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公開番号2025036385
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2024150411
出願日2024-09-01
発明の名称ネジ弛緩防止眼鏡
出願人個人,個人
代理人個人,個人
主分類G02C 5/22 20060101AFI20250307BHJP(光学)
要約【課題】本発明は、ヒンジ接続手段やネジ接続手段などのネジ締めする接続手段において、使用と共にネジが緩むネジ弛緩を容易に防止することができる眼鏡を提案する。
【解決手段】本発明に係るネジ弛緩防止眼鏡は、左右のリム及びこれを中央で連結するブリッジからなるフロントフレームと、左右のリムの端部に一端が接続される左右のヨロイと、前方の端部が左右のヨロイの他端に接続されて、フロントフレームの後方に連結される左右のテンプルとを含む複数の構成要素からなる。一の構成要素に設けられた接続部C1と、他の構成要素に設けられた被接続部C2とを、接続部C1と被接続部C2に夫々穿設されたネジ孔h1とh2に、雄ネジを貫通させてネジ締めする接続手段を用いる。このネジ締めする接続手段は、雄ネジに緩衝バネを被覆してネジ締めする弛緩防止ネジ締め機構を備え、ネジの弛緩を予防することができる。
【選択図】 図1

特許請求の範囲【請求項1】
レンズを装着する左右のリム及びこれを中央で連結するブリッジからなるフロントフレームと、
一端と他端を有し、該左右のリムの端部に一端が接続される左右のヨロイと、
前方の端部が該左右のヨロイの他端に接続されて、該フロントフレームの後方に連結される左右のテンプルと、を含む複数の構成要素からなり、
一の構成要素に設けられた接続部C1と、これと接続される構成要素に設けられた被接続部C2とを、接続部C1と被接続部C2に夫々穿設されたネジ孔h1とh2に、頭部と螺入部とからなる雄ネジを貫通させてネジ締めする接続手段を用いる眼鏡において、
前記ネジ締めする接続手段は、
雄ネジに緩衝バネを被覆してネジ締めする弛緩防止ネジ締め機構(以下、「弛緩防止機構」ともいう。)を備え、ネジの弛緩を予防することができるネジ弛緩防止眼鏡。
続きを表示(約 2,700 文字)【請求項2】
前記弛緩防止機構を備える前記ネジ締めする接続手段(以下、「弛緩防止機構を備えるネジ締め接続手段」ともいう。)は、
被接続部C2の2枚ゴマの谷間に、接続部C1の1枚ゴマを嵌合させて、該1枚ゴマを該2枚ゴマの谷間で回動可能なように固定するヒンジ接続手段において、
夫々のコマにネジ孔h21、h22が設けられた前記2枚ゴマの谷間に、ネジ孔h1が設けられた前記1枚ゴマを挿入し、
緩衝バネを被覆した雄ネジの螺入部を該2枚ゴマの一方のネジ孔h22から挿入し、該1枚ゴマのネジ孔h1を貫通させ、該2枚ゴマの他方のネジ孔h21に立設された雌ネジに螺合させると共に、
該雄ネジの頭部が、当接するネジ孔h22の外周縁部h22sを、該雄ネジの螺入方向に押圧し、
接続部C1の該1枚ゴマを、被接続部C2の該2枚ゴマの谷間で回動可能なように固定する、弛緩防止機構を備えるヒンジ接続手段であって、
雄ネジの螺入部を被覆する緩衝バネが、被接続部C2の2枚ゴマの一方のネジ孔h22内部に収縮されて収容され、収縮された該緩衝バネの復元力が、接続部C1のネジ孔h1の外周縁部h1s及び雄ネジの頭部に、それぞれ反対方向に作用することを特徴とする、請求項1に記載のネジ弛緩防止眼鏡。
【請求項3】
ネジ孔h22の外周縁部h22sに、前記雄ネジの頭部を収容可能なネジ孔周縁収容穴を設け、
緩衝バネを被覆した雄ネジの螺入部をネジ孔h22から挿入し、ネジ孔h21に立設された雌ネジに螺合させると共に、
該雄ネジの頭部が、該ネジ孔周縁収容穴の底部を該雄ネジの螺入方向に押圧し、
該緩衝バネがネジ孔h22内部に収縮されて収容される、
請求項2に記載のネジ弛緩防止眼鏡。
【請求項4】
前記弛緩防止機構を備えるネジ締め接続手段は、
被接続部C2と接続部C1とに夫々設けられたネジ孔h2、h1に、緩衝バネを被覆した雄ネジの螺入部を接続部C1のネジ孔h1から挿入し、
該雄ネジの螺入部を被接続部C2のネジ孔h2内に立設された雌ネジに螺合すると共に、雄ネジの螺入部を被覆する緩衝バネを、接続部C1のネジ孔h1の外周縁部h1sと、該雄ネジの頭部との間に挟持して、
接続部C1を被接続部C2に対して回動可能なように固定する、弛緩防止機構を備える回動型ネジ接続手段であって、
収縮された該緩衝バネの復元力が、接続部C1のネジ孔h1の外周縁部h1s及び雄ネジの頭部に、それぞれ反対方向に作用することを特徴とする、請求項1に記載のネジ弛緩防止眼鏡。
