TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025052732
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-07
出願番号
2023161591
出願日
2023-09-25
発明の名称
抗ウイルス性反射防止膜、及び光学製品、並びに抗ウイルス性反射防止膜の製造方法、及び光学製品の製造方法
出願人
東海光学ホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G02B
1/115 20150101AFI20250328BHJP(光学)
要約
【課題】抗ウイルス性が向上した抗ウイルス性反射防止膜、及び光学製品、並びに抗ウイルス性反射防止膜の製造方法、及び光学製品の製造方法を提供する。
【解決手段】光学製品1は、反射防止性を有する誘電体多層膜4を備えている。誘電体多層膜4は、1以上の低屈折率誘電体層6と、1以上の高屈折率誘電体層8と、抗ウイルス層10と、を含んでいる。抗ウイルス層10は、金属イオン担持ゼオライトを含む誘電体層であって、全ての低屈折率誘電体層6及び全ての高屈折率誘電体層8より大気側に配置されており、更に金属イオン担持ゼオライトを含む状態における高エネルギー線の照射がなされている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
反射防止性を有する誘電体多層膜
を備えており、
前記誘電体多層膜は、1以上の低屈折率誘電体層と、1以上の高屈折率誘電体層と、抗ウイルス層と、を含み、
前記抗ウイルス層は、
金属イオン担持ゼオライトを含む誘電体層であり、
全ての前記低屈折率誘電体層及び全ての前記高屈折率誘電体層より大気側に配置されており、
前記金属イオン担持ゼオライトを含む状態における高エネルギー線の照射がなされている
ことを特徴とする抗ウイルス性反射防止膜。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
前記高エネルギー線は、紫外線である
ことを特徴とする請求項1に記載の抗ウイルス性反射防止膜。
【請求項3】
前記高エネルギー線の前記照射の時間は、1分間以上20分間以下である
ことを特徴とする請求項1に記載の抗ウイルス性反射防止膜。
【請求項4】
前記抗ウイルス層の物理膜厚は、30nm以上100nm以下である
ことを特徴とする請求項1に記載の抗ウイルス性反射防止膜。
【請求項5】
前記抗ウイルス層における金属イオン担持ゼオライトの質量比は、30wt%以上60wt%以下である
ことを特徴とする請求項1に記載の抗ウイルス性反射防止膜。
【請求項6】
前記金属イオン担持ゼオライトは、銀イオン担持ゼオライトである
ことを特徴とする請求項1に記載の抗ウイルス性反射防止膜。
【請求項7】
前記抗ウイルス層は、SiO
2
を含んでいる
ことを特徴とする請求項1に記載の抗ウイルス性反射防止膜。
【請求項8】
前記抗ウイルス層は、前記金属イオン担持ゼオライト及びSiO
2
を合わせて焼結した焼結体から形成されている
ことを特徴とする請求項7に記載の抗ウイルス性反射防止膜。
【請求項9】
前記誘電体多層膜は、撥水性及び撥油性の少なくとも一方を呈する防汚層を備えており、
前記防汚層は、前記抗ウイルス層より大気側に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の抗ウイルス性反射防止膜。
【請求項10】
前記防汚層は、含フッ素有機ケイ素化合物である
ことを特徴とする請求項9に記載の抗ウイルス性反射防止膜。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗ウイルス性を有する反射防止膜、及び光学製品、並びにそれらの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
抗ウイルス性透明積層体として、特開2022-109847号公報(特許文献1)に記載のものが知られている。
この積層体において、有機ガラス基材に、銀イオン担持ゼオライトを17~40%含有する抗ウイルス層が設けられている。抗ウイルス層は、光触媒性能ではなく抗ウイルス性能を有する銀イオンを担持するゼオライトが含有されているため、抗ウイルス性能を発揮させるために紫外線を要しない。更に、抗ウイルス層の上に、超親水性の防曇膜、又は撥水防汚膜が設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-109847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記積層体では、抗ウイルス性が付与される。しかし、上記積層体では、銀イオンを担持するゼオライトが単に所定の割合で含有されているため、当該ゼオライトの単位含有量当たりの抗ウイルス性能、換言すれば当該ゼオライトの含有量に応じた抗ウイルス性能に向上の余地がある。
そこで、本開示の主な目的は、抗ウイルス性が向上した抗ウイルス性反射防止膜、及び光学製品、並びに抗ウイルス性反射防止膜の製造方法、及び光学製品の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、抗ウイルス性反射防止膜を開示する。この抗ウイルス性反射防止膜は、反射防止性を有する誘電体多層膜を備えていても良い。誘電体多層膜は、1以上の低屈折率誘電体層と、1以上の高屈折率誘電体層と、抗ウイルス層と、を含んでいても良い。抗ウイルス層は、金属イオン担持ゼオライトを含む誘電体層であっても良い。抗ウイルス層は、全ての低屈折率誘電体層及び全ての高屈折率誘電体層より大気側に配置されていても良い。抗ウイルス層は、金属イオン担持ゼオライトを含む状態における高エネルギー線の照射がなされていても良い。
又、本明細書は、光学製品を開示する。この光学製品は、上記の誘電体多層膜と、基材と、を備えていても良い。誘電体多層膜は、基材の膜配置面に対し、直接又は間接的に形成されていても良い。
