TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025042737
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-28
出願番号
2023149842
出願日
2023-09-15
発明の名称
精製多糖類の製造方法、精製多糖類、および精製多糖類の着色を抑制する方法
出願人
国立大学法人京都大学
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
C08B
15/00 20060101AFI20250321BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】200℃以上の高温下においても着色が抑制される精製多糖類を得ることができる精製多糖類の製造方法を提供する。
【解決手段】本開示の精製多糖類の製造方法は、多糖類を脱塩処理する工程を含み、脱塩処理する工程は、多糖類を塩酸および有機酸の少なくともいずれかにより処理する酸処理工程と、酸処理工程後の多糖類を水により処理して精製多糖類とする水処理工程とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
多糖類を脱塩処理する工程を含み、
前記脱塩処理する工程は、前記多糖類を塩酸および有機酸の少なくともいずれかにより処理する酸処理工程と、前記酸処理工程後の多糖類を水により処理して精製多糖類とする水処理工程とを含む、精製多糖類の製造方法。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
前記精製多糖類中の酸性基の含有量に対して、前記酸性基のうち第1族金属元素および第2族金属元素の少なくとも1種類と塩を形成している塩形成酸性基の含有量の百分率を2.0%以下とする、請求項1に記載の精製多糖類の製造方法。
【請求項3】
前記精製多糖類中の酸性基の含有量は30.0μmol/g以下である、請求項1または請求項2に記載の精製多糖類の製造方法。
【請求項4】
精製多糖類中の酸性基の含有量に対して、前記酸性基のうち第1族金属元素および第2族金属元素の少なくとも1種類と塩を形成している塩形成酸性基の含有量の百分率が2.0%以下である、精製多糖類。
【請求項5】
前記精製多糖類中の前記酸性基の含有量が30.0μmol/g以下である、請求項4に記載の精製多糖類。
【請求項6】
多糖類を脱塩処理する工程を含み、
前記脱塩処理する工程は、前記多糖類を塩酸および有機酸の少なくともいずれかにより処理する酸処理工程と、前記酸処理工程後の多糖類を水により処理して精製多糖類とする水処理工程とを含む、精製多糖類の着色を抑制する方法。
【請求項7】
前記精製多糖類中の酸性基の含有量に対して、前記酸性基のうち第1族金属元素および第2族金属元素の少なくとも1種類と塩を形成している塩形成酸性基の含有量の百分率を2.0%以下とする、請求項6に記載の精製多糖類の着色を抑制する方法。
【請求項8】
前記精製多糖類中の酸性基の含有量は30.0μmol/g以下である、請求項6または請求項7に記載の精製多糖類の着色を抑制する方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、精製多糖類の製造方法、精製多糖類、および精製多糖類の着色を抑制する方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
セルロースなどの多糖類は、プラスチックとの複合化により高強度の材料が得られる点で、近年注目されている。セルロースとプラスチックとを混合することにより複合化するためには、プラスチックを溶融させる必要があり、一般的に約200℃から約240℃までの温度域での混合工程が行われている。かかる混合工程においてセルロースなどの熱分解による着色を抑制するための方法が提案されている。
【0003】
特開2008-163053号公報(特許文献1)は、多糖類を、それに含まれる単糖類単位当たり0.01~2.0モル当量のホウ酸またはその誘導体で処理することにより、耐解重合性が付与された多糖類の製造方法を開示する。
【0004】
特開2010-159364号公報(特許文献2)は、炭素数1~20のアセタール構造を有さないアルコールの存在下で、還元性末端を有する多糖類を加熱する工程を含むことにより、高温での着色が抑制された多糖類の製造方法を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-163053号公報
特開2010-159364号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の製造方法では、ホウ酸またはその誘導体によるセルロースのエステル化による安定化の持続性が低く、条件によっては逆にセルロースの熱分解を促進するという問題点がある。特許文献2の製造方法では、高温での前処理が必要であるという問題点がある。
【0007】
本開示は、上記問題点を解決して、200℃以上の高温下においても着色が抑制される精製多糖類を得ることができる精製多糖類の製造方法、精製多糖類、および精製多糖類の着色を抑制する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示のある態様にしたがう精製多糖類の製造方法は、多糖類を脱塩処理する工程を含み、脱塩処理する工程は、多糖類を塩酸および有機酸の少なくともいずれかにより処理する酸処理工程と、酸処理工程後の多糖類を水により処理して精製多糖類とする水処理工程とを含む。
【0009】
本開示の別の態様にしたがう精製多糖類は、精製多糖類中の酸性基の含有量に対して、酸性基のうち第1族金属元素および第2族金属元素の少なくとも1種類と塩を形成している塩形成酸性基の含有量の百分率が2.0%以下である。
【0010】
本開示のさらに別の態様にしたがう精製多糖類の着色を抑制する方法は、多糖類を脱塩処理する工程を含み、脱塩処理する工程は、多糖類を塩酸および有機酸の少なくともいずれかにより処理する酸処理工程と、酸処理工程後の多糖類を水により処理して精製多糖類とする水処理工程とを含む。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
東レ株式会社
多孔質構造体
7日前
ベック株式会社
硬化性組成物
25日前
AGC株式会社
組成物
1か月前
ベック株式会社
硬化性組成物
25日前
東ソー株式会社
ハロゲン含有ポリマー
今日
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
5日前
ユニチカ株式会社
ポリアミック酸溶液
13日前
三洋化成工業株式会社
徐放材用組成物
18日前
東ソー株式会社
ゴム組成物及び加硫ゴム
7日前
AGC株式会社
液状組成物
1か月前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
1か月前
東レ株式会社
構造部材およびその製造方法
1か月前
東レ株式会社
ポリエステル樹脂の製造方法
1か月前
トヨタ自動車株式会社
樹脂溶解装置
1か月前
住友精化株式会社
吸水性樹脂粒子の製造方法
5日前
グンゼ株式会社
樹脂の回収方法
1か月前
三井化学ファイン株式会社
樹脂シート
28日前
東ソー株式会社
ポリオレフィン系樹脂組成物
1か月前
株式会社シマノ
屋外使用可能部品
1か月前
花王株式会社
複合粒子の製造方法
1か月前
株式会社イーテック
組成物
1か月前
ユニチカ株式会社
ポリ尿素およびその製造方法
6日前
株式会社イーテック
組成物
1か月前
JNC株式会社
ウレア誘導体の重合体を含むゲル
1か月前
東レ株式会社
ポリエステル樹脂組成物の製造方法
1か月前
恵和株式会社
樹脂組成物及びシート
1か月前
遠東新世紀股分有限公司
防水透湿膜
6日前
東ソー株式会社
光学薄膜及び光学薄膜の製造方法
13日前
田岡化学工業株式会社
一液型エポキシ樹脂組成物
29日前
上野製薬株式会社
液晶ポリマー組成物
8日前
東レ株式会社
ポリエステルフィルムとその製造方法
19日前
東ソー株式会社
クロロスルホン化プロピレン系重合体
19日前
東ソー株式会社
ポリウレタンフォームのアミン臭低減
28日前
積水化学工業株式会社
硬化性樹脂組成物
8日前
日本化薬株式会社
硬化性樹脂組成物およびその硬化物
29日前
株式会社日本製鋼所
処理システムおよび処理方法
14日前
続きを見る
他の特許を見る