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公開番号2025047717
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-03
出願番号2023156377
出願日2023-09-21
発明の名称会計システム、決済装置及びそのプログラム
出願人東芝テック株式会社
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類G07G 1/12 20060101AFI20250326BHJP(チェック装置)
要約【課題】入力装置で決済情報を生成することなく店員と客が操作を分担して取引を決済可能とする。
【解決手段】入力装置は、取引に係るデータを当該取引に係るデータの入力終了指示が検出される前に複数台の決済装置のそれぞれに送信する。入力装置は、取引に係るデータの入力終了指示が検出されると、複数台の決済装置のそれぞれに入力完了を通知する完了イベントを送信する。決済装置は、入力装置から送信されてくる取引に係るデータを記憶部で記憶する。決済装置は、会計開始宣言を受け付けたことに応じて、入力装置に会計開始イベントを送信する。決済装置は、入力装置から削除イベントを受信すると、記憶部をクリアして会計開始宣言の待ち受け状態を解除する。
【選択図】 図17


特許請求の範囲【請求項1】
入力デバイスを介して取引に係るデータを入力する入力装置と、前記入力装置でデータが入力された取引を決済する複数台の決済装置とを通信回線で接続し、
前記入力装置は、
前記取引に係るデータの入力終了指示を検出する終了検出手段と、
前記入力デバイスを介して入力された前記取引に係るデータを、前記終了検出手段により当該取引に係るデータの入力終了指示が検出される前に、前記複数台の決済装置のそれぞれに送信する第1送信手段と、
前記終了検出手段により取引に係るデータの入力終了指示が検出されると、前記複数台の決済装置のそれぞれに入力完了を通知する完了イベントを送信する第2送信手段と、
前記完了イベントを送信した前記複数台の決済装置のうちいずれか1台の決済装置から会計開始を宣言する会計開始イベントを受信すると、当該会計開始イベントを送信した1台の前記決済装置に対して会計の実行を許諾する実行イベントを送信し、他の決済装置に対して前記取引に係るデータの削除を指令する削除イベントを送信する第3送信手段と、
を具備し、
前記複数台の決済装置は、
前記入力装置から送信されてくる取引に係るデータを記憶部で記憶する記憶手段と、
取引の決済が可能な状態で前記入力装置から前記完了イベントを受信すると、会計開始宣言を待ち受ける待受け手段と、
前記会計開始宣言を受け付けたことに応じて、前記入力装置に前記会計開始イベントを送信する第4送信手段と、
前記入力装置から前記実行イベントを受信すると、前記記憶部で記憶した取引に係るデータに基づいて取引を決済する決済手段と、
前記入力装置から前記削除イベントを受信すると、前記記憶部をクリアして前記会計開始宣言の待ち受け状態を解除する削除手段と、
を具備する会計システム。
続きを表示(約 2,700 文字)【請求項2】
前記待受け手段は、会計開始宣言を受け付けるための画像とともに、前記記憶部で記憶した取引に係るデータにより算出される決済金額を表示デバイスに表示して、前記会計開始宣言を待ち受ける、請求項1記載の会計システム。
【請求項3】
前記決済装置は、
取引の決済が不可能な状態で前記入力装置から前記完了イベントを受信すると、前記入力装置に会計ができないことを通知する会計不可イベントを送信する第5送信手段、
をさらに具備し、
前記入力装置は、
前記完了イベントを送信した全ての決済装置から前記会計不可イベントを受信すると、会計ができないことを報知する報知手段、
をさらに具備する請求項1記載の会計システム。
【請求項4】
前記複数台の決済装置のうち少なくとも1台の決済装置は、2台以上の前記入力装置から前記取引に係るデータと完了イベントとを受信可能であり、
前記1台の決済装置は、
前記記憶手段として、前記2台以上の入力装置からそれぞれ送信されてくる取引に係るデータを記憶部で入力装置別に記憶し、
前記待受け手段として、取引の決済が可能な状態で前記2台以上の入力装置から前記完了イベントを受信すると、当該完了イベントを送信した入力装置毎に会計開始宣言を待ち受け、
前記第4送信手段として、いずれか1台の入力装置に対する会計開始宣言を受け付けたことに応じて、当該1台の入力装置に会計開始イベントを送信し、
前記決済手段として、前記会計開始イベントを送信した前記入力装置から前記実行イベントを受信すると、前記記憶部で当該入力装置別に記憶した取引に係るデータに基づいて取引を決済し、
前記削除手段として、前記会計開始イベントを送信していない他の入力装置から前記削除イベントを受信すると、前記記憶部で当該他の入力装置別に記憶していた取引に係るデータを削除して、当該他の入力装置に対する前記会計開始宣言の待ち受け状態を解除する、請求項1乃至3のうちいずれか一記載の会計システム。
【請求項5】
前記1台の決済装置は、
いずれか1台の入力装置に対する会計開始宣言を受け付けると、他の入力装置に対する会計開始宣言を一時的に受け付けないようにし、前記決済手段による取引の決済を終えると、前記他の入力装置に対する会計開始宣言の待ち受けを再開する制御手段、
をさらに具備する請求項4記載の会計システム。
