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公開番号
2025057888
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-09
出願番号
2023167713
出願日
2023-09-28
発明の名称
アフラトキシン産生阻害菌、アフラトキシン産生阻害菌が産生するアフラトキシン産生阻害剤及びその製造方法、並びに、それらを用いたアフラトキシン汚染防除方法
出願人
学校法人帝京大学
代理人
個人
主分類
A01N
63/20 20200101AFI20250402BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】アフラトキシン産生阻害活性の高い新規微生物であるアフラトキシン産生阻害菌の新規株、前記新規株を含むアフラトキシン産生阻害菌が産生するアフラトキシン産生阻害剤及びその効果を高めた薬剤を含めた阻害剤の効率的な製造方法、並びに、それらアフラトキシン産生阻害菌又はアフラトキシン産生阻害剤を用いたアフラトキシン汚染防除方法を提供する。
【解決手段】前記アフラトキシン産生阻害剤は、
Klebsiella
sp.若しくはRaoultella sp.の培養物、又は下記一般式(1):
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025057888000009.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">36</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">128</com:WidthMeasure> </com:Image>
(式中、Rは、直鎖または分枝状の炭素数1~4のアルキル基である)
で表される化合物を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
クレブシエラ スピーシーズ(
Klebsiella
sp.)又はラオウルテラ スピーシーズ(Raoultella sp.)の培養物を含む、アフラトキシン産生阻害剤。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
下記一般式(1):
TIFF
2025057888000006.tif
36
128
(式中、Rは、直鎖または分枝状の炭素数1~4のアルキル基である)
で表される化合物を含む、アフラトキシン産生阻害剤。
【請求項3】
クレブシエラ スピーシーズ(
Klebsiella
sp.)又はラオウルテラ スピーシーズ(Raoultella sp.)を培養する工程を含む、アフラトキシン産生阻害剤の製造方法。
【請求項4】
前記培養工程で得られた培養物から下記一般式(1):
TIFF
2025057888000007.tif
36
128
(式中、Rは、直鎖または分枝状の炭素数1~4のアルキル基である)
で表される化合物を精製する工程
を更に含む、請求項3に記載の製造方法。
【請求項5】
請求項1又は2に記載のアフラトキシン産生阻害剤を用いることを特徴とする、アフラトキシン産生阻害方法。
【請求項6】
請求項1又は2に記載のアフラトキシン産生阻害剤を用いて、アフラトキシン産生菌によるアフラトキシン産生を阻害することを特徴とする、アフラトキシン汚染防除方法。
【請求項7】
下記一般式(1):
TIFF
2025057888000008.tif
36
128
(式中、Rは、メチル基である)
で表される化合物。
【請求項8】
受託番号NITE BP-03899のクレブシエラ アエロゲネス(
Klebsiella
aerogenes
)。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規微生物であるアフラトキシン産生阻害菌の新規株、前記新規株を含むアフラトキシン産生阻害菌が産生するアフラトキシン産生阻害剤及びその製造方法、並びに、それらを用いたアフラトキシン汚染防除方法に関する。
続きを表示(約 4,100 文字)
【背景技術】
【0002】
カビの二次代謝物であるマイコトキシンと呼ばれる毒性を示す化合物の内、最も深刻な問題となっているのはアフラトキシンである。
【0003】
アフラトキシン産生を阻害する微生物として、アフラトキシン生産菌の生育を阻害することでアフラトキシン生産を抑制する微生物、生育は阻害しないがアフラトキシンの生産を抑制できる微生物、アフラトキシンの分解活性を有する微生物、さらに、アフラトキシンを菌体に吸着する微生物等が見出された。
Bacillus
subtilis
、
Nannocystis
exedens
、
Bacillus
pumilus
、
Pseudomonas
syringae
、
Ralstonia
paucula
あるいは
Burkholderia
cepacia
などの細菌について、アフラトキシン生産菌の生育とともにアフラトキシン生産を抑制する効果があることが見出された。また、
Streptococcus
lactis
はアフラトキシン生産菌の生育には影響を与えずアフラトキシン生産を抑制し、
Achromobacter
xylosoxidans
はアフラトキシンの生合成前駆体であるノルソロリン酸生産株のノルソロリン酸生産を阻害することが見出された。さらに、
Kluyveromyces
属、
Candida
属や
Pichia
属の酵母はアフラトキシン生産を阻害することが報告されている。アフラトキシンを分解する菌の探索も行われ、
Flavobacterium
aurantiacum
、
Mycobacterium
fluoranthenivorans
、
Rhodococcus
erythropolis
及び
Myxococcus
fulvus
などがアフラトキシンを分解することが示された。また、アフラトキシンを菌体に吸着する菌として
Lactobacillus
rhamnosus
等の乳酸菌が見出されている(以上、非特許文献1)。
また、非特許文献2には、
Klebsiella
sp.及び
Klebsiella
pneumonia
、並びにその培養液上清がアフラトキシンを分解することが報告されている。
【0004】
また、アフラトキシン産生を阻害する化合物として、いくつかのジケトピペラジン類が知られており、例えば、非特許文献3には
