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公開番号
2025085631
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-05
出願番号
2024203886
出願日
2024-11-22
発明の名称
多環芳香族化合物および有機電界発光素子
出願人
エスケーマテリアルズジェイエヌシー株式会社
,
国立大学法人京都大学
代理人
弁理士法人特許事務所サイクス
主分類
C07F
5/02 20060101AFI20250529BHJP(有機化学)
要約
【課題】高い外部量子効率を有する有機EL素子に使用される新規材料を提供する。
【解決手段】式(1)で表される構造単位の1つまたは2つ以上からなる構造を有することを特徴とする、多環芳香族化合物:
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025085631000258.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">63</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
A環~E環は、アリール環またはヘテロアリール環であり、ただし、B環およびC環の少なくとも1つは式(J
ABC
)で表される基を置換基として有し、XはO、SまたはSeであり、Arは式(Ar)で表される基である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
式(1)で表される構造単位の1つまたは2つ以上からなる構造を有することを特徴とする、多環芳香族化合物:
JPEG
2025085631000249.jpg
63
170
式(1)において、
A環、B環、C環、D環及びE環は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアリール環、または置換もしくは無置換のヘテロアリール環であり、
ただし、B環およびC環からなる群より選択される少なくとも1つは、少なくとも式(J
ABC
)で表される基を置換基として有するアリール環または少なくとも式(J
ABC
)で表される基を置換基として有するヘテロアリール環であり、
Xは、それぞれ独立してO、SまたはSeであり、
Arは、それぞれ独立して式(Ar)で表される基であり、
式(J
ABC
)において、
*は、アリール環またはヘテロアリール環への結合位置を表し、
P環及びQ環は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアリール環、または置換もしくは無置換のヘテロアリール環であり、
式(Ar)において、
#は、窒素への結合位置を表し、
F環は、置換もしくは無置換のアリール環、または置換もしくは無置換のヘテロアリール環であり、
Gは、置換もしくは無置換のアリール、置換もしくは無置換のヘテロアリール、置換もしくは無置換のアリールチオ、置換もしくは無置換のヘテロアリールチオ、置換もしくは無置換のアリールオキシ、置換もしくは無置換のヘテロアリールオキシ、置換もしくは無置換のアルキル、または置換もしくは無置換のシクロアルキルであり、
前記構造におけるアリール環およびヘテロアリール環からなる群より選択される少なくとも1つは、少なくとも1つのシクロアルカンで縮合されていてもよく、前記シクロアルカンは少なくとも1つの置換基で置換されていてもよく、前記シクロアルカンにおける少なくとも1つの-CH
2
-は-O-で置換されていてもよく、
前記構造における少なくとも1つの水素は、重水素、またはハロゲンで置き換えられていてもよく、少なくとも1つの窒素は窒素-15(
15
N)で置き換えられていてもよく、少なくとも1つの硫黄は硫黄-33(
33
S)、硫黄-34(
34
S)または硫黄-36(
36
S)、少なくとも1つの酸素は、酸素-17(
17
O)または酸素-18(
18
O)、少なくとも1つの炭素は、炭素-13(
13
C)、少なくとも1つのホウ素はホウ素-11(
11
B)で置き換えられていてもよい。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
XがいずれもO、いずれもS、またはいずれもSeであることを特徴とする、請求項1に記載の多環芳香族化合物。
【請求項3】
式(1)は、下記式(2X)で表されることを特徴とする、請求項1に記載の多環芳香族化合物:
JPEG
2025085631000250.jpg
73
170
式(2X)において、
Xは、それぞれ独立してOまたはSであり、
Arは、式(1)におけるArの定義と同様であり、
Z
a
、Z
b
、Z
c
、Z
d
およびZ
e
は、それぞれ独立して、-C(-R
Z
)=または-N=であり、
R
J
は、式(J
ABC
)で表される基であり、
R
Z
は、それぞれ独立して水素、重水素、ハロゲン、ニトロ基、置換もしくは無置換のシリル基、置換もしくは無置換のアミノ基、置換もしくは無置換の炭素数1~10のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数3~30のシクロアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数6~30のアリール基および置換もしくは無置換の炭素数2~30のヘテロアリール基からなる群より選択され、ただし、隣接する原子に置換された置換基は互いに結合して環を形成していてもよい。
【請求項4】
式(1)は、下記式(2XJ)で表されることを特徴とする、請求項1に記載の多環芳香族化合物:
JPEG
2025085631000251.jpg
73
170
式(2XJ)において、
Xは、それぞれ独立してOまたはSであり、
Arは、式(1)におけるArの定義と同様であり、
Z
a
、Z
b
、Z
c
、Z
d
、Z
e
及びZ
j
は、それぞれ独立して、-C(-R
Z
)=または-N=であり、
R
Z
は、それぞれ独立して水素、重水素、ハロゲン、ニトロ基、置換もしくは無置換のシリル基、置換もしくは無置換のアミノ基、置換もしくは無置換の炭素数1~10のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数3~30のシクロアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数6~30のアリール基および置換もしくは無置換の炭素数2~30のヘテロアリール基からなる群より選択され、ただし、隣接する原子に置換された置換基は互いに結合して環を形成していてもよい。
【請求項5】
下記いずれかの式で表されることを特徴とする、請求項1に記載の多環芳香族化合物:
JPEG
2025085631000252.jpg
201
170
JPEG
2025085631000253.jpg