【請求項6】
入力デバイスを介して取引に係るデータを入力する入力装置と、前記入力装置でデータが入力された取引を決済する複数台の決済装置とを通信回線で接続し、
前記入力装置は、
前記取引に係るデータの入力終了指示を検出する終了検出手段と、
前記入力デバイスを介して入力された前記取引に係るデータを、前記終了検出手段により当該取引に係るデータの入力終了指示が検出される前に、前記複数台の決済装置のそれぞれに送信する第1送信手段と、
前記終了検出手段により取引に係るデータの入力終了指示が検出されると、前記複数台の決済装置のそれぞれに入力完了を通知する完了イベントを送信する第2送信手段と、
前記完了イベントを送信した前記複数台の決済装置のうちいずれか1台の決済装置から会計開始を宣言する会計開始イベントを受信すると、当該会計開始イベントを送信した1台の前記決済装置に対して会計の実行を許諾する実行イベントを送信し、他の決済装置に対して前記取引に係るデータの削除を指令する削除イベントを送信する第3送信手段と、
を具備した会計システムの前記決済装置であって、
前記入力装置から送信されてくる取引に係るデータを記憶部で記憶する記憶手段と、
取引の決済が可能な状態で前記入力装置から前記完了イベントを受信すると、会計開始宣言を待ち受ける待受け手段と、
前記会計開始宣言を受け付けたことに応じて、前記入力装置に前記会計開始イベントを送信する第4送信手段と、
前記入力装置から前記実行イベントを受信すると、前記記憶部で記憶した取引に係るデータに基づいて取引を決済する決済手段と、
前記入力装置から前記削除イベントを受信すると、前記記憶部をクリアして前記会計開始宣言の待ち受け状態を解除する削除手段と、
を具備する決済装置。
【請求項7】
入力デバイスを介して取引に係るデータを入力する入力装置と、前記入力装置でデータが入力された取引を決済する複数台の決済装置とを通信回線で接続し、
前記入力装置は、
前記取引に係るデータの入力終了指示を検出する終了検出手段と、
前記入力デバイスを介して入力された前記取引に係るデータを、前記終了検出手段により当該取引に係るデータの入力終了指示が検出される前に、前記複数台の決済装置のそれぞれに送信する第1送信手段と、
前記終了検出手段により取引に係るデータの入力終了指示が検出されると、前記複数台の決済装置のそれぞれに入力完了を通知する完了イベントを送信する第2送信手段と、
前記完了イベントを送信した前記複数台の決済装置のうちいずれか1台の決済装置から会計開始を宣言する会計開始イベントを受信すると、当該会計開始イベントを送信した1台の前記決済装置に対して会計の実行を許諾する実行イベントを送信し、他の決済装置に対して前記取引に係るデータの削除を指令する削除イベントを送信する第3送信手段と、
を具備した会計システムの前記決済装置のコンピュータを、
前記入力装置から送信されてくる取引に係るデータを記憶部で記憶する記憶手段、
取引の決済が可能な状態で前記入力装置から前記完了イベントを受信すると、会計開始宣言を待ち受ける待受け手段、
前記会計開始宣言を受け付けたことに応じて、前記入力装置に前記会計開始イベントを送信する第4送信手段、
前記入力装置から前記実行イベントを受信すると、前記記憶部で記憶した取引に係るデータに基づいて取引を決済する決済手段、及び
前記入力装置から前記削除イベントを受信すると、前記記憶部をクリアして前記会計開始宣言の待ち受け状態を解除する削除手段、
として機能させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、会計システム、決済装置及びそのプログラムに関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、量販店向けの会計システムとして、店員と客とが操作を分担する分担方式の会計システムが知られている。この種の会計システムは、取引毎にその取引で売買される商品のデータ入力を受け付ける入力装置と、この入力装置で入力された商品のデータを基に取引の決済処理を実行する決済装置とを分離する。そして、店員が入力装置を操作し、客が決済装置を操作するように配置する。
【0003】
分担方式の会計システムは、商品のデータ入力操作を店員が行うため、客が全ての操作を自身で行うセルフ方式の会計システムよりもデータ入力に要する時間が短縮される。その一方で、客が決済装置を操作するため、操作に不慣れな客が決済に手間取ることが想定される。そこで一般に、分担方式の会計システムは、1台の入力装置に対して複数台の決済装置が割り当てられている。
【0004】
従来のこの種の会計システムは、店員が入力装置に対して客との取引で売買される商品のデータ入力を全て終えると、入力装置において決済情報が生成される。決済情報は、売買された商品の商品コード、商品名、単価、数量、金額等の明細情報と、合計点数、合計金額等の合計情報と、を含む。そして決済情報は、いずれかの空いている決済装置に送信されるので、店員は、客をその決済装置へと案内する。決済情報を受信した決済装置は決済処理が可能となるので、客は、決済装置を操作して、現金、クレジットカード、電子マネー等で代金を支払う。かくして分担方式の会計システムは、店員と客が操作を分担して取引を決済する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-242839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、入力装置で決済情報を生成することなく店員と客が操作を分担して取引を決済できる会計システムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態において、会計システムは、入力デバイスを介して取引に係るデータを入力する入力装置と、前記入力装置でデータが入力された取引を決済する複数台の決済装置とを通信回線で接続してなる。
