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公開番号
2025056500
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-08
出願番号
2023166016
出願日
2023-09-27
発明の名称
敗血症判定プログラム、敗血症判定装置、敗血症判定方法及び敗血症判定システム
出願人
国立大学法人 東京大学
代理人
弁理士法人フィールズ国際特許事務所
主分類
A61B
10/00 20060101AFI20250401BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】敗血症の補助診断を迅速に行うことを可能とする敗血症判定プログラム、敗血症判定装置、敗血症判定方法及び敗血症判定システムを提供する。
【解決手段】対象者の加速度脈波を取得し、取得した加速度脈波の振幅の大きさに関する情報を特定し、特定した振幅の大きさに関する情報に基づいて、対象者が敗血症に罹患しているか否かを判定し、対象者が敗血症に罹患している可能性があるか否かについての判定結果を出力する。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
対象者の加速度脈波を取得し、
取得した前記加速度脈波の振幅の大きさに関する情報を特定し、
特定した前記振幅の大きさに関する情報に基づいて、前記対象者が敗血症に罹患しているか否かを判定し、
前記対象者が敗血症に罹患している可能性があるか否かについての判定結果を出力する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする敗血症判定プログラム。
続きを表示(約 2,400 文字)
【請求項2】
前記判定する処理では、前記加速度脈波の波形において連続して位置する複数の山のそれぞれにおける振幅の大きさの最大値に基づいて、前記対象者が敗血症に罹患しているか否かを判定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の敗血症判定プログラム。
【請求項3】
前記判定する処理では、前記最大値が第1閾値未満であるか否かを判定し、
前記最大値が前記第1閾値未満であると判定した場合、前記対象者が前記敗血症に罹患している確度が第1確度であると判定し、前記最大値が前記第1閾値以上であると判定した場合、前記対象者が前記敗血症に罹患している確度が第1確度よりも低い第2確度であると判定し、
前記出力する処理では、前記対象者が前記敗血症に罹患している確度が前記第1確度であると判定した場合、前記第1確度を示す情報を前記判定結果として出力し、前記対象者が前記敗血症に罹患している確度が前記第2確度であると判定した場合、前記第2確度を示す情報を前記判定結果として出力する、
ことを特徴とする請求項2に記載の敗血症判定プログラム。
【請求項4】
前記判定する処理では、
前記最大値が前記第1閾値以上である場合、前記最大値が第2閾値未満であるか否かを判定し、
前記最大値が前記第2閾値未満であると判定した場合、前記対象者が前記敗血症に罹患している確度が前記第1確度よりも低く前記第2確度よりも高い第3確度であると判定し、前記最大値が前記第2閾値以上であると判定した場合、前記対象者が前記敗血症に罹患している確度が前記第2確度であると判定し、
前記出力する処理では、前記対象者が前記敗血症に罹患している確度が前記第3確度であると判定した場合、前記第3確度を示す情報を前記判定結果として出力する、
ことを特徴とする請求項3に記載の敗血症判定プログラム。
【請求項5】
さらに、前記対象者が前記敗血症に罹患しているか否かを示す罹患データの入力を受け付ける、
処理をコンピュータに実行させ、
前記出力する処理では、前記対象者が前記敗血症に罹患している確度が前記第1確度であると判定した場合であって前記罹患データが前記敗血症に罹患していることを示す場合、前記対象者が治癒していない可能性があることを示す情報を前記判定結果として出力する、
ことを特徴とする請求項3に記載の敗血症判定プログラム。
【請求項6】
さらに、前記対象者が前記敗血症に罹患しているか否かを示す罹患データの入力を受け付ける、
処理をコンピュータに実行させ、
前記出力する処理では、前記対象者が前記敗血症に罹患している確度が前記第2確度であると判定した場合であって前記罹患データが前記敗血症に罹患していることを示す場合、前記対象者が治癒した可能性があることを示す情報を前記判定結果として出力する、
ことを特徴とする請求項3に記載の敗血症判定プログラム。
【請求項7】
さらに、前記対象者が前記敗血症に罹患しているか否かを示す罹患データの入力を受け付ける、
処理をコンピュータに実行させ、
前記出力する処理では、前記対象者が前記敗血症に罹患している確度が前記第3確度であると判定した場合であって前記罹患データが前記敗血症に罹患していることを示す場合、前記対象者が治癒していない可能性があることを示す情報、または、前記対象者が治癒中である可能性があることを示す情報を前記判定結果として出力する、
ことを特徴とする請求項4に記載の敗血症判定プログラム。
【請求項8】
前記判定する処理では、前記加速度脈波の波形において連続して位置する複数の山のそれぞれにおける振幅の大きさの比に基づいて、前記対象者が敗血症に罹患しているか否かを判定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の敗血症判定プログラム。
【請求項9】
前記判定する処理では、
