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公開番号
2025057084
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-09
出願番号
2023166735
出願日
2023-09-28
発明の名称
硬貨処理装置
出願人
沖電気工業株式会社
代理人
個人
主分類
G07D
11/14 20190101AFI20250402BHJP(チェック装置)
要約
【課題】着脱可能な硬貨回収器に硬貨を安定的に収納し得るようにする。
【解決手段】硬貨処理装置1は、作業者により硬貨処理本体装置2に硬貨回収器3を装着させる場合、該硬貨回収器3の固定用部品31に設けた右規制部51及び左規制部52を、該硬貨処理本体装置2の入金口パネル17に設けた右差込空間17NR及び左差込空間17NLにそれぞれ差し込む。このため硬貨処理装置1は、回収袋32に多数の硬貨が収納された場合に、固定用部品31が出金トレー被覆前端18AEを回転支点として回転することを阻止できる。これにより硬貨処理装置1は、硬貨処理本体装置2に硬貨回収器3を装着した状態を維持でき、出金トレー13に排出される硬貨を回収袋32内へ安定的に収納できる。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
硬貨処理本体装置に対し硬貨回収器を着脱可能な硬貨処理装置であって、
前記硬貨処理本体装置は、
硬貨を収納する収納庫から排出された当該硬貨を集積し、使用者により出金開口部から取出可能な状態で保持する出金トレーと、
前記出金トレーの底部に形成された排出孔と、
前記排出孔を開放又は閉塞する開閉蓋と、
前記出金トレーにおける前記出金開口部を除いた部分の少なくとも一部を覆うパネル部と
を具え、
前記硬貨回収器は、
前記硬貨を収容する回収袋と、
前記回収袋が取り付けられ、前記パネル部に対し、装着方向へ変位されることにより装着が可能であると共に、当該装着方向と反対の離脱方向へ変位されることにより離脱が可能であり、当該パネル部に装着され且つ前記開閉蓋が開放された状態で、前記収納庫から排出され前記出金トレーの前記排出孔から落下する前記硬貨を前記回収袋の内部へ案内する固定用部品と
を具え、
前記パネル部は、前記硬貨回収器の前記固定用部品が装着された状態において、前記回収袋に前記硬貨が収納された場合に当該硬貨の荷重により当該固定用部品が回転しようとする荷重回転方向に関し、当該固定用部品と当接して当該回転を規制するパネル部側回転規制部を有し、
前記固定用部品は、前記パネル部に装着された状態において、前記荷重回転方向に関し、当該パネル部と当接して前記回転を規制する回収器側回転規制部を有する
ことを特徴とする硬貨処理装置。
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【請求項2】
前記回収器側回転規制部は、前記装着方向及び前記離脱方向と平行な着脱平行面を有すると共に、当該着脱平行面よりも前記荷重回転方向へ突出した係合突起を有し、
前記パネル部は、前記硬貨回収器の前記固定用部品が装着された状態において前記係合突起と係合する被係合部を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の硬貨処理装置。
【請求項3】
前記回収器側回転規制部は、前記装着方向及び前記離脱方向と平行な着脱平行面を有すると共に、前記固定用部品が前記パネル部に装着された場合に、前記着脱平行面における前記パネル部の表面と位置を合わせるべき箇所に、位置目印が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の硬貨処理装置。
【請求項4】
前記パネル部は、前記出金トレーを挟んで互いに対向する複数の位置に、前記パネル部側回転規制部をそれぞれ有し、
前記固定用部品は、前記パネル部に装着された場合に複数の前記パネル部側回転規制部とそれぞれ対向する複数の位置に、前記回収器側回転規制部をそれぞれ有する
ことを特徴とする請求項1に記載の硬貨処理装置。
【請求項5】
前記固定用部品は、複数の前記回収器側回転規制部同士を接続すると共に、前記パネル部に装着された場合に前記出金トレーとの間に少なくとも作業者の指先が通過可能な大きさの隙間を形成する規制接続部を有する
ことを特徴とする請求項4に記載の硬貨処理装置。
【請求項6】
前記固定用部品の前記規制接続部は、前記パネル部に装着された場合に、当該パネル部の表面との間に少なくとも前記作業者の指先が通過可能な隙間を形成する
