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公開番号
2025042302
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-27
出願番号
2023149232
出願日
2023-09-14
発明の名称
逆入力遮断クラッチ
出願人
NTN株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16D
43/02 20060101AFI20250319BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】製作や組立が容易で、逆入力トルクが加えられたときのロック動作を安定して行え、かつ必要に応じて逆入力遮断機能を解除できる逆入力遮断クラッチを提供する。
【解決手段】入力トルクが加えられたときは、入力軸1と一体のカム受け2がその偏心穴2aに摺動可能に嵌め込まれたスペーサ5を押圧し、スペーサ5がオルダムジョイント7に支持されて公転旋回することにより、偏心カム4が出力軸3と一体に回転し、逆入力トルクに対しては、スペーサ5が公転旋回運動を規制されるとともに、制動機構8の2つの転がり軸受17、18が予圧を受けて入力軸1の回転に対するブレーキ力を生じさせることにより、出力軸3が安定してロックするようにした。また、転がり軸受17、18を位置決めする位置決め部材16を軸方向に移動させることにより、入力軸1を偏心カム4に回転伝達可能に当接させて、逆入力遮断機能を解除するロック解除機構9を設けた。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
同一軸線のまわりに回転する状態で配される入力軸および出力軸と、前記出力軸の軸線と平行な偏心軸線を有し、前記出力軸と一体回転するように出力軸に設けられた円筒状の偏心カムと、前記偏心カムの偏心軸線と同一の偏心軸線を有する円形の偏心穴に偏心カムを受け入れ、前記入力軸と一体回転するように入力軸に設けられたカム受けと、前記カム受けの偏心穴の内周面と前記偏心カムの外周面との間に摺動可能に嵌め込まれる円筒状のスペーサと、前記入力軸および前記出力軸を回転自在に支持する固定部材と、前記スペーサと前記固定部材との間に配されてスペーサを自転不能かつ公転旋回可能に支持する旋回支持機構と、前記入力軸および前記カム受けからなる入力側部材の回転にブレーキを掛ける制動機構とを備え、
前記入力軸に入力トルクが加えられたときは、前記入力軸から前記カム受けに偶力が作用して、前記スペーサが公転旋回することにより、前記偏心カムと前記出力軸が一体に回転し、
前記出力軸に逆入力トルクが加えられたときは、前記出力軸から前記偏心カムを介して前記カム受けおよび前記スペーサに並進力が作用し、前記スペーサが公転旋回運動を規制されることにより、前記出力軸がロック状態となるようにした逆入力遮断クラッチにおいて、
前記制動機構は、前記固定部材に支持される位置決め部材の位置決め部を径方向で挟むように2つの転がり軸受が配置され、前記位置決め部材が、前記入力側部材との間で径方向外側の転がり軸受を位置決めするとともに、
前記位置決め部材を軸方向で前記偏心カムに近づく方向に移動させて、前記径方向外側の転がり軸受を介して前記入力側部材を前記偏心カムに回転伝達可能に当接させることにより、前記出力軸をロックさせないようにするロック解除機構が設けられていることを特徴とする逆入力遮断クラッチ。
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【請求項2】
前記位置決め部材は、前記固定部材にねじ結合する操作部材と相対回転不能かつ軸方向に一体に移動するように連結されており、前記操作部材を回転操作することにより前記位置決め部材が軸方向移動するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の逆入力遮断クラッチ。
【請求項3】
前記位置決め部材は、前記固定部材との間に配された位置決めばねにより軸方向で前記偏心カムから離れる方向に付勢されており、前記位置決め部材を前記位置決めばねと反対の側からロック解除治具で押圧することにより、前記位置決め部材が前記偏心カムに近づく方向に移動するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の逆入力遮断クラッチ。
【請求項4】
前記入力側部材と前記偏心カムの互いの軸方向の当接面は、粘着油を介在させた状態で対向するか、あるいは互いに噛み合う凹凸が形成されたものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の逆入力遮断クラッチ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力トルクが加えられたときは入力側部材の回転を出力側部材に伝達し、逆入力トルクに対しては出力側部材をロックさせて入力側部材が回転しないようにするロック式の逆入力遮断クラッチに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