入力装置は、終了検出手段と、第1送信手段と、第2送信手段と、第3送信手段とを備える。終了検出手段は、取引に係るデータの入力終了指示を検出する。第1送信手段は、入力デバイスを介して入力された取引に係るデータを、終了検出手段により当該取引に係るデータの入力終了指示が検出される前に、複数台の決済装置のそれぞれに送信する。第2送信手段は、終了検出手段により取引に係るデータの入力終了指示が検出されると、複数台の決済装置のそれぞれに入力完了を通知する完了イベントを送信する。第3送信手段は、完了イベントを送信した複数台の決済装置のうちいずれか1台の決済装置から会計開始を宣言する会計開始イベントを受信すると、当該会計開始イベントを送信した1台の決済装置に対して会計の実行を許諾する実行イベントを送信し、他の決済装置に対して取引に係るデータの削除を指令する削除イベントを送信する。
複数台の決済装置は、記憶手段と、待受け手段と、第4送信手段と、決済手段と、削除手段とを備える。記憶手段は、入力装置から送信されてくる取引に係るデータを記憶部で記憶する。待受け手段は、取引の決済が可能な状態で入力装置から完了イベントを受信すると、会計開始宣言を待ち受ける。第4送信手段は、会計開始宣言を受け付けたことに応じて、入力装置に会計開始イベントを送信する。決済手段は、入力装置から実行イベントを受信すると、記憶部で記憶した取引に係るデータに基づいて取引を決済する。削除手段は、入力装置から削除イベントを受信すると、記憶部をクリアして会計開始宣言の待ち受け状態を解除する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1の実施形態における会計システムの全体構成を示す模式図である。
図2は、入力装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3は、決済装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4は、入力装置のプロセッサが有する主要な機能構成を示すブロック図である。
図5は、明細レコードのデータ構成を示す模式図である。
図6は、入力装置が有する状態テーブルのデータ遷移を示す模式図である。
図7は、決済装置のプロセッサが有する主要な機能構成を示すブロック図である。
図8は、入力装置のプロセッサが入力プログラムにしたがって実行する情報処理の要部手順を示す流れ図である。
図9は、入力装置のプロセッサが入力プログラムにしたがって実行する情報処理の要部手順を示す流れ図である。
図10は、入力装置から入力イベントを受信した決済装置のプロセッサが実行する情報処理の要部手順を示す流れ図である。
図11は、入力装置から完了イベントを受信した決済装置のプロセッサが実行する情報処理の要部手順を示す流れ図である。
図12は、明細画面の一表示例を示す模式図である。
図13は、小計画面の一表示例を示す模式図である。
図14は、会計待機画面の一表示例を示す模式図である。
図15は、会計開始画面の一表示例を示す模式図である。
図16は、会計画面の一表示例を示す模式図である。
図17は、1台の入力装置と2台の決済装置との間で送受信される各種イベントのシーケンス図である。
図18は、第2の実施形態における会計システムの全体構成を示す模式図である。
図19は、決済装置のプロセッサが有する主要な機能構成を示すブロック図である。
図20は、決済装置が有する制御テーブルのデータ遷移を示す模式図である。
図21は、入力装置から入力イベントを受信した決済装置のプロセッサが実行する情報処理の要部手順を示す流れ図である。
図22は、入力装置から完了イベントを受信した決済装置のプロセッサが実行する情報処理の要部手順を示す流れ図である。
図23は、入力装置から完了イベントを受信した決済装置のプロセッサが実行する情報処理の要部手順を示す流れ図である。
図24は、会計開始画面の一表示例を示す模式図である。
図25は、2台の入力装置と1台の決済装置との間で送受信される各種イベントのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、入力装置で決済情報を生成することなく店員と客が操作を分担して取引を決済できる会計システムに係るいくつかの実施形態を、図面を用いて説明する。
【0010】
<第1の実施形態>
[会計システムの構成説明]
図1は、第1の実施形態における会計システム100の全体構成を示す模式図である。会計システム100は、入力装置11と、決済装置12と、サーバ13と、これらを接続するネットワーク14と、を含む。ネットワーク14の種類は特に限定されないが、一般的には有線又は無線のLAN(local area network)が適用される。
(【0011】以降は省略されています)

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