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公開番号2025036667
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2024231452,2020062787
出願日2024-12-27,2020-03-31
発明の名称剥離フィルム付き粘着シート
出願人日東電工株式会社
代理人個人,個人
主分類C09J 7/40 20180101AFI20250306BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】高い表面平滑性を有する粘着面を備える粘着シートを提供すること。
【解決手段】粘着シートと、該粘着シートの粘着面に積層された剥離フィルムと、を備える剥離フィルム付き粘着シートが提供される。この剥離フィルム付き粘着シートの剥離フィルムの粘着面側表面の最大高さRzは400nm以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
粘着剤層を有する粘着シートと、該粘着シートの粘着面に積層された剥離フィルムと、を備え、
前記剥離フィルムの粘着面側表面の最大高さRzは400nm以下である、剥離フィルム付き粘着シート。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記剥離フィルムの前記表面の算術平均粗さRaは30nm以下である、請求項1に記載の剥離フィルム付き粘着シート。
【請求項3】
前記粘着シートに対する前記剥離フィルムの剥離力は1N/50mm以下である、請求項1または2に記載の剥離フィルム付き粘着シート。
【請求項4】
前記剥離フィルムの厚さは50~125μmの範囲内である、請求項1~3のいずれか一項に記載の剥離フィルム付き粘着シート。
【請求項5】
前記粘着シートの全光線透過率は85%以上であり、ヘイズ値は1%以下である、請求項1~4のいずれか一項に記載の剥離フィルム付き粘着シート。
【請求項6】
前記粘着シートは、前記粘着剤層と、該粘着剤層の一方の面に積層された支持基材と、を有する片面接着性の粘着シートである、請求項1~5のいずれか一項に記載の剥離フィルム付き粘着シート。
【請求項7】
前記粘着シートは、第1粘着面と第2粘着面とを有する両面接着性の粘着シートであり、
前記剥離フィルムとして、前記第1粘着面上に配置された第1剥離フィルムと、前記第2粘着面上に配置された第2剥離フィルムと、を有しており、
前記第1剥離フィルムの前記第1粘着面側表面S1の最大高さRz

および前記第2剥離フィルムの前記第2粘着面側表面S2の最大高さRz

は、いずれも400nm以下である、請求項1~5のいずれか一項に記載の剥離フィルム付き粘着シート。
【請求項8】
前記粘着シートは、第1粘着面と第2粘着面とを有する両面接着性の粘着シートであり、
前記剥離フィルムは、第1剥離面および第2剥離面を有する両面剥離性の剥離フィルムであり、
前記剥離フィルムの前記第1剥離面の最大高さRz

および前記剥離フィルムの前記第2剥離面の最大高さRz

は、いずれも400nm以下である、請求項1~5のいずれか一項に記載の剥離フィルム付き粘着シート。
【請求項9】
前記粘着剤層はアクリル系粘着剤層である、請求項1~8のいずれか一項に記載の剥離フィルム付き粘着シート。
【請求項10】
前記粘着剤層のゲル分率は30~95重量%である、請求項1~9のいずれか一項に記載の剥離フィルム付き粘着シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、剥離フィルム付き粘着シートに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
一般に粘着剤(感圧接着剤ともいう。以下同じ。)は、室温付近の温度域において柔らかい固体(粘弾性体)の状態を呈し、圧力により簡単に被着体に接着する性質を有する。この性質を活かして、粘着剤は、典型的には該粘着剤の層を含む粘着シートの形態で、家電製品から自動車、OA機器等の各種産業分野において広く利用されている。
【0003】
上記粘着シートのなかには、粘着面(粘着剤層の表面)に高度な平滑性が要求されるものがある。そのような粘着シートの一例として、光学用途向けの粘着シートが挙げられる。例えば、特許文献1および2には、視認性の改善を目的として、光学用粘着シートの粘着剤層の表面粗さ(Ra)を所定の範囲とすることが記載されている。また特許文献3には、光学用途に用いられ得る粘着シートの粘着面の十点平均粗さを約1000nm以下にすることが記載されている。さらに特許文献4には、偏光板等の光学部材に貼り付けられる粘着シートにおいて、粘着剤層表面に配置される剥離フィルムの表面粗さ(Ra)を0.1μm以下にすることが記載されている。特許文献5には、剥離フィルムの表面粗さ(Ra)や最大突起高さ(Rp)を所定の範囲とすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4673344号公報
特許第4805999号公報
特開2017-105974号公報
特許第4069625号公報
特許第6300788号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
携帯電子機器等の各種製品において、粘着シートは外部から視認される領域に用いられ得る。例えば、携帯電子機器用粘着シートは、当該電子機器が有する画像表示面上に用いられるだけでなく、それ以外の面(例えば裏面)にも用いられ得る。そのため、この用途に用いられる粘着シートには、その存在を感じさせない高い透明性を有することが求められることがあり、それだけでなく、その粘着面には高い平滑性が要求され得る。粘着面にゆず肌やスジが存在すると、粘着シート越しの視認性は低下してしまい、被着体表面が有する意匠や美観、高級感は損なわれることがある。
【0006】
特に限定されるものではないが、高度に平滑な粘着面を有することが望ましい一用途として、携帯電子機器を構成する透明筐体の内側に、金属調など特定の色調を含む意匠が施されたフィルムを、その意匠形成面(加飾面)が透明筐体側となるよう貼り付ける用途が挙げられる。上記透明筐体とフィルムとの固定に用いられる粘着シートには、両粘着面が視認性に影響し得るため、両粘着面とも高い平滑性を有することが望ましい。従来は合格レベルとされた平滑性を有する粘着シートであっても、より高精度の評価条件では光学歪が認められるなど必ずしも満足のいくレベルの表面平滑性を有するとはいえない。より高い平滑性を有する粘着面を備える粘着シートを実現できれば、被着体の意匠や美観、高級感を損なわない接合手段として実用上有益である。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みて創出されたものであり、高い表面平滑性を有する粘着面を備える粘着シートを剥離フィルムに保護された形態で提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この明細書によると、剥離フィルム付き粘着シートが提供される。この剥離フィルム付き粘着シートは、粘着剤層を有する粘着シートと、該粘着シートの粘着面に積層された剥離フィルムと、を備える。また、前記剥離フィルムの粘着面側表面の最大高さRzは400nm以下である。
上記の構成によると、粘着シートの粘着面は、最大高さRzが400nm以下の剥離フィルム表面に接した状態で剥離フィルムに保護されているので、高い表面平滑性を有する。したがって、被着体に貼り付けられたときに、被着体との接着面が高い表面平滑性を有し、光学歪がないか、あるいは光学歪が抑制された接着を実現し得る。
【0009】
いくつかの好ましい態様では、前記剥離フィルムの前記表面の算術平均粗さRaは30nm以下である。この構成によると、高い表面平滑性を有する粘着面を備える構成が好ましく実現される。
【0010】
いくつかの好ましい態様では、前記粘着シートに対する前記剥離フィルムの剥離力は1N/50mm以下である。このように構成することで、粘着シートの使用に際して剥離フィルムを粘着面から除去するときに、剥離フィルムからの剥離に起因する、いわゆるスティックスリップ現象に基づく粘着面の微細な波打ちが抑制されるため、より平滑な粘着面が得られやすい。
(【0011】以降は省略されています)

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