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公開番号2025057049
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023166678
出願日2023-09-28
発明の名称積層リーフバルブおよび緩衝器
出願人カヤバ株式会社
代理人個人
主分類F16F 9/348 20060101AFI20250402BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】組み立て性を向上できるとともに良好なチョーク特性が得られる積層リーフバルブおよび緩衝器を提供する。
【解決手段】本発明の積層リーフバルブVは、ポート1cを有する弁座部材1に積層されてポート1cを開閉する積層リーフバルブVであって、ポート1cに連通される透孔2aを有する円環状の第1リーフバルブ2と、第1リーフバルブ2の背面に重ねられる円環状の第2リーフバルブ3と、第2リーフバルブ3の背面に重ねられる円環状の第3リーフバルブ4とを備え、第2リーフバルブ3は、周方向に間隔を空けて設けられて透孔2aに連通可能な複数の連通孔3aと、自由端となる外周から開口してそれぞれ対応する連通孔3aに通じる複数の切欠チョーク3bと、連通孔3aの外周部であって切欠通路3bの周方向の両側に形成された腕部3cの剛性を低くする脆弱部3dとを備えている。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
環状であって内周或いは外周が自由端とされて前記自由端側の撓みが許容されるとともに、ポートを有する弁座部材に積層されて前記ポートを開閉する積層リーフバルブであって、
前記ポートに連通される透孔を有する円環状の第1リーフバルブと、
前記第1リーフバルブの背面となる反弁座側面に重ねられる円環状の第2リーフバルブと、
前記第2リーフバルブの背面となる反弁座側面に重ねられる円環状の第3リーフバルブとを備え、
前記第2リーフバルブは、
周方向に沿って周方向に間隔を空けて設けられて前記透孔に連通可能な複数の連通孔と、
前記自由端から開口してそれぞれ対応する前記連通孔に通じる複数の切欠通路と、
前記連通孔の外周部であって前記切欠通路の周方向の少なくとも一方に形成された腕部の剛性を低くする脆弱部とを有する
ことを特徴とする積層リーフバルブ。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記脆弱部は、前記連通孔の周方向の端部から開口して前記腕部の自由端側へ向けて延びる切欠によって形成される
ことを特徴とする請求項1に記載の積層リーフバルブ。
【請求項3】
前記脆弱部は、前記腕部の自由端側から開口して前記連通孔の周方向の端部へ向けて延びる切欠溝によって形成される
ことを特徴とする請求項1に記載の積層リーフバルブ。
【請求項4】
前記脆弱部は、前記腕部に設けた孔によって形成される
ことを特徴とする請求項1に記載の積層リーフバルブ。
【請求項5】
アウターチューブと、
前記アウターチューブ内に軸方向へ移動可能に挿入されるロッドと、
前記アウターチューブ内に収容されて前記アウターチューブ内に二つの作動室を区画するとともにポートを有する弁座部材と、
前記弁座部材に積層される請求項1から4のいずれか一項に記載の積層リーフバルブとを備えた
ことを特徴とする緩衝器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層リーフバルブおよび緩衝器に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
緩衝器は、たとえば、車両における乗心地を向上する目的で、車両における車体と車軸との間に介装されて使用され、伸縮時に発揮する減衰力で車体および車輪の振動を抑制する。
【0003】
このような緩衝器は、たとえば、シリンダと、シリンダ内に移動自在に挿入されるピストンロッドと、シリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内を伸側室と圧側室とに区画するピストンと、シリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内の圧側室の下方に気室を区画するフリーピストンと、ピストンに設けられて伸側室と圧側室とを連通するポートと、ピストンに重ねられてポートを開閉する積層リーフバルブとを備えている。
【0004】
積層リーフバルブは、内周側がピストンロッドに固定されてピストンに重ねられてポートを閉塞しており、ポートの上流側の圧力を受けて外周側を撓ませることによってポートを開放する。
【0005】
このような積層リーフバルブでは、ピストンがシリンダに対して低速で移動する際に、ピストン速度に対して比例するように減衰力を立ち上げることが望まれることがあり、そのような場合、チョーク通路を備えることがある。
【0006】
チョーク通路を備える積層リーフバルブは、具体的には、ピストンに直接に積層されるとともにポートに対向する円弧状の透孔を有する円環状の第1のリーフバルブと、円環状であって第1のリーフバルブと内外径と共にして第1リーフバルブの反ピストン側に積層されて透孔に連通される複数の円弧状の連通孔と外周側から開口して連通孔に連通される切欠通路とを有する第2のリーフバルブと、円環状であって第1および第2のリーフバルブと内外径をともにして第2のリーフバルブの反ピストン側に積層される第3のリーフバルブとを備えている(たとえば、特許文献1参照)。
【0007】
そして、第1のリーフバルブと第3のリーフバルブとで第2のリーフバルブを挟むことで、積層リーフバルブは、ポートを閉塞した状態で、透孔、連通孔および切欠を介してポートを積層リーフバルブの外方とを連通させ、切欠通路によってチョークやオリフィスを形成する。
【0008】
このように構成された積層リーフバルブでは、ピストン速度が低速で移動する際には撓まずにピストンに形成されてポートを取り囲む弁座に着座したままとなるが、作動油に切欠通路を通過させて減衰力を発生できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開平11‐294515号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
このように積層リーフバルブでは、第2のリーフバルブが周方向に等間隔に設置される複数の円弧状の連通孔と、外周から開口して各連通孔に連通される複数の切欠通路とを備えており、第1のリーフバルブの透孔に連通孔を連通しなくてはならないために、連通孔の周方向長さを可能な限り長くして、連通孔と透孔との連通を確保している。
(【0011】以降は省略されています)

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