更に、本明細書は、抗ウイルス性反射防止膜の製造方法を開示する。この抗ウイルス性反射防止膜の製造方法は、1以上の低屈折率誘電体層と、1以上の高屈折率誘電体層と、を交互に形成した後、金属イオン担持ゼオライトを含む誘電体層である製造中間抗ウイルス層を形成することで、反射防止性を有する製造中間膜を形成するステップを備えていても良い。この抗ウイルス性反射防止膜の製造方法は、製造中間抗ウイルス層に高エネルギー線を照射することで、製造中間抗ウイルス層を抗ウイルス層とするステップを備えていても良い。
又更に、本明細書は、光学製品の製造方法を開示する。この光学製品の製造方法は、上記の製造中間膜を、基材の膜配置面に対し、直接又は間接的に形成するステップを有していても良い。
【発明の効果】
【0006】
本開示の主な効果は、抗ウイルス性が向上した抗ウイルス性反射防止膜、及び光学製品、並びに抗ウイルス性反射防止膜の製造方法、及び光学製品の製造方法が提供されることである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示に係る光学製品の模式的な断面図である。
抗菌層及び防汚層の模式的な断面図である。
単層膜に係る、紫外線照射時間毎の、可視域及びその隣接域における分光透過率分布を示すグラフである。
単層膜に係る、横軸が紫外線照射時間(分間)とされ、縦軸が波長400nmでの透過率(%)とされたグラフである。
抗ウイルス性反射防止膜の製造方法に係るフローチャートである。
実施例1~2及び比較例1に係る、可視域及びその隣接域における分光反射率分布を示すグラフである。
実施例3~4及び比較例2に係る、可視域及びその隣接域における分光反射率分布を示すグラフである。
実施例5及び比較例3に係る、可視域及びその隣接域における分光反射率分布を示すグラフである。
実施例6及び比較例4に係る、可視域及びその隣接域における分光反射率分布を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示に係る実施の形態の例が、適宜図面に基づいて説明される。
尚、当該形態は、下記の例に限定されない。
【0009】
図1は、本開示に係る光学製品1の模式的な断面図である。
本開示に係る光学製品1は、基材2と、介装膜3と、誘電体多層膜4と、を有する。
【0010】
基材2は、透光性を有する。基材2は、好ましくはプラスチック製である。基材2は、プラスチックレンズ基材である。尚、基材2は、ガラスといった、プラスチック以外から形成されていても良い。又、基材2は、ガラス及びプラスチックから形成される等、複数の材料から形成されていても良い。
基材2の材料として、好ましくは熱硬化性樹脂が用いられ、例えばポリウレタン樹脂、チオウレタン樹脂、ウレタン-ウレア樹脂、エピスルフィド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリ4-メチルペンテン-1樹脂、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート樹脂、あるいはこれらの組合せが用いられる。
基材2は、好ましくは板状である。板状の基材2は、基板とも称される。基材2は、例えば眼鏡レンズ基材である。眼鏡レンズ基材は、度を有していても良いし、有していなくても良い。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
キヤノン株式会社
光学機器
6日前
キヤノン株式会社
光学機器
5日前
キヤノン株式会社
光学機器
5日前
日本通信電材株式会社
光配線架
4日前
株式会社ジャパンディスプレイ
撮像装置
6日前
キヤノン株式会社
レンズ装置および撮像装置
1日前
株式会社JVCケンウッド
自動焦点調整眼鏡及び制御方法
4日前
住友電気工業株式会社
光ファイバケーブル
6日前
株式会社ニコン
光学系、光学機器、および光学系の製造方法
1日前
キヤノン株式会社
ズームレンズおよび撮像装置
4日前
キヤノン株式会社
ズームレンズおよび撮像装置
1日前
セイコーエプソン株式会社
虚像表示装置及び光学ユニット
1日前
キヤノン株式会社
ズームレンズ及び撮像装置
1日前
セイコーエプソン株式会社
虚像表示装置及び光学ユニット
5日前
キヤノン株式会社
ズームレンズ及び撮像装置
5日前
株式会社ジャパンディスプレイ
表示装置
5日前
日亜化学工業株式会社
光学部材の製造方法、光学部材、発光装置
6日前
キヤノン株式会社
レンズ駆動機構、レンズ装置及び撮像装置
5日前
エーエーシー オプティクス (チャンジョウ)カンパニーリミテッド
光学レンズ
4日前
エーエーシー オプティックス (ソシュウ) カンパニーリミテッド
撮像光学レンズ
5日前
シャープディスプレイテクノロジー株式会社
液晶パネル及び表示装置
4日前
深セン市華星光電半導体顕示技術有限公司
光学フィルム、偏光板、および表示装置
1日前
TDK株式会社
メタサーフェス反射体、投影装置、及びニアアイウェアラブル装置
4日前
国立大学法人横浜国立大学
光変調器、通信システム、および処理方法
5日前
TDK株式会社
メタサーフェス反射体、投影装置、及びニアアイウェアラブル装置
4日前
シャープディスプレイテクノロジー株式会社
アレイ基板及び液晶表示装置
4日前
日亜化学工業株式会社
透光性部材、光源装置、透光性部材の製造方法及び光源装置の製造方法
5日前
日本ゼオン株式会社
積層体及びその製造方法、並びに、偏光フィルムの製造方法
1日前
株式会社エビデント
3次元データ生成システム、3次元データ生成方法、およびプログラム
4日前
キヤノン株式会社
光学素子、光学機器、撮像装置、光学素子の製造方法、遮光膜、及び遮光塗料
5日前
ジョウシュウシ エーエーシー レイテック オプトロニクス カンパニーリミテッド
テレセントリックレンズ
4日前
シャープディスプレイテクノロジー株式会社
液晶モジュール、及び、ヘッドマウントディスプレイ
4日前
日本電気硝子株式会社
赤外線撮像レンズ
6日前
怡利電子工業股ふん有限公司
バックライトトロイダルミラーでアイボックスを調整するヘッドアップディスプレイ
4日前
株式会社東芝
センサヘッド、配管検査装置、および配管検査方法
1日前
ジョウシュウシ エーエーシー レイテック オプトロニクス カンパニーリミテッド
撮像光学レンズ
5日前
続きを見る
他の特許を見る