【請求項5】
ネジ孔h1の外周縁部h1sに、前記雄ネジの螺入部に被覆した緩衝バネを収容可能なネジ孔周縁収容穴を設け、
緩衝バネを被覆した雄ネジの螺入部をネジ孔h1から挿入し、ネジ孔h2に立設された雌ネジに螺合させると共に、
該雄ネジの頭部が、ネジ孔h1の外周縁部h1sを該雄ネジの螺入方向に押圧し、
該緩衝バネがネジ孔周縁収容穴に収縮されて収容される、
請求項4に記載のネジ弛緩防止眼鏡。
【請求項6】
被接続部C2と接続部C1との境界に、被接続部C2と接続部C1とは異なる材質のT字型ワッシャを配置させ、該T字型ワッシャの穴部に前記雄ネジの螺入部を貫通させた、請求項2又は請求項3に記載のネジ弛緩防止眼鏡。
【請求項7】
前記弛緩防止機構を備えるネジ締め接続手段は、
被接続部C2と接続部C1とに夫々設けられたネジ孔h2、h1に、緩衝バネを被覆した雄ネジの螺入部を接続部C1のネジ孔h1から挿入し、
該雄ネジの螺入部を被接続部C2のネジ孔h2内に立設された雌ネジに螺合させると共に、該雄ネジの頭部が、接続部C1のネジ孔h1の外周縁部h1sを該雄ネジの螺入方向に押圧するようにして該雄ネジを固定する、弛緩防止機構を備える固定型ネジ接続手段であって、
雄ネジの螺入部を被覆する緩衝バネがネジ孔h1内部に収縮されて収容され、
収縮された該緩衝バネの復元力が、被接続部C2に設けられたネジ孔h2の外縁部h2s及び雄ネジの頭部に、それぞれ反対方向に作用することを特徴とする、請求項1に記載のネジ弛緩防止眼鏡。
【請求項8】
ネジ孔h1の外周縁部h1sに、前記雄ネジの頭部を収容可能なネジ孔周縁収容穴を設け、
緩衝バネを被覆した雄ネジの螺入部をネジ孔h1から挿入し、ネジ孔h2に立設された雌ネジに螺合させると共に、
該雄ネジの頭部が、該ネジ孔周縁収容穴の底部を該雄ネジの螺入方向に押圧し、
該緩衝バネがネジ孔h1内部に収縮されて収容される、
請求項7に記載のネジ弛緩防止眼鏡。
【請求項9】
前記ヨロイの他端に設けられた被接続部C2と、前記テンプルの前方の端部に設けられた接続部C1とを、弛緩防止機構を備えるヒンジ接続手段により回動可能に接続した、請求項2に記載のネジ弛緩防止眼鏡であって、
前記弛緩防止機構を備えるヒンジ接続手段は、
被接続部C2の2枚ゴマの谷間に、接続部C1の1枚ゴマを嵌合させて、該1枚ゴマを該2枚ゴマの谷間で回動可能なように固定するヒンジ接続手段において、
夫々のコマにネジ孔h21、h22が設けられた前記2枚ゴマの谷間に、ネジ孔h1が設けられた前記1枚ゴマを挿入し、
緩衝バネを被覆した雄ネジの螺入部を該2枚ゴマの一方のネジ孔h22から挿入し、該1枚ゴマのネジ孔h1を貫通させ、該2枚ゴマの他方のネジ孔h21に立設された雌ネジに螺合させると共に、
該雄ネジの頭部が、当接するネジ孔h22の外周縁部h22sを、該雄ネジの螺入方向に押圧し、
接続部C1の該1枚ゴマを、被接続部C2の該2枚ゴマの谷間で回動可能なように固定する、ネジ弛緩防止眼鏡。
【請求項10】
ネジ孔h22の外周縁部h22sに、前記雄ネジの頭部を収容可能なネジ孔周縁収容穴を設け、
緩衝バネを被覆した雄ネジの螺入部をネジ孔h22から挿入し、ネジ孔h21に立設された雌ネジに螺合させると共に、
該雄ネジの頭部が、該ネジ孔周縁収容穴の底部を該雄ネジの螺入方向に押圧し、
該緩衝バネがネジ孔h22内部に収縮されて収容される、
請求項9に記載のネジ弛緩防止眼鏡。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ばねを被覆するネジ締め機構を用いた眼鏡に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
一般に市販されている眼鏡110は、図13(a)のように、レンズを装着する左右のリム(112L、112R)及びこれを中央で連結するブリッジ112Bからなるフロントフレーム112と、左右のリム(112L、112R)の端部に一端が接続される左右のヨロイ116(116L、116R)と、この左右のヨロイ116(116L、116R)の他端に前方の端部が接続されて、フロントフレーム112の後方に連結される左右のテンプル114(114L、114R)を含む複数の構成要素から構成される。
【0003】
各構成要素の接続方法は、図12に示すように、(a)ヒンジ接続手段120H、(b)ネジ接続手段120S、(c)磁石接続手段120M、(d)挿入接続手段120I、などの接続手段が多々提案されている。その中でも、(a)ヒンジ接続手段、(b)ネジ接続手段のネジ締めする接続手段は多用されている。すなわち、図12(a)、(b)のネジ締めする接続手段は、一の構成要素に設けられた接続部C1と、これと接続される構成要素に設けられた被接続部C2とを、接続部C1及び/又は被接続部C2に穿設されたネジ孔h1、h2に、頭部と螺入部とからなる雄ネジ40を貫通させてネジ締めする接続手段である。