Achromobacter
xylosoxidans
が産生するcyclo(L-Leu-L-Pro)、非特許文献4には
Stenotrophomonas
sp.が産生するcyclo(L-Ala-L-Pro)、cyclo(L-Val-L-Pro)が、それぞれ、記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
作田正平: バイオコントロールによるアフラトキシン汚染防除. Mycotoxins, 63(2), 217-224 2013)
Ning, M., Zhang, S., Xie, Y., Wang, W., Gao, Y.: Aflatoxin B1 removal by three bacterial strains and optimization of fermentation process parameters. Biotechnology and Applied Biochemistry, 66(6), 930-938 (2019)
Yan, P.S., Song, Y., Sakuno, E., Nakajima, H., Nakagawa, H., Yabe, K.: Cyclo (L-Leucyl-L-Prolyl) produced by Achromobacter xylosoxidans inhibits aflatoxin production by Aspergillus parasiticus. Appl Environ Microbiol, 70, 7466-7473 (2004)
Jermnak, U., Chinaphuti, A., Poapolathep, A., Kawai, R., Nagasawa, H., Sakuda, S.: Prevention of aflatoxin contamination by a soil bacterium of Stenotrophomonas sp. that produces aflatoxin production inhibitors. Microbiology, 159, 902-912 (2013)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、アフラトキシン産生阻害活性の高い新規微生物であるアフラトキシン産生阻害菌の新規株、前記新規株を含むアフラトキシン産生阻害菌が産生するアフラトキシン産生阻害剤及びその効果を高めた薬剤を含めた阻害剤の効率的な製造方法、並びに、それらアフラトキシン産生阻害菌又はアフラトキシン産生阻害剤を用いたアフラトキシン汚染防除方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題は、以下の本発明により、解決することができる:
[1]クレブシエラ スピーシーズ(
Klebsiella
sp.)又はラオウルテラ スピーシーズ(Raoultella sp.)の培養物を含む、アフラトキシン産生阻害剤。
[2]下記一般式(1):
TIFF
2025057888000001.tif
36
128
(式中、Rは、直鎖または分枝状の炭素数1~4のアルキル基である)
で表される化合物を含む、アフラトキシン産生阻害剤。
[3]クレブシエラ スピーシーズ(
Klebsiella
sp.)又はラオウルテラ スピーシーズ(Raoultella sp.)を培養する工程を含む、アフラトキシン産生阻害剤の製造方法。
[4]前記培養工程で得られた培養物から下記一般式(1):
TIFF
2025057888000002.tif
36
128
(式中、Rは、直鎖または分枝状の炭素数1~4のアルキル基である)
で表される化合物を精製する工程
を更に含む、[3]の製造方法。
[5][1]又は[2]のアフラトキシン産生阻害剤を用いることを特徴とする、アフラトキシン産生阻害方法。
[6][1]又は[2]のアフラトキシン産生阻害剤を用いて、アフラトキシン産生菌によるアフラトキシン産生を阻害することを特徴とする、アフラトキシン汚染防除方法。
[7]下記一般式(1):
TIFF
2025057888000003.tif
36
128
(式中、Rは、メチル基である)
で表される化合物。
[8]受託番号NITE BP-03899のクレブシエラ アエロゲネス(
Klebsiella
aerogenes
)。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、より効果の高い新規微生物であるアフラトキシン産生阻害菌の新規株、前記新規株を含むアフラトキシン産生阻害菌の産生するより活性の高いアフラトキシン産生阻害剤及びそれらの効率的な製造方法、それらアフラトキシン産生阻害菌又はアフラトキシン産生阻害剤を用いたアフラトキシン汚染防除方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
クレブシエラ アエロゲネス(
Klebsiella
aerogenes
)KTTM株の培養液を10倍ずつ希釈した液に浸漬したピーナッツに、アフラトキシン生産菌を植菌して培養した後、ピーナッツ中のアフラトキシン濃度を分析した結果を示すグラフである。
クレブシエラ属又はラオウルテラ属に属する各種微生物の培養液を10倍ずつ希釈した液に浸漬したピーナッツに、アフラトキシン生産菌を植菌して培養した後、ピーナッツ中のアフラトキシン濃度を分析した結果を示すグラフである。
アフラトキシン産生阻害活性を評価した各種ジケトピペラジン類の構造式と、アフラトキシンB
1
量を1/2に抑制する各評価サンプルの濃度(IC
50
)を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(アフラトキシン産生阻害菌の新規株)
本発明の新規のアフラトキシン産生阻害菌は、クレブシエラ アエロゲネス(
Klebsiella
aerogenes
)KTTM株(受託番号NITE BP-03899)である。該アフラトキシン産生阻害菌の培養物(例えば、培養液、培養上清、培養菌体、若しくは培養菌体の破砕物、又はこれらの培養物の抽出物)は、アフラトキシン産生阻害活性を有する。そのため、アフラトキシン産生阻害剤の産生菌として使用することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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