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公開番号2025029799
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023134628
出願日2023-08-22
発明の名称組成物、光学部材、及びこれらの製造方法
出願人株式会社日本製鋼所
代理人個人
主分類G02B 5/22 20060101AFI20250228BHJP(光学)
要約【課題】光吸収剤の分散性に優れた組成物、光学特性の面均一性に優れた光学部材、及びこれらの製造方法を提供すること。
【解決手段】ホスホン酸と、分散剤と、銅イオンとによって形成された光吸収剤と、樹脂と、有機溶媒と、を含有し、前記光吸収剤の少なくとも一部が前記樹脂と結合している、組成物である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ホスホン酸と、分散剤と、銅イオンとによって形成された光吸収剤と、
樹脂と、有機溶媒と、を含有し、
前記光吸収剤の少なくとも一部が前記樹脂と結合している、組成物。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記樹脂は、OH基を有する樹脂を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記ホスホン酸と、前記樹脂が有するOH基とが結合している、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記分散剤は、下記式(1)で表される化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
TIFF
2025029799000009.tif
22
16
ただし、


は、下記式(2)で表される基であり、


は、水酸基、-R

、-Ar

、-OR

、-OAr

、-OR

-Ar

、-OCOR

、-OCOAr

、-R

-N(R



、又は-R

であり、


は、置換基を有してもよいアルキル基であり、
Ar

は、置換基を有してもよいアリール基であり、


は、置換基を有してもよいアルキレン基であり、


は、水素原子、又は置換基を有してもよいアルキル基であり、
TIFF
2025029799000010.tif
30
63

10
は、置換基を有してもよいアルキレン基又は、置換基を有してもよいアリーレン基であり、

11
は、単結合、又は置換基を有してもよいアルキレン基であり、

12
は、置換基を有してもよいアルキレン基、又は置換基を有してもよいアリーレン基であり、但し、R
13
に結合するR
12
は単結合であり、

13
は、水素原子、-R
14
、又は-R
15
OHであり、

14
は、置換基を有していてもよいアルキル基であり、

15
は、単結合、又は置換基を有していてもよいアルキレン基であり、
nは、1以上の整数であり、
*は、Pとの結合手であり、
式中に同一符号が複数ある場合、当該複数ある同一符号は、互いに同一の基であってもよく、異なる基であってもよい。
【請求項5】
前記ホスホン酸は、下記式(3)で表される化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
TIFF
2025029799000011.tif
26
25
ただし、

21
は、-R
33
、-Ar
31
、-OR
33
、-OAr
31
、-OR
34
-Ar
31
、-OCOR
33
、又は、-OCOAr
31
であり、

33
は、置換基を有してもよいアルキル基であり、
Ar
31
は、置換基を有してもよいアリール基であり、

34
は、置換基を有してもよいアルキレン基である。
【請求項6】
前記樹脂は、セルロース樹脂及びシリコーン樹脂より選択される1種以上を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
25℃における粘度が、1,000~100,000mPa・sである、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の組成物の製造方法であって、
前記光吸収剤と、前記樹脂との混合溶液を準備し、当該混合溶液を80℃以上で加熱することを含む、組成物の製造方法。
【請求項9】
前記混合溶液は、ホスホン酸と、分散剤と、銅イオンとによって形成された光吸収剤と、有機溶媒とを含有する溶液に、樹脂を添加することで準備する、請求項8に記載の組成物の製造方法。
【請求項10】
ホスホン酸と、分散剤と、銅イオンとによって形成された光吸収剤と、
樹脂と、を含有し、
前記光吸収剤の少なくとも一部が前記樹脂と結合している、光学部材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、組成物、光学部材、及びこれらの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
デジタルカメラ等では、CCDやCMOS等の撮像素子が用いられる。これらの撮像素子は近赤外線に対する感度があることから、当該撮像素子の受光面側に近赤外線吸収フィルムを配置して近赤外線を遮蔽することが行われている。
近赤外線吸収フィルムとしては、例えば、樹脂中に近赤外線吸収剤を分散させたフィルムなどが知られている。
【0003】
例えば特許文献1には、光吸収剤の凝集を抑制可能な組成物として、アリール基を有する特定のホスホン酸と銅イオンとによって形成された光吸収剤と、アルコキシシラン等と、リン酸エステルとを含有する、特定の光学フィルタ用液状組成物が開示されている。
【0004】
また特許文献2には、所望のヘイズを有する光学フィルタが形成可能な組成物として、特定のホスホン酸又はスルホン酸と、リン酸エステルと、アルコキシシランと、銅イオンを含有し、粘度が1~200mPa・sの光学フィルタ用組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-24447号公報
特開2020-64315号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
光学フィルタは、成膜性の点から、通常、光吸収剤と樹脂とを含む。光学フィルタ及び製造用の組成物は、樹脂中で光吸収剤が均一に分散されることが求められる。一方、光学特性を確保するために、光学フィルタはある程度の厚膜化が求められ、組成物はペースト状など、ある程度の粘性が求められる。
【0007】
本開示は、光吸収剤の分散性に優れた組成物、光学特性の面均一性に優れた光学部材、及びこれらの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様にかかる組成物は、
ホスホン酸と、分散剤と、銅イオンとによって形成された光吸収剤と、
樹脂と、有機溶媒と、を含有し、
前記光吸収剤の少なくとも一部が前記樹脂と結合している。
【0009】
本開示の一態様にかかる組成物の製造方法は、
上記いずれかの組成物の製造方法であって、
前記光吸収剤と、前記樹脂との混合溶液を準備し、当該混合溶液を80℃以上で加熱することを含む。
【0010】
本開示の一態様にかかる光学部材は、
ホスホン酸と、分散剤と、銅イオンとによって形成された光吸収剤と、
樹脂と、を含有し、
前記光吸収剤の少なくとも一部が前記樹脂と結合している。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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