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公開番号2025051150
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023160106
出願日2023-09-25
発明の名称レーザー記録媒体
出願人小林クリエイト株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B42D 25/328 20140101AFI20250328BHJP(製本;アルバム;ファイル;特殊印刷物)
要約【課題】レーザー感応層の上にレンチキュラーレンズを配設してなる可変情報記録部を備えたレーザー記録媒体にあって、可変情報記録部に記録する短冊状断片画像の分離性を、簡便に向上させ得る構成を提供する。
【解決手段】可変情報記録部2において、レーザー感応層11を基材層10の表面に接合するとともに、基材層10を、記録用レーザー光を透過可能に構成する。かかる構成にあっては、レーザー感応層11と基材層10の界面で記録用レーザー光が反射せず、記録用レーザー光をレーザー感応層11に直接照射した部分のみを発色させることができるため、従来構成に比べて短冊状断片画像を高精細に記録して、隣り合う短冊状断片画像の分離性を向上させることが可能となる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
所定波長領域の記録用レーザー光の照射によって情報を記録するよう構成されたシート状のレーザー記録媒体であって、
基材層と、前記基材層の上に配設されて、前記記録用レーザー光を吸収して発色するレーザー感応層とを備えてなり、
前記レーザー感応層の上にレンチキュラーレンズが配設され、前記記録用レーザー光の照射によって、見る角度に応じて変化する可変情報を記録可能な可変情報記録部を具備し、
前記可変情報記録部では、前記レーザー感応層が前記基材層の表面に接合されており、
前記基材層は、前記記録用レーザー光を透過可能に構成されていることを特徴とするレーザー記録媒体。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
レンチキュラーレンズが配設されず、前記記録用レーザー光の照射によって情報を記録可能な固定情報記録部を具備し、
前記基材層は透明又は半透明であり、
前記固定情報記録部には、前記基材層の表面に光を透過しない印刷層が形成され、前記印刷層の上に前記レーザー感応層が配置されており、
前記可変情報記録部には、前記印刷層が形成されず、前記基材層の表面に前記レーザー感応層が接合されていることを特徴とする請求項1に記載のレーザー記録媒体。
【請求項3】
所定波長領域の記録用レーザー光の照射によって情報を記録するよう構成されたシート状のレーザー記録媒体であって、
基材層と、前記基材層の上に配設されて、前記記録用レーザー光を吸収して発色するレーザー感応層とを備えてなり、
前記レーザー感応層の上にレンチキュラーレンズが配設され、前記記録用レーザー光の照射によって、見る角度に応じて変化する可変情報を記録可能な可変情報記録部と、
レンチキュラーレンズが配設されず、前記所定波長領域のレーザー光の照射によって情報を記録可能な固定情報記録部と
を具備し、
前記可変情報記録部では、前記レーザー感応層が裏側から支持されず、前記レーザー感応層の裏側に空隙が形成されていることを特徴とするレーザー記録媒体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザー光を用いて文字や画像を記録可能なレーザー記録媒体に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
レーザー光を用いて文字や画像を記録するレーザー記録媒体は、記録した情報の消去が困難で改ざん防止効果に優れるため、身分証等に採用されている。かかるレーザー記録媒体にあって、MLI(Multiple Laser Image)やCLI(Changeable Laser Image)と称される、見る角度に応じて変化する可変情報をレーザー光で記録可能としたものが提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
具体的には、可変情報を記録する可変情報記録部には、レーザー感応層の上にレンチキュラーレンズが配設される。レンチキュラーレンズは、細長形状の凸レンズを複数並置してなるシート形状をなしている。そして、可変情報を構成する複数の画像を、細長い短冊状断片画像に細分化して、レンチキュラーレンズの下のレーザー感応層に記録すると、レンチキュラーレンズの作用によって、ある角度から見た時に、いずれか一つの画像を視認させ、別の角度から見た時に、別の画像を視認させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2008-537244号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載の可変情報記録部では、隣り合う短冊状断片画像の境界を明瞭に記録して、両画像の分離性を向上させるほど、見る角度の変化に応じて画像を素早く切り替えることができる。また、隣り合う短冊状断片画像の分離性を高めれば、短冊状断片画像をより細かくして、可変情報記録部に記録する画像の数を増加し易くなる。しかしながら、高性能のレーザー記録装置によって、短冊状断片画像を精細に記録するには、コスト面の負担が大きく、技術面でも限度がある。
【0006】
本発明は、かかる現状に鑑みて為されたものであり、レーザー感応層の上にレンチキュラーレンズを配設してなる可変情報記録部を備えたレーザー記録媒体にあって、可変情報記録部に記録する短冊状断片画像の分離性を、簡便に向上させ得る構成の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた末に、可変情報記録部への記録時に、レーザー感応層に対して傾けて照射された記録用レーザー光の一部が、レーザー感応層で完全には吸収されず、一部が基材層との界面で反射して、記録用レーザー光を直接照射した部位の周辺部を発色させていることを発見した。そして、発明者はかかる知見に基づいて、試行錯誤を繰り返した末に、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、所定波長領域の記録用レーザー光の照射によって情報を記録するよう構成されたシート状のレーザー記録媒体であって、基材層と、前記基材層の上に配設されて、前記記録用レーザー光を吸収して発色するレーザー感応層とを備えてなり、前記レーザー感応層の上にレンチキュラーレンズが配設され、前記記録用レーザー光の照射によって、見る角度に応じて変化する可変情報を記録可能な可変情報記録部を具備し、前記可変情報記録部では、前記レーザー感応層が前記基材層の表面に接合されており、前記基材層は、前記記録用レーザー光を透過可能に構成されていることを特徴とするレーザー記録媒体である。
【0009】
かかる構成にあっては、レーザー感応層と基材層の界面における記録用レーザー光の反射が抑制され、レーザー感応層の発色部位が、記録用レーザー光を直接照射した部分に限定されるため、従来構成に比べて高精細な短冊状断片画像を記録可能となり、隣り合う短冊状断片画像の分離性を向上させることができる。特に、本発明は、レーザー記録装置の構成を変更せずに、簡便に実現できるという利点がある。
なお、本発明に係る基材層は、記録用レーザー光の透過率が略100%のものに限られない。記録用レーザー光の透過率が100%でなくても、従来構成に比べて、レーザー感応層と基材層の界面における記録用レーザー光の反射を低減する効果が見込めるためである。発明者の研究によれば、基材層が記録用レーザー光を少なくとも60%以上透過するものであれば、従来構成に比べて高精細な短冊状断片画像を記録できる。
【0010】
本発明の具体的構成として、レンチキュラーレンズが配設されず、前記記録用レーザー光の照射によって情報を記録可能な固定情報記録部を具備し、前記基材層は透明又は半透明であり、前記固定情報記録部には、前記基材層の表面に光を透過しない印刷層が形成され、前記印刷層の上に前記レーザー感応層が配置されており、前記可変情報記録部には、前記印刷層が形成されず、前記基材層の表面に前記レーザー感応層が接合されている構成が提案される。
(【0011】以降は省略されています)

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