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公開番号2025062860
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2023172210
出願日2023-10-03
発明の名称電源システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人小笠原特許事務所
主分類H02J 7/00 20060101AFI20250408BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】分極の影響を多く受ける補機バッテリにおいてバックアップ可否の判定を適切に行うことができる電源システムを提供する。
【解決手段】主機バッテリおよび補機バッテリを用いた負荷への電力供給を制御する電源システムであって、所定のタイミングで補機バッテリの充放電情報を取得し、充放電履歴として蓄積する取得部と、充放電履歴に基づいて、補機バッテリの内部抵抗値を補正する補正部と、補正後の補機バッテリの内部抵抗値に基づいて、主機バッテリの失陥時に補機バッテリによるバックアップ給電が可能か否を判定する判定部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
主機バッテリおよび補機バッテリを用いた負荷への電力供給を制御する電源システムであって、
所定のタイミングで前記補機バッテリの充放電情報を取得し、充放電履歴として蓄積する取得部と、
前記充放電履歴に基づいて、前記補機バッテリの内部抵抗値を補正する補正部と、
補正後の前記補機バッテリの内部抵抗値に基づいて、前記主機バッテリの失陥時に前記補機バッテリによるバックアップ給電が可能か否を判定する判定部と、を備える、
電源システム。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記充放電履歴は、前記補機バッテリが実施した充放電の回数を電流量ごとに区分した充放電の頻度情報である、
請求項1に記載の電源システム。
【請求項3】
前記補正部は、前記頻度情報に基づいて充放電処理が前記補機バッテリに及ぼす影響を示した影響度を算出し、前記影響度に基づいて補正値を算出し、前記補正値を用いて前記補機バッテリの内部抵抗値を補正する、
請求項2に記載の電源システム。
【請求項4】
前記取得部は、前記補機バッテリが前記負荷に接続されていない状態が所定の時間継続した場合、前記充放電履歴を消去する、
請求項1に記載の電源システム。
【請求項5】
前記判定部は、前記補正部が推定した前記影響度が所定の値以上である場合、前記補機バッテリによるバックアップ給電が不可能であると判定する、
請求項3に記載の電源システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、主機バッテリおよび補機バッテリを用いた負荷への電力供給を制御する電源システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に、負荷に電力を供給する主電源と、主電源の失陥時に負荷に対して電力をバックアップ供給する補助電源と、を備えた電源制御装置が開示されている。この電源制御装置では、主電源の失陥時に補助電源が負荷へバックアップ処理に必要な電力を出力することが可能であるか否かを、補助電源から負荷に対して所定の電流を流すことによって判定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-190470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
主電源のバックアップ処理のために専用の補助電源を設けるのではなく、補機負荷への給電を主目的とする補機バッテリにバックアップ機能を持たせることが考えられる。しかしながら、補機バッテリは、主機バッテリ(主電源)からの充電処理だけでなく、補機負荷への通常時の給電処理や、主機バッテリの電力低下に伴う主機バッテリへの放電処理(汲み出し処理)など、常に分極の影響を受ける。このように、補機バッテリは、専用の補助電源と比べて分極の影響を多く受けるため、特許文献1の記載されたバックアップ可否判定を行った場合、補機バッテリがバックアップに必要な電力を出力可能であるか否かを適切に判定できないおそれがある。
【0005】
本開示は、上記課題を鑑みてなされたものであり、分極の影響を多く受ける補機バッテリにおいてバックアップ可否の判定を適切に行うことができる電源システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示技術の一態様は、主機バッテリおよび補機バッテリを用いた負荷への電力供給を制御する電源システムであって、所定のタイミングで補機バッテリの充放電情報を取得し、充放電履歴として蓄積する取得部と、充放電履歴に基づいて、補機バッテリの内部抵抗値を補正する補正部と、補正後の補機バッテリの内部抵抗値に基づいて、主機バッテリの失陥時に補機バッテリによるバックアップ給電が可能か否を判定する判定部と、を備える、電源システムである。
【発明の効果】
【0007】
上記本開示の電源システムによれば、充放電行為に伴う分極の影響を考慮して、補機バッテリがバックアップに必要な電力を出力可能であるか否かを適切に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の一実施形態に係る電源システムおよびその周辺部の機能ブロック図
制御装置が実行する補機バッテリの充放電履歴処理の手順を説明するフローチャート
補機バッテリの充放電履歴の一例を示す図
制御装置が実行する補機バッテリのバックアップ可否判定処理の手順を説明するフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の電源システムは、補機バッテリが行った充放電の情報を随時取得し、この取得した情報を充放電履歴(ヒストグラムなど)として蓄積する。そして、電源システムは、充放電履歴から推定される補機バッテリが受ける分極の影響に基づいて補機バッテリの放電抵抗値を補正し、補正後の放電抵抗値に基づいて主機バッテリの失陥時に補機バッテリによるバックアップ給電が可能か否を適切に判定する。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
<実施形態>
[構成]
図1は、本開示の一実施形態に係る電源システム1およびその周辺部の機能ブロック図である。図1に例示した機能ブロックは、電源システム1と、1次系統負荷110と、2次系統負荷120と、を含む。電源システム1は、主機バッテリ10と、補機バッテリ20と、DCDCコンバーター30と、スイッチ40と、第1センサー50と、第2センサー60と、制御装置70と、を備えている。図1では、電力の授受が行われる電力線を実線で示し、制御指示や測定値が流れる信号線を破線で示している。
(【0011】以降は省略されています)

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