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公開番号2025037284
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-18
出願番号2023144092
出願日2023-09-06
発明の名称Al-Si系合金鋳塊、およびAl-Si系合金鋳塊の製造方法
出願人株式会社UACJ
代理人弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類C22C 21/04 20060101AFI20250311BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】優れた機械的特性を有するとともに、リサイクル性が向上したAl-Si系合金鋳塊、及びAl-Si系合金鋳塊の製造方法を提供する。
【解決手段】Si:3.7質量%以上12.6質量%以下を含み、さらに、Na:0質量ppm以上1質量ppm以下及びSr:0質量ppm以上20質量ppm以下のうち1種または2種の元素を含み、残部がAl及び不可避的不純物からなる化学成分と、円形度が0.5以上であり、且つ、円相当径が10μm以上である共晶Si粒子10の数が、1mm2当たり2個以下である金属組織と、を有している、Al-Si系合金鋳塊。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
Si:3.7質量%以上12.6質量%以下を含み、さらに、Na:0質量ppm以上1質量ppm以下及びSr:0質量ppm以上20質量ppm以下のうち1種または2種の元素を含み、残部がAl及び不可避的不純物からなる化学成分と、
円形度が0.5以上であり、且つ、円相当径が10μm以上である共晶Si粒子の数が、1mm

当たり2個以下である金属組織と、を有している、Al-Si系合金鋳塊。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
円形度が0.5以上であり、且つ、円相当径が10μm以上である前記共晶Si粒子の数が、1mm

当たり0.3個以下である、請求項1に記載のAl-Si系合金鋳塊。
【請求項3】
Srの含有量が1質量ppm以上20質量ppm以下である、請求項1に記載のAl-Si系合金鋳塊。
【請求項4】
前記Al-Si系合金鋳塊は、さらに、Fe:1質量%以下、Cu:0.5質量%以下、Mg:2.0質量%以下、Mn:0.85質量%以下、Ti:0.2質量%以下、Cr:0.1質量%以下、Zn:0.5質量%以下からなる群より選択される1種または2種以上の元素を含む、請求項1に記載のAl-Si系合金鋳塊。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載のAl-Si系合金鋳塊の製造方法であって、
Si:3.7質量%以上12.6質量%以下を含むAl-Si系合金溶湯に、Na及びSrからなる群より選択される1種または2種の共晶改良元素を含む改良処理材を溶解させ、
その後、前記Al-Si系合金溶湯中の前記共晶改良元素の含有量を、Na:0質量ppm以上1質量ppm以下、Sr:0質量ppm以上20質量ppm以下となるように減少させ、
その後、前記Al-Si系合金溶湯を、前記Al-Si系合金溶湯の固相線温度より5℃高い温度から、前記固相線温度より5℃低い温度までの平均冷却速度が0.1℃/s以上となる条件で鋳造する、Al-Si系合金鋳塊の製造方法。
【請求項6】
前記共晶改良元素の、前記Al-Si系合金溶湯への添加量が、150質量ppm以上250質量ppm以下である、請求項5に記載のAl-Si系合金鋳塊の製造方法。
【請求項7】
前記改良処理材が溶解した後、前記共晶改良元素と反応してドロスを形成するドロス形成材を前記Al-Si系合金溶湯に添加し、
その後、前記共晶改良元素を含む前記ドロスを前記Al-Si系合金溶湯から除去することにより、前記共晶改良元素の含有量を減少させる、請求項5に記載のAl-Si系合金鋳塊の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、Al-Si系合金鋳塊、およびAl-Si系合金鋳塊の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
亜共晶Al-Si系合金鋳塊の機械的性質を向上させるために、鋳造前の溶湯に改良処理材が加えられる。この改良処理材により、共晶Si粒子を微細にすることができる(例えば、特許文献1参照)。これにより、Al-Si系合金の延性や靭性を向上させることができる。改良処理材としては、例えば、Na、Sr等の共晶改良元素の単体や、共晶改良元素を含む中間合金が用いられる。
【0003】
ところで、近年では、地球環境への負荷を軽減する観点から、アルミニウム合金材を作製する際の鋳造原料として、廃棄されたアルミニウム合金材やアルミニウム製品の屑等のアルミニウム廃材を使用することが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平6-88152号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、NaやSrを含むAl-Si系合金材や、このAl-Si系合金材を含むアルミニウム廃材を鋳造原料としてリサイクルする場合、以下のような不具合が発生するおそれがある。例えば、Naを含むAl-Si系合金材をリサイクルした場合、Naによってアルミニウム合金材が高温において脆化しやすくなり、熱間圧延時にアルミニウム合金材が割れるおそれがある。また、Srを含むAl-Si系合金材をリサイクルした場合、再溶融の際にSrによりAlと空気中の水蒸気との反応が促進されやすくなる。また、Alと水蒸気とが反応すると、水素ガスが発生する。この水素ガスが溶湯中に混入すると、アルミニウム合金材中にポロシティと呼ばれる空孔が生成するおそれがある。
【0006】
このようなリサイクル時に生じる問題を回避するためには、単純には、Na及びSrの含有量を低減する方法が考えられる。しかし、Na及びSrの含有量を単純に低減すると、共晶Si粒子の粗大化を招くおそれがある。
【0007】
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、優れた機械的特性を有するとともに、リサイクル性が向上した、Al-Si系合金鋳塊、及びAl-Si系合金鋳塊の製造方法を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、
Si:3.7質量%以上12.6質量%以下を含み、さらに、Na:0質量ppm以上1質量ppm以下及びSr:0質量ppm以上20質量ppm以下のうち1種または2種の元素を含み、残部がAl及び不可避的不純物からなる化学成分と、
円形度が0.5以上であり、且つ、円相当径が10μm以上である共晶Si粒子の数が、1mm

当たり2個以下である金属組織と、を有している、Al-Si系合金鋳塊にある。
【0009】
本発明の他の態様は、
前記の態様のAl-Si系合金鋳塊の製造方法であって、
Si:3.7質量%以上12.6質量%以下を含むAl-Si系合金溶湯に、Na及びSrからなる群より選択される1種または2種の共晶改良元素を含む改良処理材を溶解させ、
その後、前記Al-Si系合金溶湯中の前記共晶改良元素の含有量を、Na:0質量ppm以上1質量ppm以下、Sr:0質量ppm以上20質量ppm以下となるように減少させ、
その後、前記Al-Si系合金溶湯を、前記Al-Si系合金溶湯の固相線温度より5℃高い温度から、前記固相線温度より5℃低い温度までの平均冷却速度が0.1℃/s以上となる条件で鋳造する、Al-Si系合金鋳塊の製造方法にある。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、前記Al-Si系合金鋳塊(以下、「鋳塊」という場合がある。)は、Na:0質量ppm以上1質量ppm以下及びSr:0質量ppm以上20質量ppm以下のうち1種または2種の元素を含むとともに、円形度が0.5以上であり、且つ、円相当径が10μm以上である共晶Si粒子の数が、1mm

当たり2個以下の範囲内にある。それ故、これらのAl-Si系合金鋳塊は、優れた機械的特性を有するとともに、リサイクル性が向上する。
(【0011】以降は省略されています)

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