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公開番号
2025047701
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-03
出願番号
2023156343
出願日
2023-09-21
発明の名称
IoTデバイス、データ転送システムおよびデータ転送方法
出願人
国立大学法人 東京大学
代理人
個人
主分類
H04L
67/06 20220101AFI20250326BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】機器の制御コンピュータのデータを、効率的かつ安全にクラウドストレージに転送するIoTデバイス、データ転送システム及びデータ転送方法を提供する。
【解決手段】機器の制御コンピュータ101からクラウドストレージ103にデータを転送するIoTデバイス10は、制御コンピュータインタフェース21と、アクセス情報通知部22と、ネットワークインタフェース23と、ローカルディスク24と、を備える。アクセス情報通知部は、ユーザ102にクラウドストレージへのアクセス情報を通知する。ユーザ102がアクセス情報通知部から通知されたアクセス情報に基づいてクラウドストレージへのアクセスを確立すると、ローカルディスクは、制御コンピュータにマウントされ、制御コンピュータインタフェースを介して制御コンピュータからデータを受信し、受信したデータをネットワークインタフェースを介してクラウドストレージへ転送する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
機器の制御コンピュータからクラウドストレージにデータを転送するIoTデバイスであって、
制御コンピュータインタフェースと、アクセス情報通知部と、ネットワークインタフェースと、ローカルディスクと、
を備え、
前記アクセス情報通知部は、ユーザに前記クラウドストレージへのアクセス情報を通知し、
前記制御コンピュータインタフェースは、前記制御コンピュータに接続され、
前記ネットワークインタフェースは、ネットワークを介して前記クラウドストレージに接続され、
前記ユーザが前記アクセス情報通知部から通知されたアクセス情報に基づいて前記クラウドストレージへのアクセスを確立すると、前記ローカルディスクは、前記制御コンピュータにマウントされ、前記制御コンピュータインタフェースを介して前記制御コンピュータからデータを受信し、受信したデータを前記ネットワークインタフェースを介して前記クラウドストレージへ転送することを特徴とするIoTデバイス。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記ローカルディスクから前記クラウドストレージへのデータ転送中に前記ネットワークが故障したときに、前記ローカルディスクのマウントを保ったまま前記ローカルディスクから前記クラウドストレージにデータを再送し、
前記ローカルディスクから前記クラウドストレージへのデータ転送中に前記IoTデバイスが故障したときに、前記ローカルディスクを一旦アンマウントし、再びマウントした後、前記ローカルディスクから前記クラウドストレージにデータを再送することを特徴とする請求項1に記載のIoTデバイス。
【請求項3】
前記制御コンピュータから前記ローカルディスクへのデータ転送中に前記IoTデバイスが故障したときに、前記ローカルディスクを一旦アンマウントし、再びマウントした後、前記制御コンピュータから前記ローカルディスクにデータを再送することを特徴とする請求項2に記載のIoTデバイス。
【請求項4】
前記クラウドストレージへのユーザ認証確立前に前記IoTデバイスが故障したときに、前記IoTデバイスを再起動することを特徴とする請求項3に記載のIoTデバイス。
【請求項5】
前記クラウドストレージへのユーザ認証確立前に前記ネットワークが故障したときに、前記IoTデバイスを再起動することを特徴とする請求項3に記載のIoTデバイス。
【請求項6】
前記クラウドストレージへのユーザ認証確立後で前記ローカルディスクのマウント前に前記IoTデバイスが故障したときに、前記IoTデバイスを再起動することを特徴とする請求項3に記載のIoTデバイス。
【請求項7】
前記ローカルディスクのマウント後で、前記ローカルディスクから前記クラウドストレージへのデータ転送前に前記ネットワークが故障したときに、前記ローカルディスクから前記クラウドストレージにデータを再送することを特徴とする請求項3に記載のIoTデバイス。
【請求項8】
前記IoTデバイスのローカルディスクのマウント後で前記IoTデバイスのローカルディスクのマウント後であって、ローカルディスクからクラウドストレージへのデータ転送前に前記IoTデバイスが故障したときに、前記ローカルディスクを一旦アンマウントし、再びマウントすることを特徴とする請求項3に記載のIoTデバイス。
【請求項9】
前記ローカルディスクから前記クラウドストレージへのデータ転送完了後で前記ユーザのログアウト前にネットワークが故障したときに、ログアウトシーケンスをやり直すことを特徴とする請求項3に記載のIoTデバイス。
【請求項10】
