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公開番号2025042644
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-28
出願番号2023149682
出願日2023-09-15
発明の名称異径タイヤ判定システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B60T 8/88 20060101AFI20250321BHJP(車両一般)
要約【課題】従来よりも異径タイヤの有無を正しく判定できる異径タイヤ判定システムの提供。
【解決手段】異径タイヤ有無判定部33が、車両の走行時における算出部32の算出結果と、該走行の前における算出部32の算出結果との差または所定値との差が、閾値よりも大きいとき、異径タイヤがあると判定する。そのため、従来と異なり車両が所定時間以上停止したか否かにかかわらず車両の走行時に異径タイヤの有無を判定できる。そのため、従来よりも異径タイヤの有無を正しく判定できる。その結果、ブレーキ制御において誤判断を行うことを抑制できる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
各タイヤの車輪速度を算出する制御装置を有し、
前記制御装置は、
前記車輪速度を基に、各前記タイヤの車輪速度の動荷重半径比、および/または、各前記タイヤのばね定数を算出する算出部と、
前記算出部の算出結果を基に異径タイヤの有無を判定する異径タイヤ有無判定部と、
を有しており、
前記異径タイヤ有無判定部は、車両の走行時における前記算出部の算出結果と、該走行の前における前記算出部の算出結果との差または所定値との差が、閾値よりも大きいとき、異径タイヤがあると判定する、異径タイヤ判定システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、異径タイヤがあるか否かを判定する異径タイヤ判定システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤがパンクした際に異径タイヤ(応急用タイヤのことであり、テンパタイヤ、小径タイヤともいう。以下同じ。)へ交換される。ABS(アンチスキッド制御、アンチロック制御)やTRC(トラクション制御)などのブレーキ制御では、異径タイヤへ交換されると、誤作動につながるおそれがある。詳しくは、例えば3輪が正常タイヤで1輪が正常タイヤよりも小径の異径タイヤである場合、(i)車体速度が正常タイヤから作成されるときには、異径タイヤがあたかも駆動力によりスリップしている状態と同じであるため、TRC誤作動につながるおそれがあり、(ii)車体速度が異径タイヤから作成されるときには、正常タイヤはあたかも制動によりスリップしている状態と同じであるため、ABS誤作動につながるおそれがある。
そのため、タイヤ径判定(テンパ等の小径タイヤを装着している輪があることを推定)を行っている。
【0003】
従来、ブレーキ制御装置において、下記(A)を行っているものがある。
(A)「所定時間走行、かつブレーキ制御を行っていない、かつ車体加速度が所定の範囲内、の条件成立中のみ、タイヤ径判定を行う。そして、一度判定すると、そのIGトリップ(イグニッショントリップ)中は再判定を行わない。但し、車両が所定時間以上停止していると判定すると、タイヤ交換された可能性有りとして再判定を行う。」
【0004】
また、この制御技術(A)に類似するものとして、特開平07-232633号公報に開示される制御技術がある。該公報開示の制御技術では、パンク判定後、パンクが発生して車両が所定時間(異径タイヤに交換できる程度の時間)以上停止したか否かを判定し、所定時間以上停止したと判定した場合に異径タイヤ交換の有無を判定している。
【0005】
しかし、上記制御技術(A)および上記公報開示の制御技術には、つぎの問題点がある。
それぞれ所定時間以上停止することで異径タイヤ交換の有無を判定しているが、手慣れた作業者が交換作業を行う場合など、比較的短時間(所定時間内)で異径タイヤへ交換されると、異径タイヤ交換の有無を判定せず、異径タイヤの有無を正しく判定できないおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平07-232633号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、従来よりも異径タイヤの有無を正しく判定できる異径タイヤ判定システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) 各タイヤの車輪速度を算出する制御装置を有し、
前記制御装置は、
前記車輪速度を基に、各前記タイヤの車輪速度の動荷重半径比、および/または、各前記タイヤのばね定数を算出する算出部と、
前記算出部の算出結果を基に異径タイヤの有無を判定する異径タイヤ有無判定部と、
を有しており、
前記異径タイヤ有無判定部は、車両の走行時における前記算出部の算出結果と、該走行の前における前記算出部の算出結果との差または所定値との差が、閾値よりも大きいとき、異径タイヤがあると判定する、異径タイヤ判定システム。
【発明の効果】
【0009】
上記(1)の異径タイヤ判定システムによれば、つぎの効果を得ることができる。
異径タイヤ有無判定部が、車両の走行時における算出部の算出結果と、該走行の前における算出部の算出結果との差または所定値との差が、閾値よりも大きいとき、異径タイヤがあると判定するため、従来と異なり車両が所定時間以上停止したか否かにかかわらず車両の走行時に異径タイヤの有無を判定できる。そのため、従来よりも異径タイヤの有無を正しく判定できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明実施例1の異径タイヤ判定システムのブロック図である。但し、本図は本発明実施例2にも適用可能である。
本発明実施例1(算出部が車輪速度を基に動荷重半径比を算出する場合)の制御装置の制御フローチャートである。
本発明実施例2(算出部が各タイヤのばね定数を算出する場合)の制御装置の制御フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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