TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025058465
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-09
出願番号
2023168414
出願日
2023-09-28
発明の名称
燃焼排ガスの臭気指数の推定方法
出願人
太平洋セメント株式会社
代理人
弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類
G01N
33/00 20060101AFI20250402BHJP(測定;試験)
要約
【課題】簡易な方法でありながらも、排ガスの臭気指数を比較的高精度に推定する方法を提供する。
【解決手段】この方法は、燃焼排ガスに含まれるNO
x
濃度を計測して濃度計測値を得る工程(a)と、燃焼排ガスに基づく対象ガスの臭気をにおいセンサを用いて計測してにおい計測値を得る工程(b)と、第一相関情報に基づいてにおい計測値を補正して第一補正値を得る工程(c)と、燃焼排ガスよりもNO
x
濃度が低い模擬ガスの臭気をにおいセンサを用いて計測して得られた模擬におい計測値と模擬ガスの臭気指数である模擬臭気指数との関係を示す第二相関情報に基づいて、第一補正値に基づく値に対応する模擬臭気指数である推定臭気指数を導出する工程(d)と、推定臭気指数に基づいて燃焼排ガスの臭気指数の推定値を決定する工程(e)とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
抽気された燃焼排ガスに含まれるNO
x
濃度を計測して、濃度計測値を得る工程(a)と、
前記燃焼排ガスに基づく対象ガスの臭気をにおいセンサを用いて計測して、におい計測値を得る工程(b)と、
前記におい計測値を前記濃度計測値に基づいて補正するための第一相関情報に基づいて、前記におい計測値を補正して、第一補正値を得る工程(c)と、
前記燃焼排ガスよりもNO
x
濃度が低い模擬ガスの臭気をにおいセンサを用いて計測して得られた模擬におい計測値と、前記模擬ガスの臭気指数である模擬臭気指数との関係を示す第二相関情報に基づいて、前記第一補正値に基づく値に対応する前記模擬臭気指数である、推定臭気指数を導出する工程(d)と、
前記推定臭気指数に基づいて、前記燃焼排ガスの臭気指数の推定値を決定する工程(e)とを有することを特徴とする、燃焼排ガスの臭気指数の推定方法。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記対象ガスは、前記燃焼排ガスそのものであり、
前記工程(d)は、前記第二相関情報に基づいて、前記第一補正値に対応する前記模擬臭気指数によって、前記推定臭気指数を導出する工程であることを特徴とする、請求項1に記載の、燃焼排ガスの臭気指数の推定方法。
【請求項3】
前記工程(b)よりも前に、前記燃焼排ガスを所定の希釈倍率で希釈することで前記対象ガスを得る工程(f)と、
前記工程(d)よりも前に、前記第一補正値を前記希釈倍率に基づいて補正するための第三相関情報に基づいて、前記第一補正値を補正して第二補正値を得る工程(g)とを有し、
前記工程(d)は、前記第二相関情報に基づいて、前記第一補正値に基づく値である前記第二補正値に対応する前記模擬臭気指数によって、前記推定臭気指数を導出する工程であることを特徴とする、請求項1に記載の、燃焼排ガスの臭気指数の推定方法。
【請求項4】
前記工程(f)は、無臭空気を用いて、2倍~100倍の範囲内の前記希釈倍率で前記燃焼排ガスを希釈する工程であることを特徴とする、請求項3に記載の、燃焼排ガスの臭気指数の推定方法。
【請求項5】
前記工程(a)は、前記燃焼排ガスに含まれるNO濃度を計測して前記濃度計測値を得る工程であり、
前記模擬ガスは、前記燃焼排ガスよりもNO濃度が低いガスであることを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の、燃焼排ガスの臭気指数の推定方法。
【請求項6】
前記燃焼排ガスは、セメントキルンから排気された排ガスであることを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の、燃焼排ガスの臭気指数の推定方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃焼排ガスの臭気指数を推定する方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