前記アクセス情報通知部はディスプレイであることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のIoTデバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、IoTデバイス、データ転送システムおよびデータ転送方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
以下、本明細書では、実験施設や工場などの実験機器、製造機器、計測機器、測定機器、分析機器などを「機器」と呼ぶ。材料等の実験施設において、機器により生成される大量のデータを収集し、クラウド等の遠隔ストレージやデータベースに保存して、データの構造化、分析、公開等を行う実験室情報管理システム(Laboratory Information Management Ssystem:LIMS)がある(例えば、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Ben Blaiszik, Kyle Chard, Jim Pruyne, Rachana Ananthakrishnan, Steven Tuecke, and Ian Foster. 2016. The materials data facility: data services to advance materials science research. Jom 68, 8 (2016), 2045.2052.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
材料等の実験施設は、様々な機器と、それらを管理するための制御コンピュータとで構成される。機器から得られたデータ、例えば画像データやセンサデータ等は、それぞれの制御コンピュータに出力され、そこでリアルタイムに分析されるか、あるいは後のさらなる分析のために抽出される。
【0005】
こうした実験施設のネットワーク環境は、通常、標準的なイーサネット(登録商標)インターフェース等を介した制御コンピュータ間のローカルエリアネットワーク(LAN)に基づくことが多い。こうしたLANは、各実験施設がファイアウォールを介して外部ネットワークから論理的に隔離されている限り、不正アクセスを禁止することができ、制御コンピュータからクラウドへの安全なデータ転送が保証される。しかし、例えば大学や国立研究所のような大規模な共同利用型の研究機関の場合、不正アクセス排除を完全に実現するのは難しい。
【0006】
大規模研究機関には高度で高価な機器が設置され、それらは多くの研究者によって共同利用されている。こうした機器の制御コンピュータは、設置後十年以上といったように長期間稼働することが多い。またこれらの制御コンピュータは、特定の実験系のために特別に調整され、最適化されたハードウェア・インタフェース、ドライバ、ソフトウェア等を備えている。そのため、イーサネット等を用いて、すべての制御コンピュータ間に単純なネットワーク環境を構築することは難しい。
【0007】
さらにこれらの制御コンピュータの多くは、前世代のオペレーティングシステム(OS)を基に構築されていることが多く、追加のソフトウェアを導入したり、OSアップデートやセキュリティパッチの更新を行ったりすることが難しい。このため外部からのサイバー攻撃等のリスクが高い。さらには、制御コンピュータ自体がすでにウイルスに感染している可能性もある。
【0008】
このような理由から、現在でも多くの機器の制御コンピュータは、ネットワークに接続されないスタンドアロン環境で運用および管理されている。この場合、データの抽出は、USB(登録商標)メモリやDVD(登録商標)などのリムーバブル記憶デバイスを用いて行われる。こうした記憶デバイスを使えば、データ漏洩やサイバー攻撃のリスクが排除され、ユーザ間でデータが混乱する可能性を最小限に抑えることはできる。しかし、この場合、多くのユーザーからの大量のデータを効率的に処理することは難しい。従って大規模実験施設の制御コンピュータでも、ネットワーク経由のストレージ、すなわちクラウドストレージの利用が強く求められる。
【0009】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、機器の制御コンピュータのデータを、効率的かつ安全にクラウドストレージに転送できる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明のある態様のIoTデバイスは、機器の制御コンピュータからクラウドストレージにデータを転送する。このIoTデバイスは、制御コンピュータインタフェースと、アクセス情報通知部と、ネットワークインタフェースと、ローカルディスクと、を備える。アクセス情報通知部は、ユーザにクラウドストレージへのアクセス情報を通知する。制御コンピュータインタフェースは、制御コンピュータに接続される。ネットワークインタフェースは、ネットワークを介してクラウドストレージに接続される。ユーザがアクセス情報通知部から通知されたアクセス情報に基づいてクラウドストレージへのアクセスを確立すると、ローカルディスクは、制御コンピュータにマウントされ、制御コンピュータインタフェースを介して制御コンピュータからデータを受信し、受信したデータをネットワークインタフェースを介してクラウドストレージへ転送する。
(【0011】以降は省略されています)
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