ことを特徴とする請求項5に記載の硬貨処理装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は硬貨処理装置に関し、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストア等のような小売店舗の精算所において使用されるレジ釣銭機に適用して好適なものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、レジ釣銭機においては、POS(Point Of Sales)システム等に接続されたレジスタ部に、媒体としての紙幣や硬貨の入出金処理を行う釣銭処理部が組み合わされたものが普及しつつある。この釣銭処理部において硬貨を処理する硬貨処理装置は、例えばレジ係員に硬貨を投入させる硬貨投入部、硬貨を搬送する搬送部、硬貨の種類を鑑別する鑑別部、硬貨を収納する収納部、及び釣銭用の硬貨を排出する排出部等を有している。排出部は、例えば中央付近が下方へ窪んだ形状の出金トレー等を有しており、収納部から排出された硬貨を出金トレー内に集積する。
【0003】
硬貨処理装置では、例えば店舗における1日の営業時間が終了した後に、収納部に収納している硬貨を回収し、所定の回収袋に収納する回収作業が行われる場合がある。硬貨処理装置は、この回収作業が行われる場合、例えばレジ係員により金種や数量等に関する指定を伴う所定の操作が行われると、収納部に収納している硬貨を排出部の出金トレーに順次排出する。
【0004】
このとき出金トレーに順次排出される硬貨については、回収袋に順次収納させる必要がある。そこで硬貨処理装置としては、例えば出金トレーの底部に排出孔を設けると共にこの排出孔を開閉可能な開閉蓋を設け、さらに該出金トレーに対し着脱可能な固定用部品(硬貨回収用部材)に回収袋を取り付けた硬貨回収器を使用するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-219889号公報(図11等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで上述した硬貨処理装置では、着脱作業の容易さや回収袋の荷重に耐え得る強度の確保等の観点から、硬貨回収器の固定用部品が出金トレーの前側部分や上側の縁部分等を覆うような形状となっている。このため硬貨処理装置では、装着時に固定用部品を該出金トレーの前側から後方向へ変位させ、また離脱時に該固定用部品を該出金トレーの前方向へ変位させることになる。
【0007】
また硬貨処理装置は、使用者にとって使い勝手の良い高さに合わせるべく、所定の設置台等の上に設置される場合が多い。このような設置台は、その内部に備品等を収納する等の目的により、前面がパネル等により閉塞されていることがある。このため硬貨処理装置では、回収袋に大量の硬貨が収納される場合、該回収袋の後側が台の前面パネル等に干渉するために前側へ膨らむようになり、これに伴い該回収袋の重心が前方向へ変位していく。
【0008】
そうすると硬貨処理装置では、硬貨回収器の回収袋から固定用部品に対し下方向に加えて前方向へ向かう力が作用するため、該固定用部品が出金トレーに対して前方向へ変位し、該固定用部品が該出金トレーから外れて硬貨回収器が脱落する恐れがある、という問題があった。
【0009】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、着脱可能な硬貨回収器に硬貨を安定的に収納し得る硬貨処理装置を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
かかる課題を解決するため本発明の硬貨処理装置においては、硬貨処理本体装置に対し硬貨回収器を着脱可能な硬貨処理装置であって、硬貨処理本体装置には、硬貨を収納する収納庫から排出された当該硬貨を集積し、使用者により出金開口部から取出可能な状態で保持する出金トレーと、出金トレーの底部に形成された排出孔と、排出孔を開放又は閉塞する開閉蓋と、出金トレーにおける出金開口部を除いた部分の少なくとも一部を覆うパネル部とを設け、硬貨回収器には、硬貨を収容する回収袋と、回収袋が取り付けられ、パネル部に対し、装着方向へ変位されることにより装着が可能であると共に、当該装着方向と反対の離脱方向へ変位されることにより離脱が可能であり、当該パネル部に装着され且つ開閉蓋が開放された状態で、収納庫から排出され出金トレーの排出孔から落下する硬貨を回収袋の内部へ案内する固定用部品とを設け、パネル部は、硬貨回収器の固定用部品が装着された状態において、回収袋に硬貨が収納された場合に当該硬貨の荷重により当該固定用部品が回転しようとする荷重回転方向に関し、当該固定用部品と当接して当該回転を規制するパネル部側回転規制部を有し、固定用部品は、パネル部に装着された状態において、荷重回転方向に関し、当該パネル部と当接して回転を規制する回収器側回転規制部を有するようにした。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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