現在、持続可能な社会の実現に向けて、廃棄物をセメント原料の一部に利用する取り組みが行われている。具体的な例としては、石灰石や粘土を含み、セメント工場において原料ミルによって粉砕等が施されて得られる原料(以下、「セメント主原料」と呼ぶ。)に、廃棄物からなる原料(以下、「リサイクル原料」と呼ぶ。)を混合させて、セメントキルン内に投入し、焼成されている。
【0003】
しかしながら、廃棄物の多様化や、廃棄物の燃焼によって生じる副生成物の多様化に起因して、セメントキルン排ガスに含まれる臭気が高まることが懸念される。このため、リサイクル原料の利用を促進する観点からは、排ガスの臭気を管理・監視することが重要である。
【0004】
ガスの臭気の強さを指標化する方法として、「臭気指数」を利用した表記方法が知られている。この「臭気指数」は、人間の嗅覚に基づいて、においの強さを数値化した値である。臭気指数の測定方法の代表例として、「臭気指数算定の方法」として平成7年環境庁告示第63号別表に記載されている、「三点比較式臭袋法」が知られている。この方法は、要約すると、以下の通りである。測定対象となるガスを無臭空気で希釈していきながら人間の嗅覚で感じられるかどうかを確認し、人間の嗅覚で感じなくなり始めたときの希釈倍数を臭気濃度Nとして確定する。確定した臭気濃度Nを用いて、臭気指数IをI=10×Log N で算出して決定する。
【0005】
しかし、この方法で臭気指数を計測するには、極めて労力と時間が必要となるため、セメントキルン排ガスに含まれる臭気を、短時間で検知することが難しい。
【0006】
これに対し、ガス中の臭気を簡易的に計測する方法として、半導体センサを含む「においセンサ」を利用する方法が知られている。においセンサは、半導体表面における臭気分子の吸着によって半導体の抵抗値が変化することを利用して、臭気を計測する技術である。
【0007】
しかしながら、セメントキルン排ガス等の燃焼排ガス中には窒素酸化物(NO
x
)や窒素酸化物(SO
x
)等の酸化性ガスが含まれる。においセンサは、半導体センサを形成する酸化物半導体が還元性ガスを吸着することにより反応する現象を利用したものであるため、臭気を測定する対象ガスに酸化性ガスが含まれている場合には、検出結果に負の誤差が生じる。
【0008】
上記の課題に鑑み、下記特許文献1には、セメントキルン排ガスの全炭化水素量を連続的に測定し、その量から排ガスの臭気指数を推定する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特許第4513872号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上記特許文献1の方法によれば、排ガスを連続的にモニタリングする必要があるため、臭気指数を推定する方法としては煩雑である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
粒子分析装置
13日前
株式会社イシダ
計量装置
7日前
個人
アクセサリー型テスター
14日前
エイブリック株式会社
電流検出回路
27日前
栄進化学株式会社
浸透探傷用濃縮液
20日前
株式会社ミツトヨ
画像測定機
15日前
株式会社テイエルブイ
振動検出装置
13日前
トヨタ自動車株式会社
検査装置
7日前
ダイハツ工業株式会社
試料セル
13日前
株式会社チノー
放射光測温装置
27日前
トヨタ自動車株式会社
電気自動車
14日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
27日前
大和製衡株式会社
計量装置
20日前
株式会社 キョーワ
食品搬送装置
27日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
27日前
大成建設株式会社
画像表示システム
23日前
理研計器株式会社
ガス検出器
15日前
理研計器株式会社
ガス検出器
15日前
富士電機株式会社
エンコーダ
28日前
理研計器株式会社
ガス検出器
15日前
理研計器株式会社
ガス検出器
15日前
理研計器株式会社
ガス検出器
15日前
日本碍子株式会社
ガスセンサ
27日前
東ソー株式会社
簡易型液体クロマトグラフ
9日前
株式会社熊谷組
計測システム
20日前
大和製衡株式会社
表示システム
5日前
株式会社 システムスクエア
検査装置
21日前
株式会社ニコン
検出装置
13日前
リバークル株式会社
荷重移動試験装置
7日前
大和ハウス工業株式会社
引張装置
6日前
株式会社デンソー
試験装置
23日前
東洋計器株式会社
超音波式流量計
20日前
東洋計器株式会社
超音波式流量計
20日前
東洋計器株式会社
超音波式流量計
20日前
TDK株式会社
温度センサ
28日前
トヨタ自動車株式会社
情報処理装置
13日前
続きを見る
他の特許を見る