TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025057946
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023167799
出願日2023-09-28
発明の名称ガスセンサ素子及びガスセンサ
出願人日本特殊陶業株式会社
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類G01N 27/12 20060101AFI20250402BHJP(測定;試験)
要約【課題】酸素や水が含まれる環境下でも使用可能なガスセンサ素子及びガスセンサを提供する。
【解決手段】ガスセンサ素子10は、基板11と、基板11上に配置される第1電極20Aと、第1電極20Aと離間して基板11上に配置される第2電極20Bと、基板11上に配置され、第1電極20Aと第2電極20Bとを接続するMXene膜30と、酸素及び水を透過しない保護膜40と、を備え、MXene膜30の外縁部は、保護膜40、第1電極20A、及び第2電極20Bのうちの少なくとも1つにより被覆されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
基板と、
前記基板上に配置される第1電極と、
前記第1電極と離間して前記基板上に配置される第2電極と、
前記基板上に配置され、前記第1電極と前記第2電極とを接続するMXene膜と、
酸素及び水を透過しない保護膜と、を備え、
前記MXene膜の外縁部は、前記保護膜、前記第1電極、及び前記第2電極のうちの少なくとも1つにより被覆されている、ガスセンサ素子。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記MXene膜の一端は、前記基板と前記第1電極との間に配され、
前記MXene膜の他端は、前記基板と前記第2電極との間に配されている、請求項1に記載のガスセンサ素子。
【請求項3】
前記保護膜は、Al



、AlO

、SiNからなる群から選択された1または2以上の材料からなる、請求項1に記載のガスセンサ素子。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のガスセンサ素子と、
前記ガスセンサ素子と電源とを接続する回路と、を有するガスセンサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ガスセンサ素子及びガスセンサに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
揮発性有機化合物のガスを検出可能なガスセンサとして、米国特許第10948446号明細書に記載のガスセンサが知られている。このガスセンサは、MXeneと呼ばれる二次元層状物質の1つであるTi





を備えている。ここで、Tは表面の末端部を修飾する官能基や原子を示しており、ヒドロキシ基、酸素、フッ素等である。このガスセンサは、揮発性有機化合物のガスを吸着した場合と、窒素フロー下にしばらく置かれた場合と、で異なる電気抵抗を示す。このメカニズムについては、Ti





の表面の官能基や原子に揮発性有機化合物のガスが吸着されることで、Ti





のキャリア移動度が変化するためであると考えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第10948446号明細書
【非特許文献】
【0004】
A. Lipatov et al. "Effect of Synthesis on Quality, Electronic Properties and Environmental Stability of Individual Monolayer Ti3C2 MXene Flakes" Adv. Electron. Mater. 2016, 2, 1600255.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、非特許文献1には、Ti





をチャネルに用いたFETを大気中に放置すると、時間経過とともに抵抗が増加することが記載されている。XPSの測定結果等から、このTi





の抵抗増加には、ガス吸着によるキャリア数の変化のほか、酸素や水によるTi





中のTiの酸化にも起因することが示唆されている。また、AFMの測定結果より、Tiの酸化は、Ti





の膜の外縁部から内側へと向かって進行することが示唆されている。したがって、特許文献1のガスセンサを酸素や水が含まれる環境下で長期にわたって使用すると、Tiが酸化されることで、ガスに対するTi





の抵抗の応答性が低下することがありうる。
【0006】
本開示は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、酸素や水が含まれる環境下でも使用可能なガスセンサ素子及びガスセンサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のガスセンサ素子は、基板と、前記基板上に配置される第1電極と、前記第1電極と離間して前記基板上に配置される第2電極と、前記基板上に配置され、前記第1電極と前記第2電極とを接続するMXene膜と、酸素及び水を透過しない保護膜と、を備え、前記MXene膜の外縁部は、前記保護膜、前記第1電極、及び前記第2電極のうちの少なくとも1つにより被覆されている、ガスセンサ素子である。
【0008】
また、本開示のガスセンサは、上記のガスセンサ素子と、前記ガスセンサ素子と電源とを接続する回路と、を有するガスセンサである。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、酸素や水が含まれる環境下でも使用可能なガスセンサ素子及びガスセンサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施形態1にかかるガスセンサの外観構成を模式的に示す平面図である。
図2は、図1のA-A断面図である。
図3は、実施形態1の変形例にかかるガスセンサの模式的な断面図であって、実施形態1の図2に対応する図である。
図4は、実施形態1にかかるガスセンサ素子の斜視図である。
図5は、ガスセンサ素子の平面図である。
図6は、図5のB-B断面図である。
図7は、図5のC-C断面図である。
図8は、基板上に形成されたMXene膜について示す斜視図である。
図9は、基板上に形成された第1電極及び第2電極について示す斜視図である。
図10は、実施形態2にかかるガスセンサ素子の平面図である。
図11は、図10のD-D断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

日本精機株式会社
位置検出装置
10日前
東レ株式会社
シート状物の検査方法
8日前
栄進化学株式会社
浸透探傷用濃縮液
今日
エイブリック株式会社
電流検出回路
7日前
東ソー株式会社
自動分析装置及び方法
10日前
株式会社チノー
放射光測温装置
7日前
株式会社 キョーワ
食品搬送装置
7日前
大和製衡株式会社
計量装置
今日
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
7日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
7日前
富士電機株式会社
エンコーダ
8日前
日本碍子株式会社
ガスセンサ
7日前
大成建設株式会社
画像表示システム
3日前
株式会社熊谷組
計測システム
今日
株式会社 システムスクエア
検査装置
1日前
株式会社ヨコオ
シートコンタクタ
10日前
東洋計器株式会社
超音波式流量計
今日
東洋計器株式会社
超音波式流量計
今日
TDK株式会社
温度センサ
8日前
東洋計器株式会社
超音波式流量計
今日
株式会社デンソー
試験装置
3日前
東洋製罐株式会社
巻締寸法測定装置
2日前
シチズンファインデバイス株式会社
圧力検出装置
7日前
シチズンファインデバイス株式会社
圧力検出装置
7日前
オムロン株式会社
光電センサ
7日前
TDK株式会社
センサデバイス
7日前
株式会社藤興業
半球形凹型傾斜角度計
今日
旭光電機株式会社
電気的特性提供装置
7日前
株式会社ミツバ
モータ制御装置
7日前
キーナスデザイン株式会社
可動式ヒートシンク
今日
JRCモビリティ株式会社
充電用温度判定回路
10日前
メディカテック株式会社
分注装置
3日前
セイコーエプソン株式会社
干渉計
10日前
株式会社イシダ
物品滞留装置
3日前
日本信号株式会社
表示装置
8日前
オムロン株式会社
光干渉測距センサ
今日
続きを見る