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公開番号2025055838
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023165223
出願日2023-09-27
発明の名称気中電気めっき加工システム
出願人東京電力ホールディングス株式会社,日進化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C25D 5/02 20060101AFI20250401BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約【課題】対象物の形状や寸法に関わらず、対象物を取り外すことなく気中で効率よくめっき加工することができる気中電気めっき加工システム。
【解決手段】対象物のめっき層形成部を覆うように配置可能で、めっき液が浸透され、めっき液を表面から放出可能なめっき液浸透部と、めっき液浸透部を介して対象物を保持する金属製の電極把持部と、対象物を陰極とし、電極把持部を陽極として電気的に接続する電源部と、を備え、電源部は、対象物のめっき層形成部にめっき液浸透部を接触させた状態で電極把持部と対象物との間を通電させる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
気中に配置される金属製の対象物との間を通電してめっき層を形成する気中電気めっき加工システムであって、
前記対象物のめっき層形成部を覆うように配置可能で、めっき液が浸透され、前記めっき液を表面から放出可能なめっき液浸透部と、
前記めっき液浸透部を介して前記対象物を保持する金属製の電極把持部と、
前記対象物を陰極とし、前記電極把持部を陽極として電気的に接続する電源部と、を備え、
前記電源部は、前記対象物のめっき層形成部に前記めっき液浸透部を接触させた状態で前記電極把持部と前記対象物との間を通電させる、気中電気めっき加工システム。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記めっき液浸透部に前記めっき液を供給するめっき液供給部を備える、請求項1に記載の気中電気めっき加工システム。
【請求項3】
前記めっき液供給部は、
前記めっき液浸透部からたれ落ちる前記めっき液を受けて回収するめっき液受け部と、
前記めっき液受け部で回収した前記めっき液を前記めっき液浸透部へ再び供給するめっき液循環装置と、を備える、請求項2に記載の気中電気めっき加工システム。
【請求項4】
前記電極把持部は、振動部を備える、請求項1に記載の気中電気めっき加工システム。
【請求項5】
前記めっき液浸透部は、布材からなる、請求項1に記載の気中電気めっき加工システム。
【請求項6】
前記電極把持部は、前記対象物の前記めっき層形成部との間で前記めっき液浸透部を挟持させる、請求項1に記載の気中電気めっき加工システム。
【請求項7】
前記電極把持部は、チタン及び二酸化イリジウムにより形成される、請求項1に記載の気中電気めっき加工システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、気中電気めっき加工システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、銀めっき加工は、一般的に、金属を水溶化(めっき液化)し、被めっき物を陰極とし、めっき金属を陽極として、これに電流を流すことで、めっき液中の金属陽イオンが陰極にめっき被膜として生成される方法で行われている。
【0003】
変電所等では、点検や整備等を行う際に電力回路を開放する断路器が使用されている。断路器は、互いに接触と離間とを繰り返すブレードやフィンガー等の接触子を備えている。そして、このような接触子の表面には、電気伝導性を向上させるための銀めっきが施されている。このような接触子に形成される銀めっきは接触により摩耗し、銅からなる素地が露出する場合がある。そのため、摩耗した接触子とともに断路器自体を交換することが行われてきたが、交換には費用と時間を要することから、送電網の維持コストを抑制するため、接触子の銀めっきを補修し、断路器を再利用するめっき処理システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1には、金属のメッシュで形成された容器内に金属製の対象物を収容して、対象物の表面にめっきを施すめっき処理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-223109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に示されるような従来のめっき処理システムは、工場などに設置される容器に対象物を収容する構成である。すなわち、断路器のブレード等の接触子がめっき対象物である場合には、断路器からブレードを取り外して工場の容器に持ち込む必要がある。つまり、従来の方法では、対象物が設置された変電所等に移動して接触子にめっきを施すことができないことから、その点で改善の余地があった。
【0007】
また、断路器に設けられるような形状が複雑で大型なブレードやフィンガー等の接触子がめっき対象物である場合には、上記のような従来のめっき液が収容された容器に対象物を入れることは物理的に困難であるという問題がある。
【0008】
本発明は、対象物の形状や寸法に関わらず、対象物を取り外すことなく気中で効率よくめっき加工することができる気中電気めっき加工システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様は、気中に配置される金属製の対象物との間に通電してめっき層を形成する気中電気めっき加工システムであって、前記対象物のめっき層形成部を覆うように配置可能で、めっき液が浸透され、前記めっき液を表面から放出可能なめっき液浸透部と、前記めっき液浸透部を介して前記対象物を保持する金属製の電極把持部と、前記対象物を陰極とし、前記電極把持部を陽極として電気的に接続する電源部と、を備え、前記電源部は、前記対象物のめっき層形成部に前記めっき液浸透部を接触させた状態で前記電極把持部と前記対象物との間を通電させる、気中電気めっき加工システムである。
【0010】
本発明によれば、対象物に対して電極把持部をめっき液浸透部を介して取り付け、電極部に電極把持部と対象物を電気的に接続し、電極把持部を陽極として機能させ、対象物を陰極として機能させる。そして、対象物のめっき層形成部にめっき液浸透部を接触させた状態で電極把持部と対象物との間を通電させることで、所定の場所に位置する対象物のめっき層形成部に対して精度よくめっき層を形成することができる。
このように本発明では、めっき液が浸透され、めっき液を表面から放出可能なめっき液浸透部を対象物と電極把持部との間に介在させる構成であるので、対象物の形状や寸法に関わらず、対象物を所定の場所から取り外したり移動させたりすることなく、気中で効率よくめっき加工することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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