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公開番号2025051207
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023160209
出願日2023-09-25
発明の名称光スペクトラムアナライザ
出願人アンリツ株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類G01J 3/06 20060101AFI20250328BHJP(測定;試験)
要約【課題】被測定光のスペクトラムの測定精度を落とさずに掃引速度を上げることができる光スペクトラムアナライザを提供する。
【解決手段】制御部12は、最も低い1kHz帯のVBWが設定されたときの測定間隔を400μs、他のVBWが設定されたときよりも測定間隔を200μsに設定する。制御部12は、1kHz帯のVBWが設定されている期間において、A/D変換部18によりサンプリングされた光パワー信号に基づいて、前にサンプリングされた波長と次にサンプリングされた波長との間の波長における光パワー信号を補間する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
被測定光に含まれる波長をその波長に応じた方向に分光させた回折光を出射する分光部(4)と、
前記分光部(4)から出射される前記回折光を受光して電気信号に変換し光パワー信号として出力する受光部(8)と、
波長掃引された前記回折光を前記受光部(8)に受光させる掃引部(9)と、
前記光パワー信号の高周波ノイズを除去するローパスフィルタ(16)と、
前記ローパスフィルタ(16)から出力された前記光パワー信号をA/D変換するA/D変換部(18)と、
前記光パワー信号の信号レベルに応じて前記ローパスフィルタ(16)の通過帯域を設定する通過帯域設定部(12)と、
波長掃引中に、測定間隔ごとに前記A/D変換部(18)によりサンプリングされデジタル値に変換された前記光パワー信号に基づいて前記被測定光に含まれる波長ごとの光パワーを求める制御部(12)と、を備えた光スペクトラムアナライザ(1)において、
最も低い前記通過帯域が設定されたとき、他の前記通過帯域が設定されたときよりも前記測定間隔を長く設定する測定間隔設定部(12)と、
前記A/D変換部(18)によりサンプリングされデジタル値に変換された前記光パワー信号に基づいて、前記測定間隔が長く設定されている期間において、前にサンプリングされた波長と次にサンプリングされた波長との間の波長における前記光パワー信号を補間する補間部(12)と、を有する、
光スペクトラムアナライザ(1)。
続きを表示(約 100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の光スペクトラムアナライザ(1)において、
前記補間部による補間の有無を選択操作できる操作部(15)を備えた、
光スペクトラムアナライザ(1)。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光スペクトラムアナライザに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、被測定光のスペクトラム(被測定光に含まれる波長ごとの光パワー)を測定するために、例えば特許文献1に示されたような光スペクトラムアナライザが用いられている。特許文献1の光スペクトラムアナライザは、被測定光を回折格子に入射して、被測定光を分散分光させた回折光を出射させ、回折格子を回転させて、波長掃引された回折光を受光部に受光させている。
【0003】
しかしながら、従来の光スペクトラムアナライザにおいては、スペクトラムの測定精度と掃引速度とはトレードオフの関係にあり、測定精度を高くすると、掃引速度を落とす必要があり、掃引速度を上げると測定精度が悪くなる、という課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第3274035号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、被測定光のスペクトラムの測定精度を落とさずに掃引速度を上げることができる光スペクトラムアナライザを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係る光スペクトラムアナライザは、下記[1]~[2]を特徴としている。
[1]
被測定光に含まれる波長をその波長に応じた方向に分光させた回折光を出射する分光部(4)と、
前記分光部(4)から出射される前記回折光を受光して電気信号に変換し光パワー信号として出力する受光部(8)と、
波長掃引された前記回折光を前記受光部(8)に受光させる掃引部(9)と、
前記光パワー信号の高周波ノイズを除去するローパスフィルタ(16)と、
前記ローパスフィルタ(16)から出力された前記光パワー信号をA/D変換するA/D変換部(18)と、
前記光パワー信号の信号レベルに応じて前記ローパスフィルタ(16)の通過帯域を設定する通過帯域設定部(12)と、
波長掃引中に、測定間隔ごとに前記A/D変換部(18)によりサンプリングされデジタル値に変換された前記光パワー信号に基づいて前記被測定光に含まれる波長ごとの光パワーを求める制御部(12)と、を備えた光スペクトラムアナライザ(1)において、
最も低い前記通過帯域が設定されたとき、他の前記通過帯域が設定されたときよりも前記測定間隔を長く設定する測定間隔設定部(12)と、
前記A/D変換部(18)によりサンプリングされデジタル値に変換された前記光パワー信号に基づいて、前記測定間隔が長く設定されている期間において、前にサンプリングされた波長と次にサンプリングされた波長との間の波長における前記光パワー信号を補間する補間部(12)と、を有する、
光スペクトラムアナライザ(1)であること。
[2]
[1]に記載の光スペクトラムアナライザ(1)において、
前記補間部による補間の有無を選択操作できる操作部(15)を備えた、
光スペクトラムアナライザ(1)であること。
【0007】
上記[1]の構成の光スペクトラムアナライザによれば、最も低い通過帯域が設定されたとき測定間隔を長くし、かつ、電気信号の補間も行われる。このため、被測定光のスペクトラムの測定精度を落とさずに掃引速度を上げることができる。
上記[2]の構成の光スペクトラムアナライザによれば、補間を行うか否かをユーザが選択することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、被測定光のスペクトラムの測定精度を落とさずに掃引速度を上げることができる光スペクトラムアナライザを提供することができる。
【0009】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の光スペクトラムアナライザの一実施形態を示す構成図である。
図2は、図1に示す測定部の詳細を示す回路図である。
図3は、図1に示す表示部に表示されるグラフの一例である。
図4は、図1に示す光スペクトラムアナライザの光パワー信号のサンプリングについて説明するためのタイムチャートである。
図4は、図1に示す制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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