は、ベド
リズマブ、またはその抗原結合部分である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

武田薬品工業株式会社
抗体生産のための細胞培養方法及び組成物
10日前
株式会社トクヤマ
グルコンアミド誘導体
1か月前
日本化薬株式会社
新規顕色剤及び記録材料
1か月前
日本化薬株式会社
新規顕色剤及び記録材料
1か月前
日産化学株式会社
ピリジン化合物の製造方法
12日前
ダイキン工業株式会社
シラン化合物
1か月前
株式会社トクヤマ
グルコンアミド誘導体の製造方法
1か月前
花王株式会社
新規ピリジニウム化合物
1か月前
四国化成工業株式会社
エポキシ化合物およびその利用
6日前
国立大学法人京都大学
細胞質送達ペプチド
1か月前
四国化成工業株式会社
イソフタル酸化合物およびその利用
6日前
四国化成工業株式会社
テレフタル酸化合物およびその利用
6日前
小川香料株式会社
化合物及び香料組成物
1か月前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
11日前
ダイキン工業株式会社
SF5含有シラン化合物
1か月前
株式会社カネカ
プロピレンオキサイド(PO)製造システム
5日前
小川香料株式会社
化合物及び香料組成物
1か月前
株式会社トクヤマ
精製第4級アンモニウム化合物水溶液の製造方法
24日前
国立医薬品食品衛生研究所長
新規ペプチド
1か月前
上野製薬株式会社
6-置換-2-ナフトエ酸アリルエステル
1か月前
セーレン株式会社
安定性に優れたセリシン組成物
1か月前
日産化学株式会社
アリールテトラヒドロピリジン化合物及び有害生物防除剤
1か月前
大阪ガスケミカル株式会社
フルオレン化合物及びその製造方法
10日前
学校法人明治大学
化合物及び有機半導体材料
4日前
スガイ化学工業株式会社
アミノアレーンアミド誘導体の製造方法
23日前
信越化学工業株式会社
藻類発生抑制剤組成物
3日前
スガイ化学工業株式会社
ジナフトフラン誘導体およびその製造方法
1か月前
合肥利夫生物科技有限公司
5-ヒドロキシメチルフルフラールの製造方法
11日前
東京応化工業株式会社
ポリ酸塩又はその混合物
10日前
国立大学法人京都大学
含窒素スピロ環化合物の製法及びその化合物
1か月前
サンアプロ株式会社
スルホニウム塩の製造方法
24日前
学校法人神奈川大学
化合物、それを含んでなる光触媒、及び水素の製造方法
1か月前
保土谷化学工業株式会社
化合物、正孔輸送材料、およびそれを用いた光電変換素子
1か月前
竹本油脂株式会社
有機スルホン酸化合物の製造方法
25日前
セッツ株式会社
カテキン類誘導体、抗ウイルス剤、消毒剤、及び洗浄剤
1か月前
国立研究開発法人産業技術総合研究所
ロイコキニザリン類の製造方法および製造装置
10日前
続きを見る