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公開番号2025062582
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-14
出願番号2024170351
出願日2024-09-30
発明の名称ネクチン4を標的としエキサテカンペイロードを含む抗体薬物コンジュゲート(ADC)
出願人エマージェンス セラピューティクス ゲーエムベーハー,ユニヴェルシテ デクス-マルセイユ,インサーム(インスティテュート ナショナル ドゥ ラ サンテ エ ドゥ ラ ルシェルシュ メディカル),アンスティチュ・ジャン・パオリ・エ・イレーヌ・カルメット,セントレ ナシオナル デ ラ ルシェルシェ シエンティフィーク,マブリンク ビオシオンス,ユニベルシテ クロード ベルナール リヨン プルミエ
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61K 31/4745 20060101AFI20250407BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】癌を処置するための抗体とエキサテカンのコンジュゲート、該コンジュゲートを含む医薬組成物、およびコンジュゲートを生成する方法を提供する。
【解決手段】下式に例示される化合物とネクチン-4抗体との結合体である、エキサテカン抗体コンジュゲートが提供される。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
以下の式の抗体-薬物コンジュゲート(ADC)であって、
TIFF
2025062582000029.tif
79
153
式中、
Abは、ヒトネクチン-4に結合する抗体であり、Abは、可変領域(HCVR)を含む重鎖(HC)及び可変領域(LCVR)を含む軽鎖(LC)を含み、前記HCVRは、重鎖相補性決定領域(HCDR)HCDR1、HCDR2、及びHCDR3を含み、前記LCVRは、軽鎖相補性決定領域(LCDR)LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含み、
(i)前記HCDR1は、配列番号9(NYGMA)を含み、前記HCDR2は、配列番号10(FISNLAYGINYADTVTG)を含み、前記HCDR3は、配列番号11(GARATGWFAY)を含み、前記LCDR1は、配列番号12(KASQNVDTHVA)を含み、前記LCDR2は、配列番号13(SASYRYS)を含み、前記LCDR3は、配列番号14(QQYNSYPLT)を含むか、又は
(ii)前記HCDR1は、配列番号15(GFTFSNYG)を含み、前記HCDR2は、配列番号16(ISNLAYGI)を含み、前記HCDR3は、配列番号17(ARGARATGWFAY)を含み、前記LCDR1は、配列番号18(QNVDTH)を含み、前記LCDR2は、配列番号19(SAS)を含み、前記LCDR3は、配列番号20(QQYNSYPLT)を含み、
DARは、1~8である、ADC。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記HCVRが配列番号7を含み、前記LCVRが配列番号8を含み、かつ/又は前記HCが配列番号5を含み、前記LCが配列番号6を含む、請求項1に記載のADC。
【請求項3】
前記Abが、ヒトIgG1又はIgG4アイソタイプ、好ましくはヒトIgG1アイソタイプを有する、請求項1又は2に記載のADC。
【請求項4】
下式を有し、
TIFF
2025062582000030.tif
79
149
式中、Abは、配列番号5のHC及び配列番号6のLCを含み、前記Abは、前記HCのC222位、C228位、C231位のシステインを介して、かつ前記LCのC214のシステインを介してコンジュゲートされている、請求項1~3のいずれか一項に記載のADC。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか一項に記載のADCを含む組成物であって、前記組成物中の前記ADCの少なくとも約95%が、8のDARを有する、組成物。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか一項に記載のADC又は請求項5に記載の組成物と、1つ以上の薬学的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤と、を含む、医薬組成物。
【請求項7】
がんを治療する方法であって、それを必要とする患者に、有効量の請求項1~4のいずれか一項に記載のADC、請求項5に記載の組成物、又は請求項6に記載の医薬組成物を投与することを含む、方法。
【請求項8】
前記がんが、尿路上皮がん、乳がん、肺がん、胃がん、食道がん、結腸直腸がん、膵臓がん、頭頸部がん、卵巣がん、又は前立腺がん、好ましくは尿路上皮がんである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記患者が、第一選択、第二選択、又は第三選択治療としてエンホルツマブベドチンを以前に投与されており、任意選択で、前記がんが、エンホルツマブベドチンが投与された後に再発しているか、又は前記がんが、エンホルツマブベドチンが投与された後にエンホルツマブベドチンによる治療に対して難治性になっている、請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
療法における使用のための、請求項1~4のいずれか一項に記載のADC。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
(配列表への参照)
本出願は、ST.26XML形式の配列表とともに、提出されている。配列表は、2023年9月27日に作成された「txt_P30825_FR」というタイトルのファイルとして提供され、7,935バイトのサイズである。ST.26XML形式の配列表情報は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
