TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025038554
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-19
出願番号
2023145238
出願日
2023-09-07
発明の名称
放射線モニタ、および、放射線検出方法
出願人
株式会社日立製作所
代理人
弁理士法人信友国際特許事務所
主分類
G01T
1/167 20060101AFI20250312BHJP(測定;試験)
要約
【課題】放射性物質による汚染の影響を受けている場合であっても正確な計測が可能な放射線モニタを提供する。
【解決手段】流路に隣接して配置され、流路中の被検出液に含まれる放射性物質の放射線を検出して信号を出力する検出器と、検出器から出力された信号から、放射線のエネルギーを計測するエネルギー測定装置とを備える放射線モニタを構成する。さらに、放射線モニタは、エネルギー測定装置で計測したエネルギースペクトルを基に、バックグラウンド成分を補正して、被検出液の放射性物質の濃度を算出するバックグラウンド補正装置を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
流路に隣接して配置され、前記流路中の被検出液に含まれる放射性物質の放射線を検出して信号を出力する検出器と、
前記検出器から出力された信号から、前記放射線のエネルギーを計測するエネルギー測定装置と、
前記エネルギー測定装置で計測したエネルギースペクトルを基に、バックグラウンド成分を補正して、前記被検出液の放射性物質の濃度を算出するバックグラウンド補正装置と、を備える
放射線モニタ。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記バックグラウンド補正装置は、予め前記バックグラウンド成分を含まないシグナルエネルギースペクトルと、バックグラウンド成分のみのバックグラウンドエネルギースペクトルとを取得する
請求項1に記載の放射線モニタ。
【請求項3】
前記バックグラウンド補正装置は、機械学習モデルを用いて前記バックグラウンド成分の量を推定し、前記被検出液中の放射性物質の濃度を算出する
請求項2に記載の放射線モニタ。
【請求項4】
前記バックグラウンド補正装置は、高エネルギー放射線のカウントと低エネルギー放射線のカウントの比から前記バックグラウンド成分を補正する
請求項1に記載の放射線モニタ。
【請求項5】
前記流路中の前記被検出液の厚さが、前記被検出液に含まれる核種のβ線の液体中での飛程距離以上である
請求項1に記載の放射線モニタ。
【請求項6】
エネルギー測定装置にて、検出器が検出した放射線のエネルギースペクトルを計測するエネルギースペクトル計測工程と、
バックグラウンド補正装置にて、前記エネルギースペクトル計測工程において計測した前記エネルギースペクトルから、バックグラウンド補正値を算出するバックグラウンド補正値算出工程と、
前記バックグラウンド補正値算出工程において算出した前記バックグラウンド補正値から、前記被検出液中の放射性物質の濃度を算出するバックグラウンド補正工程と、を有する
放射線検出方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、放射線モニタ、および、放射線検出方法に係わる。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
汚染水等に含まれる放射性物質からの放射線の測定方法として、例えば、液体シンチレータ、電離箱、固体シンチレータ等を用いた方法が知られている。これらの方法のなかでも、対向配置した平板状の固体シンチレータの間にサンプリング容器を配置する放射線モニタが知られている。このような放射線モニタとして、例えば、サンプリング容器に汚染水(被検出液)を通過させ、被検出液から放射される放射線で固体シンチレータを励起し、生成した光子を測定して放射性物質の濃度をモニタする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この放射線モニタは、検出器として大型で平板状の固体シンチレータを用いている。そして、大型の平板状の検出器に大型のサンプリング容器を密着させることで、検出器と被検出液との接触面積を増大させて感度を向上させている。このため、感度が高く、常時リアルタイムの計測が可能な放射線モニタとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-178336号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載の放射線モニタは、被検出液と接する容器表面積が増大するため、容器表面に付着する放射性物質による汚染、いわゆるコンタミネーションの影響が大きくなる。そして、特許文献1に記載の放射線モニタでは、容器表面に付着した放射性物質による汚染からの信号と被検出液の放射性物質からの信号とが区別できない。このため、表面積の大きい容器が汚染された場合、正確な放射性物質の濃度の計測が困難となる。そこで、容器表面に付着した放射性物質による汚染の影響を受けている場合であっても、正確な計測が可能な、放射線モニタや放射線検出方法が求められている。
