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公開番号2025053986
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2023163137
出願日2023-09-26
発明の名称コネクタ
出願人矢崎エナジーシステム株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01R 13/58 20060101AFI20250331BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】好適な端子金具への過荷重の入力抑止機能を持たせること。
【解決手段】端子付き電線10と、端子付き電線を収容し且つ保持し、第1開口40aから電線20を外方に引き出させるハウジング40と、ハウジングに組み付けてハウジングの第2開口40bを塞ぐカバー50と、を備え、第2開口は、第1開口に直交させ且つ第1開口に連接させた開口であり、ハウジングの中の電線の端末と端子金具を露出させ、電線の端末には、端子金具と第1開口の間でその一部を押し潰した変形部24を設け、変形部は、平面状に押し潰された押し潰し面24aを少なくとも1つ有し、ハウジングとカバーの内の何れか一方には、変形部を差し入れて、ハウジングとカバーの組付け完了位置で変形部を保持する電線保持部52が設けられ、電線保持部は、差し入れた変形部における押し潰し面と当該押し潰し面の裏側とを挟み込んで挟持すること。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電線の端末に端子金具が接続された端子付き電線と、
前記端子付き電線を収容し且つ保持し、第1開口から前記電線を外方に引き出させるハウジングと、
前記ハウジングに組み付けて前記ハウジングの第2開口を塞ぐカバーと、
を備え、
前記第2開口は、前記第1開口に直交させ且つ前記第1開口に連接させた開口であり、前記ハウジングの中の前記電線の端末と前記端子金具を露出させ、
前記電線の端末には、前記端子金具と前記第1開口の間でその一部を押し潰した変形部を設け、
前記変形部は、平面状に押し潰された押し潰し面を少なくとも1つ有し、
前記ハウジングと前記カバーの内の何れか一方には、前記変形部を差し入れて、前記ハウジングと前記カバーの組付け完了位置で前記変形部を保持する電線保持部が設けられ、
前記電線保持部は、差し入れた前記変形部における前記押し潰し面と当該押し潰し面の裏側とを挟み込んで挟持することを特徴としたコネクタ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記電線の端末は、その一部の被覆を剥ぎ取って芯線を露出させた芯線露出部を有しており、前記芯線露出部が押し潰された部位を前記変形部とすることを特徴とした請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記変形部は、前記電線の端末が屈曲部を有するものである場合、前記屈曲部よりも前記端子金具側に設けることを特徴とした請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記電線を軸線に対する直交方向に複数本並べて筒状のシースの中に収容し、それぞれの前記電線の端末を前記シースの端末の開口から突出させたケーブルを備え、
前記電線保持部は、前記変形部が差し入れられる挿入部をそれぞれの前記端子付き電線の前記変形部毎に有することを特徴とした請求項1,2又は3に記載のコネクタ。
【請求項5】
電線の端末に端子金具が接続された端子付き電線と、
前記電線の端末の一部に組み付けて固定した環状の固定部材と、
前記端子付き電線を収容し且つ保持し、第1開口から前記電線を外方に引き出させるハウジングと、
前記ハウジングに組み付けて前記ハウジングの第2開口を塞ぐカバーと、
を備え、
前記第2開口は、前記第1開口に直交させ且つ前記第1開口に連接させた開口であり、前記ハウジングの中の前記電線の端末と前記端子金具を露出させ、
前記固定部材は、その外周面に少なくとも1つの平面部を有し、
前記ハウジングと前記カバーの内の何れか一方には、前記固定部材を差し入れて、前記ハウジングと前記カバーの組付け完了位置で前記固定部材を介して前記電線の端末を保持する電線保持部が設けられ、
前記電線保持部は、差し入れた前記固定部材における前記平面部と当該平面部の裏側とを挟み込んで挟持することを特徴としたコネクタ。
【請求項6】
前記固定部材は、前記電線の端末が屈曲部を有するものである場合、前記屈曲部よりも前記端子金具側に設けることを特徴とした請求項5に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記電線を軸線に対する直交方向に複数本並べて筒状のシースの中に収容し、それぞれの前記電線の端末を前記シースの端末の開口から突出させたケーブルを備え、
前記固定部材は、それぞれの前記端子付き電線毎に設け、
前記電線保持部は、前記固定部材が差し入れられる挿入部をそれぞれの前記固定部材毎に有することを特徴とした請求項5又は6に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
