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公開番号2025064349
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023174029
出願日2023-10-06
発明の名称推定方法、推定プログラム、推定装置、および繊維用処理剤組成物
出願人竹本油脂株式会社
代理人弁理士法人R&C
主分類G06Q 10/04 20230101AFI20250410BHJP(計算;計数)
要約【課題】好適な性能を発現する繊維用処理剤組成物を推定する。
【解決手段】繊維用処理剤組成物の性能を推定する推定方法であって、繊維用処理剤組成物の製造条件を示す説明変数と、当該繊維用処理剤組成物の性能を示す目的変数と、の複数の組を教師データとして用いて、説明変数から目的変数を推定する学習済みモデルを生成するモデル生成工程と、学習済みモデルを用いて、性能を推定する対象とする繊維用処理剤組成物の製造条件を示す説明変数から、当該繊維用処理剤組成物の性能を示す目的変数の推定値を出力する推定工程と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
繊維用処理剤組成物の性能を推定する推定方法であって、
繊維用処理剤組成物の製造条件を示す説明変数と、当該繊維用処理剤組成物の性能を示す目的変数と、の複数の組を教師データとして用いて、前記説明変数から前記目的変数を推定する学習済みモデルを生成するモデル生成工程と、
前記学習済みモデルを用いて、性能を推定する対象とする繊維用処理剤組成物の製造条件を示す説明変数から、当該繊維用処理剤組成物の性能を示す目的変数の推定値を出力する推定工程と、を備えることを特徴とする推定方法。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記説明変数が、
繊維用処理剤組成物に含まれる化合物の化学種により決定づけられる化学種情報と、
前記化合物のそれぞれの含有割合を特定する割合情報と、を含む請求項1に記載の推定方法。
【請求項3】
前記化学種情報が、前記化合物の分子記述子を含む請求項2に記載の推定方法。
【請求項4】
前記目的変数が、繊維-金属摩擦係数、繊維-セラミックス摩擦係数、繊維-繊維摩擦係数、発生電気量、発煙量、解舒張力、油膜強度、ゴム接着性、樹脂接着性、タール化特性、製品安定性、繊維強度、繊維弾性率、集束性、浸透性、飛散防止性、開繊性、分散性、漏洩抵抗、融着性、初期親水性、耐久親水性、撥水性、濡れ戻り性、泡特性、乳化性、エマルション安定性、硬水安定性、耐変色性、紡績性、および臭気特性からなる群から選択される少なくとも一つの物性値を含む請求項1~3のいずれか一項に記載の推定方法。
【請求項5】
繊維用処理剤組成物の製造条件を示す説明変数を複数生成する生成工程と、
繊維用処理剤組成物の製造条件を示す説明変数と、当該繊維用処理剤組成物の性能を示す目的変数と、の複数の組を教師データとして用いて生成された学習済みモデルを用いて、前記生成工程において生成した複数の説明変数から推定される複数の目的変数を出力する推定工程と、
前記推定工程において出力された複数の目的変数のうちの所定の基準を満たす目的変数を特定し、前記生成工程において生成された複数の説明変数のうちの、当該所定の基準を満たす目的変数を出力する際に用いられた説明変数を解として出力する出力工程と、を備えることを特徴とする推定方法。
【請求項6】
前記生成工程および前記推定工程が複数回実行され、
二回目以降の前記生成工程において、当該生成工程より前に実行された前記生成工程および前記推定工程の結果を利用する最適化アルゴリズムを用いて複数の説明変数を生成する請求項5に記載の推定方法。
【請求項7】
前記生成工程が、前記繊維用処理剤組成物に含まれる化合物の数の好適範囲を特定する段階を含む請求項6に記載の推定方法。
【請求項8】
前記出力工程において解として出力された説明変数と、当該説明変数が示す製造条件により製造される繊維用処理剤組成物の性能を示す目的変数と、の組を教師データに加えて、前記学習済みモデルを再生成するモデル再生成工程をさらに含む請求項5~7のいずれか一項に記載の推定方法。
【請求項9】
繊維用処理剤組成物の性能を推定する推定プログラムであって、
コンピュータによって実行されたときに、当該コンピュータに、
繊維用処理剤組成物の製造条件を示す説明変数と、当該繊維用処理剤組成物の性能を示す目的変数と、の複数の組を教師データとして用いて、前記説明変数から前記目的変数を推定する学習済みモデルを生成するモデル生成機能と、
前記学習済みモデルを用いて、性能を推定する対象とする繊維用処理剤組成物の製造条件を示す説明変数から、当該繊維用処理剤組成物の性能を示す目的変数の推定値を出力する推定機能と、を実現させることを特徴とする推定プログラム。
【請求項10】
コンピュータによって実行されたときに、当該コンピュータに、
繊維用処理剤組成物の製造条件を示す説明変数を複数生成する生成機能と、
