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公開番号
2025036874
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-17
出願番号
2023143489
出願日
2023-09-05
発明の名称
液晶シール剤組成物
出願人
協立化学産業株式会社
代理人
弁理士法人 津国
主分類
G02F
1/1339 20060101AFI20250310BHJP(光学)
要約
【課題】イオン性不純物及び未反応の硬化性樹脂の量がより低減された、液晶シール剤を提供すること。
【解決手段】本発明は、(A)(A-1)エポキシ樹脂とアクリル樹脂との組み合わせ、及び(A-2)2官能以上のエポキシ樹脂の部分(メタ)アクリル化エポキシ樹脂からなる群より選択される1種以上を含む硬化性樹脂と、(B)光重合開始剤と、(C)熱硬化剤と、(D)Zr、Mg及びAlを含むイオン捕捉剤、並びに/又は、Zr及びBiを含むイオン捕捉剤とを含む、液晶シール剤組成物に関する。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)(A-1)エポキシ樹脂とアクリル樹脂との組み合わせ、及び(A-2)2官能以上のエポキシ樹脂の部分(メタ)アクリル化エポキシ樹脂からなる群より選択される1種以上を含む硬化性樹脂と、
(B)光重合開始剤と、
(C)熱硬化剤と、
(D)Zr、Mg及びAlを含むイオン捕捉剤、並びに/又は、Zr及びBiを含むイオン捕捉剤と
を含む、液晶シール剤組成物。
続きを表示(約 170 文字)
【請求項2】
更に、フィラー(但し、チキソ付与剤を除く)、チキソ付与剤及びカップリング剤からなる群より選択される1種以上を含む、請求項1に記載の液晶シール剤組成物。
【請求項3】
成分(A)の100質量部に対して、成分(D)の含有量が、1.0質量部以上20質量部以下である、請求項1又は2に記載の液晶シール剤組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶シール剤組成物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
液晶表示素子の製造方法において、滴下工法はシール剤の閉ループ内に液晶を直接滴下、真空貼り合わせ、真空開放を行うことでパネルを作成することができる工法である。この滴下工法では、液晶の使用量の低減、液晶のパネルへの注入時間の短縮等のメリットが数多くあり、現在の大型基板を使った液晶パネルの製造方法として主流となっている。滴下工法を含む方法では、シール・液晶を塗布して、貼り合わせた後、ギャップだし、位置あわせを行い、シールの硬化を主に紫外線硬化により行っている。また、減圧下貼り合せ方法により電気化学セルを製造する方法は、電気化学セルの電解液の封止にシール剤を用いる方法であり、電解液注入口を設けることなく、電気化学セルを製造できるメリットがある。
【0003】
液晶シール剤において、液晶に溶出する水溶性の無機イオンの低減を目的として、イオン捕捉剤が用いられる。このような液晶シール剤として、特許文献1には、硬化性樹脂と、熱ラジカル重合開始剤と、アンチモン及びビスマスを含むイオン捕捉剤とを含有する液晶表示素子用シール剤が記載されている。また、特許文献2には、アルコール性水酸基を有する芳香族エポキシ樹脂と、熱硬化剤と、充填材と、マグネシウム及びアルミニウムを含むイオン捕捉剤とを含有する液晶シール剤が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-127802号公報
特開2004-244515号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1及び2に記載された特定のイオン捕捉剤を含むシール剤は、イオン捕捉剤を含まないシール剤に対して、イオン性不純物の低減、及び未反応の硬化性樹脂の低減が不十分であるという問題があった。よって、本発明は、イオン性不純物及び未反応の硬化性樹脂の量がより低減された、液晶シール剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の[1]~[3]に関する。
[1](A)(A-1)エポキシ樹脂とアクリル樹脂との組み合わせ、及び(A-2)2官能以上のエポキシ樹脂の部分(メタ)アクリル化エポキシ樹脂からなる群より選択される1種以上を含む硬化性樹脂と、
(B)光重合開始剤と、
(C)熱硬化剤と、
(D)Zr、Mg及びAlを含むイオン捕捉剤、並びに/又は、Zr及びBiを含むイオン捕捉剤と
を含む、液晶シール剤組成物。
[2]更に、フィラー(但し、チキソ付与剤を除く)、チキソ付与剤及びカップリング剤からなる群より選択される1種以上を含む、[1]に記載の液晶シール剤組成物。
[3]成分(A)の100質量部に対して、成分(D)の含有量が、1.0質量部以上20質量部以下である、[1]又は[2]に記載の液晶シール剤組成物。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、イオン性不純物及び未反応の硬化性樹脂の量がより低減された、液晶シール剤を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。本明細書において、「(メタ)アクリロイル基」とは、アクリロイル基(CH
2
=CH
2
-C(=O)-)及びメタクリロイル基(CH
2
=CH(CH
3
)-C(=O)-)の少なくとも一方を含む。
【0009】
本明細書において、「(B)光重合開始剤」を「成分(B)」ともいう場合がある。「(C)熱硬化剤」等についても同様である。
【0010】
[液晶シール剤組成物]
液晶シール剤組成物は、(A)2官能以上のエポキシ樹脂の部分(メタ)アクリル化エポキシ樹脂及びエポキシ樹脂とアクリル樹脂との組み合わせからなる群より選択される1種以上を含む硬化性樹脂と、(B)光重合開始剤と、(C)熱硬化剤と、(D)Zr、Mg及びAlを含むイオン捕捉剤、並びに/又は、Zr及びBiを含むイオン捕捉剤とを含む。
(【0011】以降は省略されています)
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