152
170
JPEG
2025085631000254.jpg
222
170
JPEG
2025085631000255.jpg
214
170
JPEG
2025085631000256.jpg
218
170
JPEG
2025085631000257.jpg
122
170
前記式において、tBuはt-ブチルである。
【請求項6】
陽極および陰極からなる一対の電極と、該一対の電極間に配置される有機層を有し、前記有機層は、請求項1~5のいずれか1項に記載の多環芳香族化合物を含有することを特徴とする、有機電界発光素子。
【請求項7】
前記有機層は発光層であることを特徴とする、請求項6に記載の有機電界発光素子。
【請求項8】
前記発光層は、アシスティングドーパントおよびりん光材料からなる群より選択される少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項7に記載の有機電界発光素子。
【請求項9】
請求項6に記載の有機電界発光素子を備えたことを特徴とする、表示装置または照明装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、多環芳香族化合物に関する。本発明はまた、前記多環芳香族化合物を含む有機デバイス用材料、有機電界発光素子、並びに、表示装置および照明装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、電界発光する発光素子を用いた表示装置は、省電力化や薄型化が可能なことから、種々研究され、さらに、有機材料から成る有機電界発光素子(本明細書において、「有機EL素子」または単に「素子」と表記することがある)は、軽量化や大型化が容易なことから活発に検討されてきた。特に、光の三原色の1つである青色などの発光特性を有する有機材料の開発、および正孔、電子などの電荷輸送能(半導体や超電導体となる可能性を有する)を備えた有機材料の開発については、高分子化合物、低分子化合物を問わずこれまで活発に研究されてきた。
【0003】
有機EL素子は、陽極および陰極からなる一対の電極と、当該一対の電極間に配置され、有機化合物を含む一層または複数の層とからなる構造を有する。有機化合物を含む層(本明細書において、「有機層」ということがある)には、発光層や、正孔、電子などの電荷を輸送または注入する電荷輸送/注入層などがあるが、これらの層に適当な種々の有機材料が開発されている。
【0004】
その中で、特許文献1では、芳香族環を、ホウ素、リン、酸素、窒素、硫黄などのヘテロ元素で連結した多環芳香族化合物が、有機電界発光素子などの材料として有用であることが開示されている。この多環芳香族化合物は、大きなHOMO-LUMOギャップおよび高い最低励起三重項エネルギー準位(ET)を有すると同時に、熱活性型遅延蛍光を表すため、特に、有機電界発光素子の蛍光材料として有用であることが報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2015/102118号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述のように、有機EL素子に用いられる材料としては種々の材料が開発されているが、有機EL素子用材料の選択肢を増やすために、従来とは異なる化合物からなる材料の開発が望まれている。本発明は有機EL素子等の有機デバイス用材料として有用な新規材料を提供することを課題とする。
【0007】
本発明はまた、新たな材料の組み合わせを用いた有機電界発光素子を提供することを課題とする。本発明は、特に高い外部量子効率を有する有機EL素子を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意検討し、芳香族環を、ホウ素、酸素、窒素、硫黄などのヘテロ元素で連結した多環芳香族化合物として新たな化合物の製造に成功した。また、この多環芳香族化合物を含有する層を一対の電極間に配置して有機EL素子を構成することにより、優れた有機EL素子が得られることを見出し、本発明を完成させた。すなわち本発明は、以下のような多環芳香族化合物、さらには以下のような多環芳香族化合物を含む有機デバイス用材料等を提供する。
【0009】
<1> 式(1)で表される構造単位の1つまたは2つ以上からなる構造を有する、多環芳香族化合物:
JPEG
2025085631000001.jpg
63
170
【0010】
式(1)において、
A環、B環、C環、D環及びE環は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアリール環、または置換もしくは無置換のヘテロアリール環であり、
ただし、B環およびC環からなる群より選択される少なくとも1つは、少なくとも式(J
ABC
)で表される基を置換基として有するアリール環または少なくとも式(J
ABC
)で表される基を置換基として有するヘテロアリール環であり、
Xは、それぞれ独立してO、SまたはSeであり、
Arは、それぞれ独立して式(Ar)で表される基であり、
前記式(J
ABC
)において、
*は、アリール環またはヘテロアリール環への結合位置を表し、
P環及びQ環は、それぞれ独立して置換もしくは無置換のアリール環、または置換もしくは無置換のヘテロアリール環であり、
前記式(Ar)において、
#は、窒素への結合位置を表し、
F環は、置換もしくは無置換のアリール環、または置換もしくは無置換のヘテロアリール環であり、
Gは、置換もしくは無置換のアリール、置換もしくは無置換のヘテロアリール、置換もしくは無置換のアリールチオ、置換もしくは無置換のヘテロアリールチオ、置換もしくは無置換のアリールオキシ、置換もしくは無置換のヘテロアリールオキシ、置換もしくは無置換のアルキル、または置換もしくは無置換のシクロアルキルであり、
前記構造におけるアリール環およびヘテロアリール環からなる群より選択される少なくとも1つは、少なくとも1つのシクロアルカンで縮合されていてもよく、前記シクロアルカンは少なくとも1つの置換基で置換されていてもよく、前記シクロアルカンにおける少なくとも1つの-CH
2
-は-O-で置換されていてもよく、
前記構造における少なくとも1つの水素は、重水素、またはハロゲンで置き換えられていてもよく、少なくとも1つの窒素は窒素-15(
15
N)で置き換えられていてもよく、少なくとも1つの硫黄は硫黄-33(
33
S)、硫黄-34(
34
S)または硫黄-36(
36
S)、少なくとも1つの酸素は、酸素-17(
17
O)または酸素-18(
18
O)、少なくとも1つの炭素は、炭素-13(
13
C)、少なくとも1つのホウ素はホウ素-11(
11
B)で置き換えられていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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