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公開番号2025087194
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201687
出願日2023-11-29
発明の名称短繊維用処理剤及び不織布の製造方法
出願人竹本油脂株式会社
代理人個人,個人
主分類D06M 13/207 20060101AFI20250603BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】短繊維用処理剤を含有するエマルジョンの安定性を向上できるとともに、短繊維用処理剤が付与された繊維の摩擦低減性を向上できる短繊維用処理剤等を提供する。
【解決手段】本発明の短繊維用処理剤は、下記の成分(A)、下記の成分(B)、及び下記の成分(C)を含有することを特徴とする。成分(A)は、ヒドロキシ酸及びヒドロキシ酸のアルカリ金属塩から選ばれる少なくとも一つである。成分(B)は、第四級アンモニウム化合物(B1)、及びイミダゾリン化合物(B2)から選ばれる少なくとも一つである。成分(C)は、炭素数8以上22以下の1又は2価の脂肪酸に対し、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドから選ばれる少なくとも一種を付加させた化合物等である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記の成分(A)、下記の成分(B)、及び下記の成分(C)を含有することを特徴とする短繊維用処理剤。
成分(A):ヒドロキシ酸及びヒドロキシ酸のアルカリ金属塩から選ばれる少なくとも一つ。
成分(B):第四級アンモニウム化合物(B1)、及びイミダゾリン化合物(B2)から選ばれる少なくとも一つ。
成分(C):炭素数8以上22以下の1又は2価の脂肪酸に対し、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドから選ばれる少なくとも一種を付加させた化合物、及び炭素数3以上22以下の1価以上3価以下の脂肪族アルコールに対し、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドから選ばれる少なくとも一種を付加させた化合物から選ばれる少なくとも一つ。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記成分(A)が、グルコン酸及びグルコン酸のアルカリ金属塩から選ばれる少なくとも一つである請求項1に記載の短繊維用処理剤。
【請求項3】
前記成分(B)が前記第四級アンモニウム化合物(B1)であり、該第四級アンモニウム化合物(B1)が、下記のイミダゾリニウム型第四級アンモニウム(B1a)、下記のモノ長鎖骨格型第四級アンモニウム(B1b)、下記のジ長鎖骨格型第四級アンモニウム(B1c)、及び下記のポリオキシアルキレン脂肪族アミン型第四級アンモニウム(B1d)から選ばれる少なくとも一つを含む請求項1に記載の短繊維用処理剤。
イミダゾリニウム型第四級アンモニウム(B1a):前記イミダゾリン化合物(B2)を四級化した化合物、及びその塩から選ばれる少なくとも一つ。
モノ長鎖骨格型第四級アンモニウム(B1b):分子中に、炭素数12以上22以下の脂肪族炭素骨格を一つ有する第四級アンモニウム、及びその塩から選ばれる少なくとも一つ。
ジ長鎖骨格型第四級アンモニウム(B1c):分子中に、炭素数12以上22以下の脂肪族炭素骨格を二つ有する第四級アンモニウム、及びその塩から選ばれる少なくとも一つ。
ポリオキシアルキレン脂肪族アミン型第四級アンモニウム(B1d):分子中に、炭素数12以上22以下の脂肪族炭素骨格を一つ、及びオキシアルキレンを構成単位とするポリオキシアルキレン骨格を二つ有する第四級アンモニウム、及びその塩から選ばれる少なくとも一つ。
【請求項4】
前記成分(C)が、炭素数12以上20以下の1又は2価の脂肪酸1モルに対し、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドから選ばれる少なくとも一種を合計で3モル以上50モル以下付加させた化合物、及び炭素数8以上18以下の1価以上3価以下の脂肪族アルコール1モルに対し、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドから選ばれる少なくとも一種を合計で3モル以上50モル以下付加させた化合物から選ばれる少なくとも一つである請求項1に記載の短繊維用処理剤。
【請求項5】
前記成分(A)、前記成分(B)、及び前記成分(C)の含有割合の合計を100質量%とすると、前記成分(A)を1質量%以上20質量%以下、前記成分(B)を1質量%以上60質量%以下、及び前記成分(C)を30質量%以上90質量%以下の割合で含有する請求項1に記載の短繊維用処理剤。
【請求項6】
下記の工程1~3を経ることを特徴とする不織布の製造方法。
工程1:請求項1~5のいずれか一項に記載の短繊維用処理剤を、合成繊維に対し付着させる工程。
工程2:工程1で短繊維用処理剤を付着させた合成繊維を、カード機に通過させてウェブを得る工程。
工程3:工程2で得られたウェブにニードルパンチ処理を施して不織布を得る工程。
【請求項7】
前記合成繊維が、ポリエステル系合成繊維である請求項6に記載の不織布の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、短繊維用処理剤及び不織布の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、不織布の原料繊維として合成繊維が用いられている。例えば、不織布は、合成繊維の短繊維であるステープルを作製した後、ステープルをカード機に通してウェブを作製する。そのため、合成繊維に短繊維用処理剤を塗布することによって、摩擦低減等の機能が付与される。ステープルをカード機に通して得られたウェブは、車内装材等の産業用分野、農業分野、衛材分野、医療分野、建築・土木分野等、幅広い分野で活用されている。
【0003】
従来より、特許文献1に開示される短繊維用処理剤が知られている。特許文献1には、成分(A):グルコン酸、成分(B):アルキルホスフェート、アルキルホスフェート塩等、成分(C):1価アルコール、多価アルコールおよびこれらのアルキレンオキシド付加物から選ばれる少なくとも1種と脂肪族カルボン酸とのエステルで含有する不織布の製造に用いられる繊維の透水性付与剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-172927号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、短繊維用処理剤には、短繊維に対して摩擦低減の機能付与に加えて、使用時に調製される短繊維用処理剤を含有するエマルジョンの安定性を向上させる必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、前記の課題を解決するべく研究した結果、所定の有機酸、第四級アンモニウム化合物、及びポリオキシアルキレン化合物を配合した構成が好適であることを見出した。
【0007】
上記課題を解決する各態様を記載する。
態様1の短繊維用処理剤は、下記の成分(A)、下記の成分(B)、及び下記の成分(C)を含有することを特徴とする。
【0008】
成分(A):ヒドロキシ酸及びヒドロキシ酸のアルカリ金属塩から選ばれる少なくとも一つ。
成分(B):第四級アンモニウム化合物(B1)、及びイミダゾリン化合物(B2)から選ばれる少なくとも一つ。
【0009】
成分(C):炭素数8以上22以下の1又は2価の脂肪酸に対し、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドから選ばれる少なくとも一種を付加させた化合物、及び炭素数3以上22以下の1価以上3価以下の脂肪族アルコールに対し、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドから選ばれる少なくとも一種を付加させた化合物から選ばれる少なくとも一つ。
【0010】
態様2は、態様1に記載の短繊維用処理剤において、前記成分(A)が、グルコン酸及びグルコン酸のアルカリ金属塩から選ばれる少なくとも一つである。
態様3は、態様1又は2に記載の短繊維用処理剤において、前記成分(B)が前記第四級アンモニウム化合物(B1)であり、該第四級アンモニウム化合物(B1)が、下記のイミダゾリニウム型第四級アンモニウム(B1a)、下記のモノ長鎖骨格型第四級アンモニウム(B1b)、下記のジ長鎖骨格型第四級アンモニウム(B1c)、及び下記のポリオキシアルキレン脂肪族アミン型第四級アンモニウム(B1d)から選ばれる少なくとも一つを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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