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公開番号2025044380
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-02
出願番号2023151917
出願日2023-09-20
発明の名称永久磁石埋込型モータ及びポンプ装置
出願人株式会社ミクニ
代理人個人
主分類H02K 1/276 20220101AFI20250326BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】接着剤の無駄を省き、少量の接着剤で、永久磁石を強固に接着することのできる永久磁石埋込型モータを提供する。
【解決手段】環状のステータStと、ステータの内側に配置され,周方向に配列された挿着孔51及び接着剤を充填するべく挿着孔に隣接して設けられた充填部54を有するロータコア50,挿着孔に挿着された永久磁石60を含み,所定の軸線S回りに回転するロータRtとを備え、挿着孔51は、永久磁石を接着する壁面51aを含み、充填部54は、挿着孔51の一方側開口端において、壁面51aに対応する挿着孔51の内縁領域Ieが段下がりに肉抜きされた形状をなす。
【選択図】図14

特許請求の範囲【請求項１】
環状のステータと、
前記ステータの内側に配置され，周方向に配列された挿着孔及び接着剤を充填するべく前記挿着孔に隣接して設けられた充填部を有するロータコア，前記挿着孔に挿着された永久磁石を含み，所定の軸線回りに回転するロータと、を備え、
前記挿着孔は、前記永久磁石を接着する壁面を含み、
前記充填部は、前記挿着孔の一方側開口端において、前記壁面に対応する前記挿着孔の内縁領域が段下がりに肉抜きされた形状をなす、
ことを特徴とする永久磁石埋込型モータ。
続きを表示（約 1,400 文字）【請求項２】
前記挿着孔は、前記軸線に垂直な断面が長辺及び短辺を含む矩形状をなし、
前記永久磁石は、前記軸線に垂直な断面が長辺及び短辺を含む矩形平板状をなし、
前記充填部は、前記挿着孔の前記長辺に沿う内縁領域が段下がりに肉抜きされた形状をなす、
ことを特徴とする請求項１に記載の永久磁石埋込型モータ。
【請求項３】
前記挿着孔は、前記ロータの径方向に対して垂直方向に長尺な断面形状をなし、
前記永久磁石は、前記垂直方向に長尺な断面形状をなし、
前記充填部は、前記垂直方向に長尺でかつ前記軸線に垂直な方向に平坦な底面を含む、
ことを特徴とする請求項２に記載の永久磁石埋込型モータ。
【請求項４】
前記充填部は、前記挿着孔よりも径方向の内側において、前記挿着孔に隣接して形成されている、
ことを特徴とする請求項２に記載の永久磁石埋込型モータ。
【請求項５】
前記充填部の前記軸線方向における深さ寸法をＧｄ、前記ロータコアの前記軸線方向における厚さ寸法をＲＴとするとき、
０．０５≦Ｇｄ／ＲＴ≦０．０６
を満たすように形成されている、
ことを特徴とする請求項２に記載の永久磁石埋込型モータ。
【請求項６】
前記永久磁石の前記短辺方向の厚さ寸法をＭｔ、前記挿着孔の前記短辺方向の孔寸法をＨｔ、前記永久磁石と前記挿着孔との間の隙間寸法をＣｆ＝Ｈｔ－Ｍｔとするとき、
０．１ｍｍ≦Ｃｆ≦０．２ｍｍ、
を満たすように形成されている、
ことを特徴とする請求項２に記載の永久磁石埋込型モータ。
【請求項７】
前記充填部の前記軸線方向における深さ寸法をＧｄ、前記ロータコアの前記軸線方向における厚さ寸法をＲＴ、前記永久磁石の前記短辺方向の厚さ寸法をＭｔ、前記挿着孔の前記短辺方向の孔寸法をＨｔ、前記永久磁石と前記挿着孔との間の隙間寸法をＣｆ＝Ｈｔ－Ｍｔとするとき、
０．０５≦Ｇｄ／ＲＴ≦０．０６、
０．１ｍｍ≦Ｃｆ≦０．２ｍｍ、
を満たすように形成されている、
ことを特徴とする請求項２に記載の永久磁石埋込型モータ。
【請求項８】
前記挿着孔は、前記ロータの径方向に対して垂直方向に長尺な断面形状をなし、
前記永久磁石は、前記垂直方向に長尺な断面形状をなし、
前記充填部は、前記垂直方向に長尺でかつ前記軸線に垂直な方向に平坦な底面を含み、
前記ロータコアは、前記垂直方向における前記挿着孔の両端に連続する空隙を含む、
ことを特徴とする請求項２に記載の永久磁石埋込型モータ。
