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公開番号
2025057565
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-09
出願番号
2023167273
出願日
2023-09-28
発明の名称
電池
出願人
トヨタバッテリー株式会社
,
トヨタ自動車株式会社
,
プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社
代理人
弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類
H01M
50/567 20210101AFI20250402BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】品質の高い電池を提供すること。
【解決手段】電池1のかしめ端子部材20は、外装体2の蓋体10の貫通孔13を貫通して外装体2の内外にわたって設けられている。内部端子部材30は、蓋体10の内面12に沿って設けられた内部端子板状部31を有する。かしめ端子部材20のかしめ部23は、内部端子部材30の内側面33に沿ったかしめ加工により、貫通孔34より大径に広がった形状をしている。かしめ部23は、外縁における互いに対向する領域である溶接外縁領域26A、26Bにそれぞれ、内部端子板状部31との溶接痕27A、27Bが形成されている。さらに、かしめ部23は、溶接外縁領域26A、26Bの間に位置する外縁の領域である2つの非溶接外縁領域28A、28Bにそれぞれ、かしめ部23の外周から柱状部22に向かって延びるスリット29A、29Bが形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
貫通孔が形成された外装体と、前記外装体の貫通孔を貫通して前記外装体の内外にわたって設けられた第1の端子部材と、前記第1の端子部材に接続された第2の端子部材と、前記第1の端子部材および前記第2の端子部材を前記外装体から絶縁する絶縁材とを有する電池であって、
前記第2の端子部材は、前記外装体の外側または内側の一方側の面に沿って設けられた端子板状部を有し、前記端子板状部における前記外装体の貫通孔と重なる位置に貫通孔が形成されており、
前記第1の端子部材は、
前記外装体の貫通孔および前記端子板状部の貫通孔の内部に位置する柱状部と、
前記柱状部と繋がっており、前記外装体の前記一方側とは反対の他方側にて、前記外装体の貫通孔よりも大きく広がった形状をした拡大部と、
前記柱状部と繋がっており、前記端子板状部の前記一方側の面に沿ったかしめ加工がなされていることで、前記端子板状部の前記一方側の面に沿って前記端子板状部の貫通孔よりも大きく広がった形状をしたかしめ部とを有し、
前記かしめ部は、
外縁における互いに対向する領域である2つの溶接外縁領域にそれぞれ、前記端子板状部の前記一方側の面との溶接痕が形成されており、
2つの前記溶接外縁領域の間に位置する外縁の領域である2つの非溶接外縁領域はそれぞれ、外周に開口した開口部から前記柱状部に向かって延びるスリットが形成されている電池。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の電池であって、
前記かしめ部は、2つの対向する前記非溶接外縁領域にそれぞれ形成された2つの前記スリットの一方から他方へと向かう方向が短手方向であり、2つの対向する前記溶接外縁領域の一方から他方へと向かう方向が長手方向である扁平形状をしている電池。
【請求項3】
請求項2に記載の電池であって、
前記外装体を構成する壁部のうちの前記貫通孔が形成されている端子取付面部は、短手方向と長手方向とを有する長方形状であり、
前記かしめ部は、その扁平形状における長手方向が、前記端子取付面部の長手方向に沿って設けられている電池。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載の電池であって、
前記絶縁材は、前記外装体と前記拡大部との間に挟み込まれた絶縁板状部を有し、
前記絶縁板状部は、前記貫通孔の周囲を環状に囲う環状領域にて、前記環状領域よりも前記貫通孔から遠い外側領域と比べて、前記柱状部の軸方向について強く圧迫されている電池。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示技術は、外装体の貫通孔を貫通して外装体の内外にわたって設けられた端子部材と、端子部材を外装体から絶縁する絶縁材とを有する電池に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、端子部材を、外装体の貫通孔を貫通して外装体の内外にわたって設けつつ、一方側の端部にかしめ加工を施すことで、外装体に組み付けた電池がある。そのような先行技術として、例えば、特許文献1を挙げることができる。特許文献1に記載されている電池では、電池ケース内に、電極板と、電極板に接続された押え板と称する内部端子部材とが収容されている。電池ケースには、貫通孔が形成された蓋が設けられている。蓋の貫通孔には、その内外にわたって出力端子が設けられている。出力端子は、電池ケースの外側に位置する頭部と、頭部から電池ケースの内側に向けて延びる軸部とを有している。出力端子の軸部の電池ケース内部側の先端は、内部端子部材における電池ケースの内側の面に沿って広がるようにかしめ加工がなされることで、かしめ部とされている。また、出力端子と電池ケースおよび押え板と称する内部端子部材と電池ケースの間には絶縁材が組付けられている。これにより、端子部材と外装体とを絶縁しつつ、外装体の貫通孔の箇所での密閉性が保たれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-208130号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、かしめ部には、外周付近にスリットが形成されていることがある。かしめ部は、かしめ加工がなされることで、かしめ加工がなされる前よりも押し広げられるように変形しているからである。
【0005】
前記した従来の技術のような構成の電池では、内部端子部材とかしめ部とが、溶接によって接合されていることがある。内部端子部材と出力端子のかしめ部との導通を、より確実なものとすることができるからである。
【0006】
しかし、例えば、溶接による接合箇所に、かしめ加工により形成されたスリットが存在していた場合、内部端子部材とかしめ部との接合が適切になされないことがある。端子部材同士の接合不良が生じた場合には、電池内部の電極板と電池外部との間の導電経路の信頼性が低下してしまう可能性がある。すなわち、溶接により接合される複数の端子部材のなかに、かしめ部が接合箇所となる端子部材が存在している電池においては、その箇所での接合不良の発生を防止し、信頼性の高い導電経路が形成された品質の高い構成であることが好ましい。
【0007】
本開示技術は、前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは、品質の高い電池を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示技術は、貫通孔が形成された外装体と、外装体の貫通孔を貫通して外装体の内外にわたって設けられた第1の端子部材と、第1の端子部材に接続された第2の端子部材と、第1の端子部材および第2の端子部材を外装体から絶縁する絶縁材とを有する電池であって、第2の端子部材は、外装体の外側または内側の一方側の面に沿って設けられた端子板状部を有し、端子板状部における外装体の貫通孔と重なる位置に貫通孔が形成されており、第1の端子部材は、外装体の貫通孔および端子板状部の貫通孔の内部に位置する柱状部と、柱状部と繋がっており、外装体の一方側とは反対の他方側にて、外装体の貫通孔よりも大きく広がった形状をした拡大部と、柱状部と繋がっており、端子板状部の一方側の面に沿ったかしめ加工がなされていることで、端子板状部の一方側の面に沿って端子板状部の貫通孔よりも大きく広がった形状をしたかしめ部とを有し、かしめ部は、外縁における互いに対向する領域である2つの溶接外縁領域にそれぞれ、端子板状部の一方側の面との溶接痕が形成されており、2つの溶接外縁領域の間に位置する外縁の領域である2つの非溶接外縁領域はそれぞれ、外周に開口した開口部から柱状部に向かって延びるスリットが形成されている電池である。
【0009】
上記態様に係る電池のかしめ部は、溶接痕がスリットに重ならずに形成されている。よって、第1の端子部材のかしめ部と第2の端子部材の端子板状部との接合面積が十分に確保できており、第1の端子部材と第2の端子部材とで形成される導電経路の信頼性が高いものである。従って、本態様に係る電池は、充放電性能を十分に発揮できる品質の高いものである。
【発明の効果】
【0010】
本開示技術によれば、品質の高い電池が提供されている。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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