産業機械において、モータ駆動される位置決め装置で部品等を位置決めする場合には、その部品等を停止位置まで移動させてモータの回転を停止させた後も、部品等が外力を受けても位置決め装置によって停止位置に保持されるようにモータに通電しており、これによって電力を消費している。このような位置決め装置にロック式の逆入力遮断クラッチを組み込めば、部品等の位置決め完了後には、位置決め装置が部品等から加わる力に対してロックすることによって部品等を停止位置に保持できるので、位置決め完了と同時にモータへの通電を遮断するようにして省電力化を図れるようになる。また、停電等によって位置決め装置が突然停止しても、逆入力遮断クラッチの作用により位置決め装置がその停止位置で保持され、安全性が確保されるという利点もある。
【0003】
上記のようなロック式の逆入力遮断クラッチとしては、例えば、特許文献1に記載されているものがある。この逆入力遮断クラッチは、同一軸心のまわりに回転する入力側部材と出力側部材との間に、入力側部材の回転を僅かな角度遅れをもって出力側部材に伝達するトルク伝達手段を設け、内周側に円筒面を有する固定外輪を出力側部材の径方向外側に配し、出力側部材の外周面に複数のカム面を設けて、固定外輪の内周円筒面と出力側部材の各カム面との間に周方向両側で次第に狭小となる楔形空間を形成し、これらの各楔形空間に一対のローラとそのローラを楔形空間の狭小部へ押し込むばねを組み込むとともに、各楔形空間の周方向両側に挿入される柱部を有する保持器を、入力側部材と一体回転するように連結したものである。ここで、径方向とは入力側部材と出力側部材の共通の軸心と直交する方向であり、周方向とはその軸心周りに一周する円周に沿った方向のことをいう。また、その軸心に沿った方向のことを軸方向という。これらの方向の定義は以下の説明においても同じである。
【0004】
しかし、上記特許文献1の逆入力遮断クラッチでは、出力側部材を製作する際に複雑な加工(カム面の形成)が必要になるし、組立時には複数の楔形空間へ小型部品となるローラやばねを組み込むのに手間がかかるという難点がある。
【0005】
これに対し、この発明の発明者らは、図8および図9に示すような構造の逆入力遮断クラッチを考案した(特願2015-107078)。この逆入力遮断クラッチは、入力軸51と固定軸55が通された出力軸53とを同一軸線上に配して、出力軸53にその軸線と平行な偏心軸線を有する円筒状の偏心カム54を設け、入力軸51にハウジング(固定部材)57の内周面と摺動する円筒状のカム受け52を設け、カム受け52に偏心カム54の偏心軸線と同一の偏心軸線を有する円形の偏心穴52aを形成して、その偏心穴52aに偏心カム54を挿入するとともに、偏心穴52aの内周面と偏心カム54の外周面との間に円筒状のスペーサ56を摺動可能に嵌め込み、スペーサ56とハウジング57との間にスペーサ56を自転不能かつ公転旋回可能に支持するオルダムジョイント(旋回支持機構)58を設けている。
【0006】
そのハウジング57は、一端側内周に蓋59が嵌め込まれ、他端側に蓋部57aが設けられている。また、オルダムジョイント58は、スペーサ56とハウジング57の蓋部57aとの間に、その両者と摺動する連結部材60を配したものである。
【0007】
そして、入力軸51に入力トルクが加えられたときは、入力軸51から偶力を受けたカム受け52がスペーサ56を押圧し、スペーサ56がオルダムジョイント58を構成している連結部材60に案内されて上下方向に摺動すると同時に、連結部材60がハウジング57に案内されて左右方向に摺動することにより、スペーサ56が自転することなく公転旋回し、スペーサ56の内周に嵌合している偏心カム54と出力軸53が一体に回転するようにしている。このとき、カム受け52は、ハウジング57に対する摺動抵抗を受けてブレーキを掛けられた状態で回転することになる。
【0008】
一方、出力軸53に逆入力トルクが加えられたときには、出力軸53と一体の偏心カム54がスペーサ56を介してカム受け52を押圧するが、その押圧力は偶力ではなく、カム受け52およびスペーサ56に並進力が作用するため、オルダムジョイント58の連結部材60は摺動できず、スペーサ56が公転旋回運動を規制されて出力軸53がロック状態となる。
【0009】
この逆入力遮断クラッチは、小型のローラやばねを複数組み込んだ従来のロック式のものに比べて、部品製作時の複雑な加工をなくすとともに部品点数を減らすことができ、製作および組立を容易に行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開平2-271116号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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