前記複数の山から、前記振幅の大きさの比が小さい第1数の山を特定し、
前記複数の山から、前記振幅の大きさの比が大きい第2数の山を特定し、
特定した前記第1数の山における前記振幅の大きさの比を示す第1値を算出し、
特定した前記第2数の山における前記振幅の大きさの比を示す第2値を算出し、
前記第1値に対する前記第2値の割合が第3閾値未満であるか否かを判定し、
前記割合が前記第3閾値未満である場合、前記対象者が前記敗血症に罹患している確度が第4確度であると判定し、前記割合が前記第3閾値以上である場合、前記対象者が前記敗血症に罹患している確度が第4確度よりも低い第5確度であると判定し、
前記出力する処理では、前記対象者が前記敗血症に罹患している確度が前記第4確度であると判定した場合、前記第4確度を示す情報を前記判定結果として出力し、前記対象者が前記敗血症に罹患している確度が前記第5確度であると判定した場合、前記第5確度を示す情報を前記判定結果として出力する、
ことを特徴とする請求項8に記載の敗血症判定プログラム。
【請求項10】
対象者の加速度脈波を取得する脈波取得部と、
取得した前記加速度脈波の振幅の大きさに関する情報を特定する特徴特定部と、
特定した前記振幅の大きさに関する情報に基づいて、前記対象者が敗血症に罹患しているか否かを判定する敗血症判定部と、
前記対象者が敗血症に罹患している可能性があるか否かについての判定結果を出力する情報出力部と、を有する、
ことを特徴とする敗血症判定装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、敗血症判定プログラム、敗血症判定装置、敗血症判定方法及び敗血症判定システムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
敗血症は、血液中に細菌やウイルス(以下、単に細菌等とも呼ぶ)が混入して全身の臓器に障害を与える疾患であり、一度発症すると、数時間から1日程度で急激に症状が進行する場合がある。そのため、敗血症は、例えば、初期治療を早期に開始することが求められる疾患である(特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-058359号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上記のような敗血症の診断は、例えば、SOFAスコア(Sequential Organ Failure Assessment Score)等の指標(以下、単に指標とも呼ぶ)を用いることによって行われる場合がある。しかしながら、この場合、例えば、血液検査や医師による診察等が必要になるため、敗血症の診断を迅速に行うことができない。
【0005】
また、上記のような敗血症の診断は、例えば、血液培養を実施した後、血液に含まれる細菌等の種類を同定することによって行われる場合がある。しかしながら、この場合においても、例えば、血液培養に時間を要するため、敗血症の診断を迅速に行うことができない。
【0006】
そのため、例えば、敗血症の補助診断を迅速に行うことにより、敗血症の患者に対する初期治療を早期に開始することを可能とする方法が望まれている。
【0007】
そこで、本発明の目的は、敗血症の補助診断を迅速に行うことを可能とする敗血症判定プログラム、敗血症判定装置、敗血症判定方法及び敗血症判定システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明における敗血症判定プログラムは、対象者の加速度脈波を取得し、取得した前記加速度脈波の振幅の大きさに関する情報を特定し、特定した前記振幅の大きさに関する情報に基づいて、前記対象者が敗血症に罹患しているか否かを判定し、前記対象者が敗血症に罹患している可能性があるか否かについての判定結果を出力する、処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明における敗血症判定プログラム、敗血症判定装置、敗血症判定方法及び敗血症判定システムによれば、敗血症の補助診断を迅速に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、第1の実施の形態における敗血症判定システム10の構成例を示す図である。
図2は、第1の実施の形態における情報処理装置1の構成例を示す図である。
図3は、第1の実施の形態における敗血症判定処理の概略を説明する図である。
図4は、第1の実施の形態における敗血症判定処理の概略を説明する図である。
図5は、第1の実施の形態における敗血症判定処理を説明するフローチャート図である。
図6は、第1の実施の形態における敗血症判定処理を説明するフローチャート図である。
図7は、第1の実施の形態における敗血症判定処理を説明するフローチャート図である。
図8は、第1の実施の形態における敗血症判定処理を説明するフローチャート図である。
図9は、第1の実施の形態における敗血症判定処理を説明するフローチャート図である。
図10は、第1の実施の形態における敗血症判定処理を説明するフローチャート図である。
図11は、第1の実施の形態における敗血症判定処理を説明するフローチャート図である。
図12は、第1の実施の形態における敗血症判定処理を説明する図である。
図13は、第1の実施の形態における敗血症判定処理を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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