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公開番号2025088774
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2024208404
出願日2024-11-29
発明の名称HO-1発現亢進剤及び抗炎症剤
出願人国立大学法人佐賀大学,国立大学法人京都大学,月島食品工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61K 31/231 20060101AFI20250604BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明は、効果的にHO-1の発現を亢進することができる剤を提供すること、及び/又は効果的に体内の炎症を抑制することができる剤を提供することを課題とする。
【解決手段】オゾン化多価不飽和脂肪酸若しくはそのエステル、又はオゾン化多価不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする油脂を有効成分とする、HO-1発現亢進剤等を提供する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
オゾン化多価不飽和脂肪酸若しくはそのエステル、又はオゾン化多価不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする油脂を有効成分とする、HO-1発現亢進剤。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
多価不飽和脂肪酸がリノール酸又はリノレン酸である、請求項1記載のHO-1発現亢進剤。
【請求項3】
油脂がオリーブ油である、請求項1記載のHO-1発現亢進剤。
【請求項4】
オゾン化多価不飽和脂肪酸若しくはそのエステル、又はオゾン化多価不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする油脂を有効成分とする、HO-1の発現を亢進することにより体内の炎症を抑制する抗炎症剤。
【請求項5】
オゾン化多価不飽和脂肪酸若しくはそのエステル、又はオゾン化多価不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする油脂を有効成分とする、体内の炎症に対する抗炎症剤。
【請求項6】
多価不飽和脂肪酸がリノール酸又はリノレン酸である、請求項4又は5記載の抗炎症剤。
【請求項7】
油脂がオリーブ油である、請求項4又は5記載の抗炎症剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、HO-1発現亢進剤及び抗炎症剤に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
炎症は、細菌感染や物理化学的な因子の作用等により、生体組織に傷害が生じた場合において、この傷害の原因物質や傷害された組織を除去するための生体の防御反応である。しかしながら、過剰な炎症は様々な疾患の原因にもなることが知られており、体内の炎症を抑制すべき場合もある。
【0003】
HO-1(Heme Oxygenase 1:ヘムオキシゲナーゼ1)は、酸化ストレスから細胞を保護する生体防御機構として重要な酵素である。HO-1の欠損は酸化ストレスによる細胞傷害を亢進し、炎症を促進する。一方で、HO-1の発現亢進は酸化ストレスを抑制し、細胞傷害による炎症を抑制する。そのため、体内の炎症を抑制するために、HO-1の発現を亢進する物質の利用が望まれている。
【0004】
HO-1の発現を亢進する物質としては、例えば、10-オキソ-トランス-11-オクタデセン酸、10-オキソ-トランス-11,シス-15-オクタデカジエン酸、及び10-オキソ-シス-6,トランス-11-オクタデカジエン酸(特許文献1)や、酵素合成グリコーゲン又はそのαアミラーゼ消化物(特許文献2)等が知られている。しかしながら、オゾン化多価不飽和脂肪酸やそのエステル等がHO-1の発現にどのような影響をもたらすのかは知られていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2015/111701号
国際公開第2016/111265号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、効果的にHO-1の発現を亢進することができる剤を提供すること、及び/又は効果的に体内の炎症を抑制することができる剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、オゾン化多価不飽和脂肪酸エステルやオゾン化多価不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする油脂がHO-1のmRNA発現を亢進する作用を有することを見いだした。また、オゾン化多価不飽和脂肪酸エステルやオゾン化多価不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする油脂が、炎症性因子遺伝子のmRNA発現を抑制する作用を有することを見いだした。本発明は、これらの知見に基づき完成するに至ったものである。
【0008】
すなわち、本発明は、以下の事項により特定されるとおりのものである。
[1]オゾン化多価不飽和脂肪酸若しくはそのエステル、又はオゾン化多価不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする油脂を有効成分とする、HO-1発現亢進剤。
[2]多価不飽和脂肪酸がリノール酸又はリノレン酸である、上記[1]のHO-1発現亢進剤。
[3]油脂がオリーブ油である、上記[1]又は[2]のHO-1発現亢進剤。
[4]オゾン化多価不飽和脂肪酸若しくはそのエステル、又はオゾン化多価不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする油脂を有効成分とする、HO-1の発現を亢進することにより体内の炎症を抑制する抗炎症剤。
[5]オゾン化多価不飽和脂肪酸若しくはそのエステル、又はオゾン化多価不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする油脂を有効成分とする、体内の炎症に対する抗炎症剤。
[6]多価不飽和脂肪酸がリノール酸又はリノレン酸である、上記[4]又は[5]の抗炎症剤。
[7]油脂がオリーブ油である、上記[4]~[6]のいずれかの抗炎症剤。
【0009】
また本発明の実施の他の形態として、例えば、以下のものを挙げることができる。
[1-1]HO-1発現亢進剤を製造するための、オゾン化多価不飽和脂肪酸若しくはそのエステル、又はオゾン化多価不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする油脂の使用。
[1-2]HO-1発現亢進における使用のための、オゾン化多価不飽和脂肪酸若しくはそのエステル、又はオゾン化多価不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする油脂。
[1-3]オゾン化多価不飽和脂肪酸若しくはそのエステル、又はオゾン化多価不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする油脂の有効量を、必要とする対象に投与することを含む、HO-1発現亢進方法。
[4-1]HO-1の発現を亢進することにより体内の炎症を抑制する抗炎症剤を製造するための、オゾン化多価不飽和脂肪酸若しくはそのエステル、又はオゾン化多価不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする油脂の使用。
[4-2]HO-1の発現を亢進することにより体内の炎症を抑制する抗炎症治療における使用のための、オゾン化多価不飽和脂肪酸若しくはそのエステル、又はオゾン化多価不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする油脂。
[4-3]オゾン化多価不飽和脂肪酸若しくはそのエステル、又はオゾン化多価不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする油脂の有効量を、必要とする対象に投与することを含む、HO-1の発現を亢進することにより体内の炎症を抑制する抗炎症方法。
[5-1]体内の炎症に対する抗炎症剤を製造するための、オゾン化多価不飽和脂肪酸若しくはそのエステル、又はオゾン化多価不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする油脂の使用。
[5-2]体内の炎症に対する抗炎症治療における使用のための、オゾン化多価不飽和脂肪酸若しくはそのエステル、又はオゾン化多価不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする油脂。
[5-3]オゾン化多価不飽和脂肪酸若しくはそのエステル、又はオゾン化多価不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする油脂の有効量を、必要とする対象に投与することを含む、体内の炎症に対する抗炎症方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、効果的にHO-1の発現を亢進することができ、及び/又は効果的に体内の炎症を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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