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公開番号2025059892
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023170274
出願日2023-09-29
発明の名称水硬性組成物用強度増進剤、水硬性組成物用添加剤、水硬性組成物、水硬性組成物硬化体、及び水硬性組成物の製造方法
出願人竹本油脂株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所,個人,個人,個人,個人
主分類C04B 28/02 20060101AFI20250403BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】水硬性組成物の硬化時における初期材齢の強度が高く、ポリカルボン酸エーテル系化合物との相溶性が高い水硬性組成物用強度増進剤を提供する。
【解決手段】下記A成分、下記B成分、及び水を含むことを特徴とする水硬性組成物用強度増進剤。
A成分:無水ケイ酸の酸化ナトリウムに対するモル比(無水ケイ酸/酸化ナトリウム)が0.9以上4.0以下であるケイ酸ナトリウム。
B成分:炭素数2~9の2~4価の多価アルコールから選ばれる少なくとも1つ。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記A成分、下記B成分、及び水を含むことを特徴とする水硬性組成物用強度増進剤。
A成分:無水ケイ酸の酸化ナトリウムに対するモル比(無水ケイ酸/酸化ナトリウム)が0.9以上4.0以下であるケイ酸ナトリウム。
B成分:炭素数2~9の2~4価の多価アルコールから選ばれる少なくとも1つ。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記A成分における無水ケイ酸の酸化ナトリウムに対するモル比(無水ケイ酸/酸化ナトリウム)が、1.8以上4.0以下である、請求項1に記載の水硬性組成物用強度増進剤。
【請求項3】
前記A成分に対する前記B成分の質量比(B/A)の値が、0.10以上10.00以下である、請求項1に記載の水硬性組成物用強度増進剤。
【請求項4】
前記水硬性組成物用強度増進剤中に、前記A成分を1~50質量%の割合で含有し、前記B成分を1~50質量%の割合で含有し、水を40~80質量%の割合で含有する、請求項1に記載の水硬性組成物用強度増進剤。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の水硬性組成物用強度増進剤、及び、ポリカルボン酸エーテル系化合物を含有することを特徴とする、水硬性組成物用添加剤。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか一項に記載の水硬性組成物用強度増進剤、または、請求項1~4のいずれか一項に記載の水硬性組成物用強度増進剤及びポリカルボン酸エーテル系化合物を含む水硬性組成物用添加剤を含有することを特徴とする、水硬性組成物。
【請求項7】
請求項6に記載の水硬性組成物の硬化物であることを特徴とする水硬性組成物硬化体。
【請求項8】
請求項1~4のいずれか一項に記載の水硬性組成物用強度増進剤、または、請求項1~4のいずれか一項に記載の水硬性組成物用強度増進剤及びポリカルボン酸エーテル系化合物を含有する水硬性組成物用添加剤を、水硬性組成物の練混ぜ時に添加する工程を有することを特徴とする水硬性組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水硬性組成物用強度増進剤、水硬性組成物用添加剤、水硬性組成物、水硬性組成物硬化体、及び水硬性組成物の製造方法に関する。更に詳しくは、ポリカルボン酸エーテル系化合物との相溶性が高く、更に、水硬性組成物硬化体の初期材齢における圧縮強度を向上させることができる水硬性組成物用強度増進剤、水硬性組成物用添加剤、水硬性組成物、水硬性組成物硬化体、及び水硬性組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、コンクリートに代表される水硬性組成物は、セメント、水、細骨材、粗骨材、水硬性組成物用化学混和剤等から構成されている。このうち水硬性組成物用化学混和剤には、ポリカルボン酸エーテル系化合物等の減水剤(セメント分散剤)、硬化促進剤などがある。
【0003】
ここで、コンクリート製品は、セメントを含む水硬性結合材、水、骨材、セメント分散剤などの材料を混練し、型枠に打設し、硬化させて製品化される。このとき、コンクリート製品(水硬性組成物硬化体)の初期材齢の強度を向上させることは、同じ型枠を使い、より多くのコンクリート製品を製造できることにつながる。このため、コンクリート打設後に脱型できる強度に達する時間を短縮することが求められている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0004】
具体的には、特許文献1には、初期材齢の強度増進の効果を有する生コンクリートの製造方法が開示されている。また、特許文献2には、初期強度の高い硬化体が得られる水硬性組成物用添加剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-057469号公報
特開2019-104667号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の生コンクリートの製造方法では、初期材齢の強度増進の効果が未だ十分でなく、また、セメント分散剤(特にポリカルボン酸エーテル系化合物)との相溶性の観点でも十分ではなかった。また、特許文献2に記載の水硬性組成物用添加剤は、初期材齢の強度増進の観点、及び、セメント分散剤(特にポリカルボン酸エーテル系化合物)との相溶性の観点において更なる改善の余地があった。そこで、初期材齢の強度が高く、つまり、早期に高い強度が発現しつつ、ポリカルボン酸エーテル系化合物との相溶性が高い強度増進剤(水硬性組成物用強度増進剤)の開発が求められていた。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑み、水硬性組成物の硬化時において初期材齢の強度が高く、更に、ポリカルボン酸エーテル系化合物との相溶性が高い水硬性組成物用強度増進剤、これを含有する水硬性組成物用添加剤、これらのいずれかを含有する水硬性組成物、その水硬性組成物硬化体、及び水硬性組成物の製造方法を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、所定のA成分、所定のB成分及び水を含有させることによって上記課題を解決できることを見出した。本発明によれば、以下の水硬性組成物用強度増進剤、水硬性組成物用添加剤、水硬性組成物、水硬性組成物硬化体、及び水硬性組成物の製造方法が提供される。
【0009】
[1] 下記A成分、下記B成分、及び水を含むことを特徴とする水硬性組成物用強度増進剤。
A成分:無水ケイ酸の酸化ナトリウムに対するモル比(無水ケイ酸/酸化ナトリウム)が0.9以上4.0以下であるケイ酸ナトリウム。
B成分:炭素数2~9の2~4価の多価アルコールから選ばれる少なくとも1つ。
【0010】
[2] 前記A成分における無水ケイ酸の酸化ナトリウムに対するモル比(無水ケイ酸/酸化ナトリウム)が、1.8以上4.0以下である、前記[1]に記載の水硬性組成物用強度増進剤。
(【0011】以降は省略されています)

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