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公開番号
2025062083
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-11
出願番号
2025017227,2022174381
出願日
2025-02-05,2022-10-31
発明の名称
回転半径算出装置、システム、方法およびプログラム
出願人
株式会社リガク
代理人
弁理士法人Kighs
主分類
G01N
23/201 20180101AFI20250404BHJP(測定;試験)
要約
【課題】動的に揺らぎを持つ構造をとる溶液中の高分子の回転半径の最終的な計算値として算出する回転半径算出装置、システム、方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】溶液中の高分子の回転半径を算出する回転半径算出装置であって、試料を測定して得られた実測のX線散乱プロファイルから複数の電子密度マップを生成する電子密度マップ生成部と、複数のボクセルサイズのそれぞれに対し、前記複数の電子密度マップに基づいて算出された分子の動的回転半径のプロットを第2のプロットとして作成し、前記第2のプロットの回帰直線でボクセルサイズがゼロとなる外挿値を前記分子の動的回転半径の最終的な計算値として算出する理論サイズ算出部を備える。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
溶液中の高分子の回転半径を算出する回転半径算出装置であって、
試料を測定して得られた実測のX線散乱プロファイルから複数の電子密度マップを生成する電子密度マップ生成部と、
複数のボクセルサイズのそれぞれに対し、前記複数の電子密度マップに基づいて算出された分子の動的回転半径のプロットを第2のプロットとして作成し、前記第2のプロットの回帰直線でボクセルサイズがゼロとなる外挿値を前記分子の動的回転半径の最終的な計算値として算出する理論サイズ算出部を備えることを特徴とする回転半径算出装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記複数の電子密度マップのそれぞれから算出された計算上のX線散乱プロファイルと前記実測のX線散乱プロファイルとの一致度を表す指標を算出する指標算出部と、
前記理論サイズ算出部は、前記複数の電子密度マップのそれぞれについて作成された前記算出された指標に対する分子の動的回転半径のプロットである第1のプロットに基づいて、前記第2のプロットを作成することを特徴とする請求項1記載の回転半径算出装置。
【請求項3】
複数のボクセルサイズのそれぞれに対し、前記複数の電子密度マップに基づいて算出された分子の動的回転半径は、前記第1のプロットにおける切片であることを特徴とする請求項2記載の回転半径算出装置。
【請求項4】
X線溶液散乱装置と、
請求項1から請求項3のいずれかに記載の回転半径算出装置と、を備え、
前記回転半径算出装置は、前記X線溶液散乱装置で測定された前記溶液中の高分子のX線散乱プロファイルに基づいて前記溶液中の高分子の動的回転半径を算出することを特徴とするシステム。
【請求項5】
溶液中の高分子の回転半径の計算値を算出する回転半径算出方法であって、
試料を測定して得られた実測のX線散乱プロファイルから複数の電子密度マップを生成するステップと、
複数のボクセルサイズのそれぞれに対し、前記複数の電子密度マップに基づいて算出された分子の動的回転半径のプロットを作成するステップと、
前記プロットの回帰直線でボクセルサイズがゼロとなる外挿値を前記分子の動的回転半径の最終的な計算値として算出するステップと、を含むことを特徴とする回転半径算出方法。
【請求項6】
溶液中の高分子の回転半径の計算値を算出する回転半径算出プログラムであって、
試料を測定して得られた実測のX線散乱プロファイルから複数の電子密度マップを生成する処理と、
複数のボクセルサイズのそれぞれに対し、前記複数の電子密度マップに基づいて算出された分子の動的回転半径のプロットを作成する処理と、
前記プロットの回帰直線でボクセルサイズがゼロとなる外挿値を前記分子の動的回転半径の最終的な計算値として算出する処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする回転半径算出プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶液中の高分子の三次元電子密度マップを特定する三次元電子密度マップ特定装置、システム、方法およびプログラムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
溶液中の生体高分子の観察方法については、研究が重ねられてきた。溶液中で自由で動いている状態の生体高分子にX線を当てるとスポットではなくリング状の散乱光が生じる。このような散乱光を検出し、得られた実測のX線散乱プロファイルから対象分子の三次元電子密度マップを得る技術が知られている(非特許文献1)。
【0003】
非特許文献1記載の方法は、粒子を含む実空間の立方体の体積を、N×N×Nグリッドに離散化された立方体のボクセルで表し、試料から得られたX線散乱データに基づいて反復して構造因子を探索することで電子密度マップを算出している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Thomas D Grant, "Ab initio electron density determination directly from solution scattering data", Nature Methods volume 15, 29 January 2018, pages191-193
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、非特許文献1記載の方法では、複数の構造を平均化した電子密度マップしか得られない。そのため、リジッドな分子の形態を解析する場合、妥当な電子密度マップが算出されるが、フレキシブルな分子の場合、動的な分子の形態が平均化され本来得られるべき電子密度が算出されない。
【0006】
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、動的な揺らぎを持つ構造をとる溶液中の高分子の電子密度マップを再現できる電子密度マップ特定装置、システム、方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)上記の目的を達成するため、本発明の電子密度マップ特定装置は、溶液中の高分子の電子密度マップを特定する電子密度マップ特定装置であって、試料を測定して得られた実測のX線散乱プロファイルから複数の電子密度マップを生成する電子密度マップ生成部と、前記複数の電子密度マップのそれぞれから算出された計算上のX線散乱プロファイルと前記実測のX線散乱プロファイルとの一致度を表す指標を算出する指標算出部と、前記算出された指標に基づいて前記複数の電子密度マップから代表の電子密度マップを選択する電子密度マップ選択部と、を備えることを特徴としている。
【0008】
(2)また、上記(1)記載の電子密度マップ特定装置においては、前記複数の電子密度マップのそれぞれについて、前記算出された指標に対する分子サイズを表すパラメータの第1のプロットを作成し、前記第1のプロットの相関の有無を判定する相関判定部をさらに備え、前記電子密度マップ選択部は、前記第1のプロットの相関が無い場合には、前記代表の電子密度マップを選択しないことを特徴としている。
【0009】
(3)また、上記(2)記載の電子密度マップ特定装置においては、前記第1のプロットの相関が無い場合に、前記第1のプロットの分布を多変量解析する傾向解析部をさらに備え、前記電子密度マップ生成部は、前記第1のプロットの分布に傾向がある場合には条件を変えて前記複数の電子密度マップを生成することを特徴としている。
【0010】
(4)また、上記(2)記載の電子密度マップ特定装置においては、前記相関判定部が、前記第1のプロットの相関が無い場合に、前記第1のプロットを作成し、前記電子密度マップ生成部は、ユーザの指示に基づく条件で前記複数の電子密度マップを生成することを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)
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