コネクタにおいては、端子付き電線がハウジングに収容されている。その端子付き電線は、電線の端末に端子金具が接続されており、電線から端子金具に荷重が加わる可能性がある。例えば、端子付き電線においては、ハウジングの外に電線が引き出されており、そのハウジングの外の電線に荷重(例えば、軸方向への引張荷重や軸周りの捻れ荷重等)が加えられると、その荷重が端子金具に伝わることがある。また、例えば、端子付き電線においては、ハウジングの中で電線が折り曲げて配索されるものもあり、その電線の屈曲部の反力が荷重として端子金具に伝わることがある。コネクタにおいては、過大な荷重が電線から端子金具に加えられてしまうと、端子付き電線の耐久性を確保する上で望ましくない。このため、従来のコネクタにおいては、端子金具から引き出された電線をハウジングの中で保持して、電線から端子金具への過荷重の入力を抑止する。例えば、下記の特許文献1には、その電線を保持するための保持部材が設けられたコネクタについて開示されている。その保持部材は、一対の圧接刃の間に被覆を切り裂きながら電線を差し入れて、それぞれの圧接刃で電線を保持している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-331982号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来のコネクタは、一対の圧接刃が設けられた保持部材を用意する必要があり、端子金具への過荷重の入力を抑止する上で改善の余地が残っている。
【0005】
そこで、本発明は、好適な端子金具への過荷重の入力抑止機能を持たせることが可能なコネクタを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、電線の端末に端子金具が接続された端子付き電線と、前記端子付き電線を収容し且つ保持し、第1開口から前記電線を外方に引き出させるハウジングと、前記ハウジングに組み付けて前記ハウジングの第2開口を塞ぐカバーと、を備え、前記第2開口は、前記第1開口に直交させ且つ前記第1開口に連接させた開口であり、前記ハウジングの中の前記電線の端末と前記端子金具を露出させ、前記電線の端末には、前記端子金具と前記第1開口の間でその一部を押し潰した変形部を設け、前記変形部は、平面状に押し潰された押し潰し面を少なくとも1つ有し、前記ハウジングと前記カバーの内の何れか一方には、前記変形部を差し入れて、前記ハウジングと前記カバーの組付け完了位置で前記変形部を保持する電線保持部が設けられ、前記電線保持部は、差し入れた前記変形部における前記押し潰し面と当該押し潰し面の裏側とを挟み込んで挟持することを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、電線の端末に端子金具が接続された端子付き電線と、前記電線の端末の一部に組み付けて固定した環状の固定部材と、前記端子付き電線を収容し且つ保持し、第1開口から前記電線を外方に引き出させるハウジングと、前記ハウジングに組み付けて前記ハウジングの第2開口を塞ぐカバーと、を備え、前記第2開口は、前記第1開口に直交させ且つ前記第1開口に連接させた開口であり、前記ハウジングの中の前記電線の端末と前記端子金具を露出させ、前記固定部材は、その外周面に少なくとも1つの平面部を有し、前記ハウジングと前記カバーの内の何れか一方には、前記固定部材を差し入れて、前記ハウジングと前記カバーの組付け完了位置で前記固定部材を介して前記電線の端末を保持する電線保持部が設けられ、前記電線保持部は、差し入れた前記固定部材における前記平面部と当該平面部の裏側とを挟み込んで挟持することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係るコネクタにおいては、端子付き電線における電線の端末の変形部をハウジングとカバーの内の何れか一方の電線保持部に保持させる。よって、このコネクタにおいては、電線の端末に入力された荷重が変形部よりも先の端子金具側に伝わり難い。更に、電線保持部は、変形部における押し潰し面と当該押し潰し面の裏側とを挟み込んで挟持している。よって、このコネクタにおいては、その電線保持部と変形部によって電線の端末の軸周りの回転を抑えることができるので、電線の端末の捻れに伴うトルクが端子金具に伝わり難い。従って、本発明に係るコネクタは、電線の端末から端子金具への荷重の入力を抑えることができ、好適な端子金具への過荷重の入力抑止機能を持つことになる。これ故、本発明に係るコネクタは、電線の端末と端子金具の間の電気的な接続品質を保つことができる。
【0009】
また、本発明に係るコネクタにおいては、端子付き電線の電線の端末に設けた固定部材をハウジングとカバーの内の何れか一方の電線保持部に保持させる。よって、このコネクタにおいては、電線の端末に入力された荷重が固定部材の組付け位置よりも先の端子金具側に伝わり難い。更に、電線保持部は、固定部材における平面部と当該平面部の裏側とを挟み込んで挟持している。よって、このコネクタにおいては、その電線保持部と固定部材によって電線の端末の軸周りの回転を抑えることができるので、電線の端末の捻れに伴うトルクが端子金具に伝わり難い。従って、本発明に係るコネクタは、電線の端末から端子金具への荷重の入力を抑えることができ、好適な端子金具への過荷重の入力抑止機能を持つことになる。これ故、本発明に係るコネクタは、電線の端末と端子金具の間の電気的な接続品質を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施形態のコネクタを示す分解斜視図である。
図2は、実施形態のコネクタを別角度から見た分解斜視図である。
図3は、実施形態のコネクタを示す斜視図である。
図4は、実施形態の端子付き電線を示す分解斜視図である。
図5は、実施形態のコネクタの組み付け工程について説明する説明図である。
図6は、実施形態のコネクタの組み付け工程について説明する説明図である。
図7は、変形例のコネクタについて説明する平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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