本開示は、医学の分野に関する。より詳細には、本開示は、ネクチン-4抗体薬物コンジュゲート及びその医薬組成物、並びにがんの治療におけるそれらの使用に関する。
【0003】
ネクチン-4は、Ca2+非依存性免疫グロブリン様細胞接着分子であるネクチンファミリーのメンバーである。ネクチンファミリーの他のものとは異なり、健常組織におけるネクチン-4発現は、主に胎盤又は胚であるが、ネクチン-4は、尿路上皮、乳房、肺、胃、食道、結腸直腸、膵臓、及び卵巣がんを含むいくつかの腫瘍型において過剰発現される。研究により、いくつかのがん型における高いネクチン-4発現が腫瘍発生と関連付けられている。
【0004】
抗ネクチン-4抗体を含む抗体薬物コンジュゲート(antibody drug conjugate、ADC)が作製されている。これらには、モノメチルアウリスタチンE(monomethyl auristatin E、MMAE)ペイロードを含むADC(国際公開第201247724号)、カンプトテシン類似体ペイロードを有するADC(国際公開第2022112356号及び国際公開第2021151984号)、並びにエキサテカンペイロードを含むADC(国際公開第2022207825号)が含まれる。
【0005】
腫瘍学における使用のためのADCは、健康な細胞よりも腫瘍標的に対する十分な特異性、許容される毒性と同時にバイスタンダー腫瘍細胞に対する所望の活性の維持、並びに細胞内送達を可能にしつつ良好な物理的及び化学的安定性を維持するペイロードの不安定性の制御など、分子の複数の態様のバランスを取らなければならないため、設計するのが非常に困難な化合物である。具体的には、ADCの開発における課題のうちの1つは、ペイロードをADCの抗体にコンジュゲートするのに好適なリンカーを選択することである。リンカーの化学構造は、毒性、特異性、安定性、及び効力を含むADCの様々な特性に影響を及ぼす。
【0006】
現在、1つのFDA承認抗ネクチン-4 ADCが存在し、これは、商品名PADCEV(登録商標)で市販されているエンホルツムマブベドチン-ejfvである。エンホルツムマブベドチンは、モノクローナル抗ネクチン-4抗体と、細胞傷害性ペイロードとしてモノメチルアウリスタチン-E(MMAE)と、を含むADCである。残念ながら、エンホルツムマブベドチンは、標的化腫瘍細胞とは対照的に、皮膚細胞へのエンホルツムマブの無差別な結合に少なくとも部分的に関連し得るいくつかの望ましくない皮膚毒性を示す。加えて、エンホルツムマブベドチンの長期投与は、ヒト患者における薬物抵抗性がんの発生をもたらし得る。Cabaud et al.(Mol Cancer Ther 21(2022):1227-1235)は、前臨床マウスモデルにおいて、多剤抵抗性タンパク質MDR 1/P-糖タンパク質(P-gp)をコードするABCB1発現の抵抗性腫瘍における上方制御を見出した。抵抗性マウスモデルの抗ネクチン-4抗体-MMAEコンジュゲートに対する感受性を、P-gp阻害剤タリキダールによってインビトロ及びインビボで回復させることができた。
【0007】
具体的には、トポイソメラーゼIペイロードを含む抗ネクチン-4 ADCが依然として必要とされている。具体的には、ある特定の抗ネクチン-4 ADCにおいて見られる皮膚科学的事象を回避又はより良好な管理を可能にする抗ネクチン-4 ADCが依然として必要とされている。具体的には、ある特定の抗ネクチン-4 ADCに見られる視神経障害及び/又は末梢神経障害のシグナルを回避する抗ネクチン-4 ADCが依然として必要とされている。具体的には、低い免疫原性、安定したインビボ薬物動態、並びに適切な化学的及び物理的安定性を有する抗ネクチン-4 ADCが依然として必要とされている。追加的に、次の特徴、すなわち、ある特定の腫瘍モデルにおいて測定される改善された抗腫瘍活性、ネクチン-4低腫瘍に対する増強されたバイスタンダー活性、より低い免疫原性、測定可能な抗体エフェクター機能がないこと、並びに/又はより良好な物理的及び化学的安定性のうちの1つ以上を有する抗ネクチン-4 ADCが依然として必要とされている。
【0008】
ここで、本発明者らは、1つ以上のこれらの必要性に対処する新規抗ネクチン-4 ADCを開示する。開示されるADCは、腫瘍発現ネクチン-4に対する選択性を示す抗ネクチン-4抗体、及びエキサテカンを含む新規リンカー-ペイロードを含む。本発明者らは、開示される抗ネクチン-4 ADCが、凝集、毒性、特異性、安定性、及び効力に関連するこれらの改善された特性のうちの1つ以上を示すことを示す。本発明者らはまた、新規抗ネクチン-4 ADCを使用して、エンホルツムマブベドチンによる治療に抵抗性であるがんを含む、アウリスタチン抵抗性がんを治療することができることを示す。
【発明の概要】
【0009】
抗ネクチン-4 ADC及び抗ネクチン-4 ADCを含む組成物が本明細書に提供される。患者におけるがん、例えば、ネクチン-4を発現するがんを治療するために、抗ネクチン-4 ADC又は抗ネクチン-4 ADCを含む組成物を使用する方法も本明細書に提供される。
【0010】
一態様では、ヒトネクチン-4に結合する抗体及びペイロードを含むADCが本明細書に提供される。一態様では、ヒトネクチン-4に結合する抗体をペイロードにコンジュゲートすることによって調製されたADCが本明細書に提供される。ADCにおいて、抗体及びペイロードは、直接又はリンカーを介してのいずれかで共有結合又はコンジュゲートされている。開示されるADCの一態様では、抗体及びペイロードは、リンカーを介して共有結合又はコンジュゲートされる。一態様では、リンカーは、ADCが全身投与される場合に抗体とペイロードとの間の好適な安定した結合又はコンジュゲーションを提供し、リンカーは、ペイロードがADCから放出されるように、ADCがネクチン-4を発現する標的細胞によって内在化される場合に好適な不安定性を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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