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公開番号2025059796
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023170109
出願日2023-09-29
発明の名称ダイカスト製造方法および装置
出願人株式会社ダイレクト21
代理人個人,個人
主分類B22D 17/22 20060101AFI20250403BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】ランナーの加圧を行うに際して、加圧ピン先の角を適正に保護することでカジリや先端コーナー部への熱集中を無くし、ダイカスト製品を良好に製造できるダイカスト製造方法および装置を提供する。
【解決手段】ダイカスト製造装置は、ダイカスト金型に溶湯を射出する第1加圧手段の他に、キャビティに直結する通路を加圧するピンを有する第2加圧手段を設けるとともに、加圧ピンの先端面の外周部に面取り部となる傾斜面と傾斜面に続く平坦面を形成してなる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ダイカスト金型に溶湯を第1加圧手段により射出成型し、キャビティに直結する通路を加圧ピンが備えられた第2加圧手段により加圧するダイカスト製品の製造方法において、
前記加圧ピンの先端外周部に面取り部となる傾斜面と傾斜面裾部からピン外側面に続く平坦面を形成した加圧ピンにより前記第2加圧手段により加圧することを特徴とするダイカスト製造方法。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
ダイカスト金型に溶湯を第1加圧手段により射出成型し、キャビティに直結する通路を加圧ピンが備えられた第2加圧手段により加圧するダイカスト製品の製造方法において、
前記加圧ピンの先端外周部に面取り部となる傾斜面を形成した加圧ピンにより前記第2加圧手段により加圧することを特徴とするダイカスト製造方法。
【請求項3】
ランナー加圧ピンを動作させないで鋳造することを可能とするために、前記第2加圧手段による加圧終了時に、前記加圧ピンの引き込み動作を成す際にアンダーカット以上の引下げ動作を成すようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のダイカスト製造方法。
【請求項4】
ダイカスト金型に溶湯を射出する第1加圧手段の他に、キャビティに直結する通路を加圧するピンを有する第2加圧手段を設けるとともに、加圧ピンの先端面の外周部に面取り部となる傾斜面と傾斜面に続く平坦面を形成してなることを特徴とするダイカスト製造装置。
【請求項5】
ダイカスト金型に溶湯を射出する第1加圧手段の他に、キャビティに直結する通路を加圧するピンを有する第2加圧手段を設けるとともに、加圧ピンの先端面の外周部に面取り部となる傾斜面を形成してなることを特徴とするダイカスト製造装置。
【請求項6】
前記第2加圧手段の前記加圧ピンはランナーを摺動可能とされ、この加圧ピンの摺動面にはオリフィスを設け、前記オリフィスを逆流防止部としてなることを特徴とする請求項4又は5に記載のダイカスト製造装置。
【請求項7】
前記第2加圧手段の前記加圧ピンは内部を冷却する構造とされていることを特徴とする請求項4又は5に記載のダイカスト製造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はダイカスト製造方法および装置に関し、特にランナー加圧法や局部加圧法を用いられるダイカスト製造方法および装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ダイカスト製品の鋳造方法は、金型で作ったキャビティにアルミ等の溶湯をプランジャーで充填し、キャビティに倣った形状に凝固させた製品を取り出して行う。また、製品として成形するときに巣が出来ないように、プランジャーを更に増圧する動作を加えるための増圧機構がプランジャー後部に設けられている。プランジャーによるキャビティ内への充填加圧作用を行って、キャビティ形状に合わせた製品を製造している。
【0003】
また、近年、プランジャーで加圧した製品から更に巣を除くため、プランジャーによる1次加圧の後に、製品に至るランナー部分に製品部を押圧する加圧ピンを別途に配置し、2次的に高い圧力で製品を押圧する構造のものが提案されている。特に高加圧する際に溶湯が逆流しないように加圧ピンの摺動箇所にオリフィスを設け、高圧で押圧するようにしている(特許文献1)。2次加圧手段の加圧ピンは高加圧を行うため、プランジャーより小径とされ、プランジャーの加圧限度(70MPa)を超えるおおよそ300MPa程度の圧力を与えるようにしている。
【0004】
ところが、従来の加圧ピンはランナーとの摺動隙間が小さく、加圧ピンの形状が単純円筒形であると、形成される隙間も円形リングとなり溶湯の差し込み部にカジリが生じ、加圧ピンのスムーズな動きを邪魔する可能性があった。また、加圧ピンの角部がカジリや熱集中により欠損する可能性があったものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7090254号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記問題点に着目し、プランジャーによる溶湯射出後に第2射出としてのランナーの加圧を行うに際して、加圧ピン先の角を適正に保護することでカジリや先端コーナー部への熱集中を無くし、ダイカスト製品を良好に製造できるダイカスト製造方法および装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るダイカスト製造方法は、上記目的を達成するため、以下のように構成したものである。ダイカスト金型に溶湯を第1加圧手段により射出成型し、キャビティに直結する通路を加圧ピンが備えられた第2加圧手段により加圧するダイカスト製品の製造方法において、前記加圧ピンの先端外周部に面取り部となる傾斜面と傾斜面裾部からピン外側面に続く平坦面を形成した加圧ピンにより第2加圧手段により加圧することを特徴としている。
【0008】
この場合、前記加圧ピンの先端外周部に面取り部となる傾斜面だけを形成した加圧ピンにより第2加圧手段により加圧するようにしてもよい。
さらに、ランナー加圧の製造製品品質向上効果確認のためにランナー加圧ピンを動作させない鋳造を行えるように、ランナー加圧非動作時に発生するアンダーカットによる製品取り出しができない状態を回避するための動作を特徴としている。アンダーカットの影響を回避するために前記第2加圧手段による加圧終了時に、加圧ピンの引き込み動作を成す際にアンダーカット以上の引下げ動作を成している。
【0009】
また、本発明に係るダイカスト製造装置は、ダイカスト金型に溶湯を射出する第1加圧手段の他に、キャビティに直結する通路を加圧するピンを有する第2加圧手段を設けるとともに、前記加圧ピンの先端面の外周部に面取り部となる傾斜面と傾斜面に続く平坦面を形成してなることを特徴としている。
【0010】
ダイカスト金型に溶湯を射出する第1加圧手段の他に、キャビティに直結する通路を加圧するピンを有する第2加圧手段を設けるとともに、前記加圧ピンの先端面の外周部に面取り部となる傾斜面を形成していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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