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公開番号2025036814
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-17
出願番号2023143380
出願日2023-09-05
発明の名称赤外線カットハードコートフィルム
出願人アイカ工業株式会社
代理人
主分類G02B 5/22 20060101AFI20250310BHJP(光学)
要約【課題】有機フッ素化合物を含まない赤外線カットフィルムを提供する。
【解決手段】透明基材上に赤外線吸収層が積層されており、赤外線吸収層が、 赤外吸収成分と、 フッ素及びシリコーンを含有しないアクリル化合物と、フッ素を含有せずシリコーンを含有するアクリル化合物と、光重合開始剤と、を含む樹脂組成物の硬化物である赤外線カットフィルムである。

【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
透明基材上に赤外線吸収層が積層されており、赤外線吸収層が、 赤外吸収成分(A)と、 フッ素及びシリコーンを含有しないアクリル化合物(B)と、フッ素を含有せずシリコーンを含有するアクリル化合物(C)と、光重合開始剤(D)と、を含む樹脂組成物の硬化物である赤外線カットフィルム。
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
前記透明基材のリタデーション値が100nm以下であることを特徴とする請求項1記載の赤外線カットフィルム。
【請求項3】
前記(C)がアクリル主鎖にシリコーン側鎖を有するアクリル(メタ)アクリレートであることを特徴とする請求項1又は2いずれか記載の赤外線カットフィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、赤外線をカットして遮熱機能を有するハードコートフィルムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、自動車のフロントガラスに運転者向けの走行支援情報を画像表示するヘッドアップディスプレイ(以下HUD)に対する関心が高まり、一部の車種にはその搭載が進んでいる。HUDを実現する最も一般的な方法は、表示ユニットからフロントガラスに画像を反射投影させる形態である。しかしこの方式は、表示ユニットにフロントガラスからの太陽光が集光されるため、表示ユニットを構成するLCD素子などの画像表示デバイスが高温になりやすく、熱劣化しやすいという問題があり、そのため表示ユニットへの遮熱が求められている。
【0003】
ここで、画像表示デバイスから投影される画像データは、拡散板を通して拡大鏡により反射拡大され、カバーフィルムを通じてフロントガラスに表示されるため、こうしたカバーフィルムに、熱線遮蔽を有する材料として赤外線を吸収する組成物を塗布した赤外線カットフィルムを用いることが、遮熱対策として有用である。
【0004】
このような遮熱フィルムとして、例えばリタデーション値が100nm以下の透明基材に、赤外線吸収能を有する酸化物と、フッ素を含有しないアクリル化合物と、フッ素を含有するアクリル化合物を含む赤外線吸収層を備えた遮熱フィルムが提案されている(特許文献1)。ここで用いられているような有機フッ素化合物(以下PFASという)は、一般に撥水・撥油性、熱・化学的安定性等で良好な物性を示す。そのため、光学フィルム用途のようなコーティング剤分野では幅広く使用されている。一方で、PFASは難分解性及び生物蓄積性が問題視され、欧州を中心にその使用を規制する動きが出てきている。そのため、PFASを使用せずとも、同等レベルの特性が得られる赤外線カットフィルムが求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許7241324号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、PFASを含まない赤外線カットフィルムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、透明基材上に赤外線吸収層が積層されており、赤外線吸収層が、 赤外吸収成分(A)と、 フッ素及びシリコーンを含有しないアクリル化合物(B)と、フッ素を含有せずシリコーンを含有するアクリル化合物(C)と、光重合開始剤(D)と、を含む樹脂組成物の硬化物である赤外線カットフィルムを提供する。
【0008】
請求項2記載の発明は、前記透明基材のリタデーション値が100nm以下であることを特徴とする請求項1記載の赤外線カットフィルムを提供する。
【0009】
請求項3記載の発明は、前記(C)がアクリル主鎖にシリコーン側鎖を有するアクリル(メタ)アクリレートであることを特徴とする請求項1又は2いずれか記載の赤外線カットフィルムを提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明のハードコートフィルムは、赤外線をカットして十分な遮熱効果を有すると共に、PFASを配合せずとも、同等レベルの動/静摩擦係数を得られるため、結果として耐擦傷性や鉛筆硬度を向上させることができ、環境対応型の赤外線カットハードコートフィルムとして有用である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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