【請求項９】
前記ロータコアは、前記挿着孔の前記長辺方向の両端近傍において、前記挿着孔の前記短辺を画定する壁面から前記充填部を離隔させる隔離壁を含む、
ことを特徴とする請求項２に記載の永久磁石埋込型モータ。
【請求項１０】
前記ロータコアは、前記挿着孔の他方側開口端において、前記挿着孔に挿入された前記永久磁石を当接させて受ける受け部を含む、
ことを特徴とする請求項２に記載の永久磁石埋込型モータ。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、コイルが巻回されたステータ及び永久磁石が埋設されたロータを備えた永久磁石埋込型モータ及びそれを駆動源とするポンプ装置に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
従来の永久磁石埋込型モータとしては、周方向に配列されたティース及びスロットを有する環状のステータコアと、ティースの周りに巻回されたコイルと、ステータのティースに対向して配置されると共に周方向に配列された挿着孔及び接着剤を充填する充填孔を有するロータコアと、挿着孔に挿着された永久磁石と備え、ステータコア及びコイルによりステータが構成され、ロータコア及び永久磁石によりロータが構成された、永久磁石埋込型モータが知られている（例えば、特許文献１）。
【０００３】
この永久磁石埋込型モータにおいて、充填孔は、挿着孔よりも径方向の内側で挿着孔の中央領域に連通する狭い幅寸法及び挿着孔の深さ方向の略全域に亘る深さ寸法に形成されている。この充填孔に接着剤が充填された場合、接着剤は、挿着孔の中央領域に連通する幅寸法の範囲のみにおいてロータコアと永久磁石の間に介在するだけで接着面積が十分ではなく、又、充填された接着剤の層が厚くなる傾向にある。
したがって、接着剤の接着強度を高めて、接着剤の凝集破壊等を避けるためにも、接着剤の充填手法としては改善の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２２－１１６５６３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、上記従来技術の問題点に鑑み、接着剤の無駄を省き、少量の接着剤で、永久磁石を強固に接着することができる永久磁石埋込型モータ及びそれを駆動源とするポンプ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の永久磁石埋込型モータは、環状のステータと、ステータの内側に配置され，周方向に配列された挿着孔及び接着剤を充填するべく挿着孔に隣接して設けられた充填部を有するロータコア，挿着孔に挿着された永久磁石を含み，所定の軸線回りに回転するロータと、を備え、挿着孔は、永久磁石を接着する壁面を含み、充填部は、挿着孔の一方側開口端において、上記挿着孔の壁面に対応する挿着孔の内縁領域が段下がりに肉抜きされた形状をなす、構成となっている。
【０００７】
上記永久磁石埋込型モータにおいて、挿着孔は、軸線に垂直な断面が長辺及び短辺を含む矩形状をなし、永久磁石は、軸線に垂直な断面が長辺及び短辺を含む矩形平板状をなし、充填部は、挿着孔の長辺に沿う内縁領域が段下がりに肉抜きされた形状をなす、構成を採用してもよい。
【０００８】
上記永久磁石埋込型モータにおいて、挿着孔は、ロータの径方向に対して垂直方向に長尺な断面形状をなし、永久磁石は、上記垂直方向に長尺な断面形状をなし、充填部は、上記垂直方向に長尺でかつ軸線に垂直な方向に平坦な底面を含む、構成を採用してもよい。
【０００９】
上記永久磁石埋込型モータにおいて、充填部は、挿着孔よりも径方向の内側において、挿着孔に隣接して形成されている、構成を採用してもよい。
【００１０】
上記永久磁石埋込型モータにおいて、充填部の軸線方向における深さ寸法をＧｄ、ロータコアの軸線方向における厚さ寸法をＲＴとするとき、
０．０５≦Ｇｄ／ＲＴ≦０．０６、
を満たすように形成されている、構成を採用してもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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