【0005】
上述した問題の解決のため、本発明においては、放射性物質による汚染の影響を受けている場合であっても正確な計測が可能な放射線モニタ、放射線検出方法を提供する。
【0006】
また、本発明の上記の目的及びその他の目的と本発明の新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかにする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の放射線モニタは、流路に隣接して配置され、流路中の被検出液に含まれる放射性物質の放射線を検出して信号を出力する検出器と、検出器から出力された信号から、放射線のエネルギーを計測するエネルギー測定装置とを備える。さらに、放射線モニタは、エネルギー測定装置で計測したエネルギースペクトルを基に、バックグラウンド成分を補正して、被検出液の放射性物質の濃度を算出するバックグラウンド補正装置を備える。
【0008】
また、本発明の放射線検出方法は、エネルギー測定装置にて、検出器が検出した放射線のエネルギースペクトルを計測するエネルギースペクトル計測工程を有する。そして、バックグラウンド補正装置にて、エネルギースペクトル計測工程において計測したエネルギースペクトルから、バックグラウンド補正値を算出するバックグラウンド補正値算出工程を有する。さらに、バックグラウンド補正値算出工程において算出したバックグラウンド補正値から、被検出液中の放射性物質の濃度を算出するバックグラウンド補正工程を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、放射性物質による汚染の影響を受けている場合であっても正確な計測が可能な放射線モニタ、放射線検出方法を提供することができる。
【0010】
なお、上述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日本精機株式会社
位置検出装置
3日前
東レ株式会社
シート状物の検査方法
1日前
株式会社ハシマ
検針機
6日前
東ソー株式会社
自動分析装置及び方法
3日前
富士電機株式会社
エンコーダ
1日前
株式会社ヨコオ
シートコンタクタ
3日前
TDK株式会社
温度センサ
1日前
本田技研工業株式会社
物体検出装置
6日前
スタンレー電気株式会社
車両前方視認装置
6日前
ダイハツ工業株式会社
凹部の深さ測定方法
6日前
スタンレー電気株式会社
車両前方視認装置
6日前
本田技研工業株式会社
物体検出装置
6日前
セイコーエプソン株式会社
干渉計
3日前
JRCモビリティ株式会社
充電用温度判定回路
3日前
株式会社JVCケンウッド
撮像装置及び測距方法
6日前
内山工業株式会社
分析装置用部材
2日前
日本信号株式会社
表示装置
1日前
TDK株式会社
センサ
1日前
日東建設株式会社
ボルト・ナットの健全性検査装置
6日前
株式会社SUBARU
蓄電池の状態センサ装置
3日前
株式会社キーエンス
レベル計
6日前
個人
位置決め具及び位置決め具付きコンベックスルール
6日前
株式会社キーエンス
レベル計
6日前
倉敷化工株式会社
動特性測定装置
6日前
株式会社ケー・エフ・シー
モルタル流動性試験システム
6日前
大成建設株式会社
地震動解析システム
1日前
株式会社キーエンス
レベル計
6日前
株式会社キーエンス
レベル計
6日前
株式会社キーエンス
レベル計
6日前
住友電気工業株式会社
光モジュール
6日前
国立大学法人 東京大学
粘性の測定装置及び方法
2日前
日本製鉄株式会社
回転機械の異常診断支援方法及び装置
1日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
1日前
トヨタ自動車株式会社
車両部品の残存寿命予測装置
1日前
株式会社エヌテック
物品検査装置及び物品検査方法
1日前
株式会社アイシン
乗員検知装置
3日前
続きを見る
他の特許を見る