繊維用処理剤組成物の製造条件を示す説明変数と、当該繊維用処理剤組成物の性能を示す目的変数と、の複数の組を教師データとして用いて生成された学習済みモデルを用いて、前記生成機能によって生成した複数の説明変数から推定される複数の目的変数を出力する推定機能と、
前記推定機能によって出力された複数の目的変数のうちの所定の基準を満たす目的変数を特定し、前記生成機能によって生成された複数の説明変数のうちの、当該所定の基準を満たす目的変数を出力する際に用いられた説明変数を解として出力する出力機能と、を実現させることを特徴とする推定プログラム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維用処理剤組成物の性能を推定する推定方法、推定プログラム、および推定装置、ならびに繊維用処理剤組成物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、炭素繊維などの繊維材料の製造において、繊維材料に所望の機能を付与する繊維用処理剤組成物が使用されている。繊維用処理剤組成物は、たとえば特許文献1~5に例示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-266239号公報
特開2016-56497号公報
国際公開第2016/208306号
特開2013-7141号公報
特開2011-74500号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
繊維用処理剤組成物の開発は、古典的な実験科学的手法に頼らざるを得なかった。すなわち、候補となる組成物の製造と評価とを繰り返しながら、好適な性能を発現する組成物を絞り込む必要があった。しかし、繊維用処理剤組成物には多数の構成成分が含まれるため、各構成成分の化学種および構成比率は多岐にわたり、無限大に存在する候補から好適な組成物を見出すことが求められた。そのため、新規の繊維用処理剤組成物の開発には、膨大な工数、時間、および費用を要していた。
【0005】
そこで、好適な性能を発現する繊維用処理剤組成物を推定しうる推定方法、推定プログラム、および推定装置の実現が求められる。また、当該推定方法を活用して製造された新しい繊維用処理剤組成物も所望されている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る第一の推定方法は、繊維用処理剤組成物の性能を推定する推定方法であって、繊維用処理剤組成物の製造条件を示す説明変数と、当該繊維用処理剤組成物の性能を示す目的変数と、の複数の組を教師データとして用いて、前記説明変数から前記目的変数を推定する学習済みモデルを生成するモデル生成工程と、前記学習済みモデルを用いて、性能を推定する対象とする繊維用処理剤組成物の製造条件を示す説明変数から、当該繊維用処理剤組成物の性能を示す目的変数の推定値を出力する推定工程と、を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る第一の推定プログラムは、繊維用処理剤組成物の性能を推定する推定プログラムであって、コンピュータによって実行されたときに、当該コンピュータに、繊維用処理剤組成物の製造条件を示す説明変数と、当該繊維用処理剤組成物の性能を示す目的変数と、の複数の組を教師データとして用いて、前記説明変数から前記目的変数を推定する学習済みモデルを生成するモデル生成機能と、前記学習済みモデルを用いて、性能を推定する対象とする繊維用処理剤組成物の製造条件を示す説明変数から、当該繊維用処理剤組成物の性能を示す目的変数の推定値を出力する推定機能と、を実現させることを特徴とする。
【0008】
本発明に係る第一の推定装置は、演算装置および記憶装置を備える推定装置であって、前記記憶装置が、推定プログラムを記憶しており、前記推定プログラムは、前記演算装置によって実行されたときに、当該演算装置に、繊維用処理剤組成物の製造条件を示す説明変数と、当該繊維用処理剤組成物の性能を示す目的変数と、の複数の組を教師データとして用いて、前記説明変数から前記目的変数を推定する学習済みモデルを生成するモデル生成機能と、前記学習済みモデルを用いて、性能を推定する対象とする繊維用処理剤組成物の製造条件を示す説明変数から、当該繊維用処理剤組成物の性能を示す目的変数の推定値を出力する推定機能と、を実現させることを特徴とする。
【0009】
これらの構成によれば、所与の製造条件により得られる繊維用処理剤組成物の目的変数を、学習モデルを用いて推定するので、当該繊維用処理剤組成物の性能を、製造および評価を行うことなく検証できる。これによって、好適な繊維用処理剤組成物の製造条件を決定するための試行錯誤を短縮しうる。
【0010】
本発明に係る第一の推定方法は、一態様として、前記説明変数が、繊維用処理剤組成物に含まれる化合物の化学種により決定づけられる化学種情報と、前記化合物のそれぞれの含有割合を特定する割合情報と、を含むことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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