【0004】
このようなネジ締めする接続手段は、図13(b)や図14のように、左右のヨロイ116(116L、116R)の上下のジョイント片b、d間(図13(b)、図14)や左右のヨロイ116(116L、116R)と左右のテンプル114(114L、114R)間(図14)で用いられる。例えば、図14を参照すると、左テンプル114Lのネジ孔を設けた1枚ゴマの接続部C1を、左ヨロイ116Lのネジ孔を設けた2枚ゴマの被接続部C2に、ヒンジ接続手段120H(図12(a))により接続することができる。
【0005】
また、特許文献1には、左右のリム(112L、112R)にレンズを嵌入するために、その端部に夫々設けられた間隙を、同じくその端部にロウ付けする左右のヨロイ116(116L、116R)を介して、ネジ接続手段(図12(b))により閉じて固定する従来方法が記載されている。特許文献1を参照すると、図13(b)に示す一箇智と称される連結構造は、内端部分に嵌込溝aが設けられた上のジョイント片bと、嵌込溝aに連続する嵌込溝cを内端部分に有する下のジョイント片dとをネジ40によって分離可能に一体化してなり、両ジョイント片b、dの各嵌込溝a、cに、リム(112L、112R)の上下の端部分g、hを嵌め込んでロウ付する(特許文献1参照)。また、特許文献2には、上下の嵌込溝a、c間に間隙qを設けたヨロイ116(116L、116R)が記載されており、その各嵌込溝a、cにリム(112L、112R)の上下の端部分g、hを夫々嵌め込んでロウ付し、雄ネジ40によりヨロイ116の上下のジョイント片b、d間を固定する構成が記載されている(図14、特許文献1参照)。
【0006】
しかし、図12(a)のヒンジ接続手段や図12(b)ネジ接続手段などのネジ締めする接続手段は、使用と共にネジが緩み、テンプル114がヨロイ116に対して簡単に回動してしまう、いわゆるパタパタの状態になるまでの期間は短く、ネジ締めを怠ると、雄ネジ40がネジ孔から外れてしまう。また、ヨロイ116の上下のジョイント片b、d間を固定する雄ネジ40も時間と共に緩み、レンズが外れてしまう事態となる。
【0007】
このようなネジ締めする接続手段は、図10のような眼鏡110と跳ね上げ式サングラス60にも用いられる。眼鏡110の左右のリム112(112L、112R)の上部を連結する上部連結ブリッジ112Aと、跳ね上げ式サングラス60の左右のリムの上部を連結する上部連結ブリッジとに、夫々、ネジ孔を設けた2枚ゴマの被接続部C2と、ネジ孔を設けた1枚ゴマの接続部C1を取り付け、この被接続部C2と接続部C1とを、ヒンジ接続手段(図12(a))により接続する。図10のように、被接続部C2と接続部C1とを2か所に設け、夫々ヒンジ接続手段により接続することにより、跳ね上げ式サングラス60を眼鏡110に対して安定して装着することができる。
【0008】
上記図10のような、2か所に被接続部C2と接続部C1とを設けて夫々ヒンジ接続手段により接続する跳ね上げ式サングラス60は市販されているが、図11のような、被接続部C2と接続部C1が1か所のみに設けられた跳ね上げ式サングラス60は市販されていない。これは、1か所のみで被接続部C2と接続部C1とをヒンジ接続手段により接続しても、直ぐに上述したようなパタパタの状態になり、サングラス60が取り付けた眼鏡110に対して一定の角度状態を保てず、重力により下降して眼鏡110に重複してしまうからである。
【0009】
特開2002-082315号公報
特開昭59-202432号公報
特開2008-3283408号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
このような問題を解決するため、スプリングワッシャを雄ネジ40と、これに近接する被接続部C2又は接続部C1との間に挟むと、今度は逆にスプリングワッシャが雄ネジ40や被接続部C2又は接続部C1に食い込んでしまい、堅くなりすぎて跳ね上げ機能を果たさなくなる。使用と共にネジの締め具合は緩むので、適切なネジ締めの程度が存在しても、この適切な締め具合を一定に保つことは不可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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