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公開番号2025036386
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2024150436
出願日2024-09-02
発明の名称ホスフィン化合物、配位子、金属錯体、及び、合成触媒
出願人国立大学法人岩手大学
代理人弁理士法人英知国際特許商標事務所
主分類C07F 9/50 20060101AFI20250307BHJP(有機化学)
要約【課題】 オルト位に置換基が3つ又は4つあるビアリール化合物の合成においても反応活性が落ちず、かつ、環化を抑えることができる、合成触媒を提供することを課題とする。
【解決手段】 式(1)で示されるホスフィン化合物。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で表されるホスフィン化合物。
TIFF
2025036386000012.tif
111
170
[式中、R
1
はアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、[2,6-ビス(トリフルオロメチル)]-4-ピリジルの官能基からなる群から選択され、R
2
はアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、アルコキシの官能基からなる群から選択され、前記R
3
は水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、アルコキシの官能基からなる群から選択され、X
1
、X
2
、X
3
、X
4
、X
5
はそれぞれ別異にハロゲンから選択される。]
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
請求項1に記載のホスフィン化合物で構成された配位子。
【請求項3】
請求項1に記載のホスフィン化合物を配位子として含む、金属錯体。
【請求項4】
前記金属錯体の金属は、パラジウムである、請求項3に記載の金属錯体。
【請求項5】
請求項1に記載のホスフィン化合物を配位子として含む、合成触媒。
【請求項6】
請求項5に記載の合成触媒をビアリール合成に適用した、ビアリール合成触媒。
【請求項7】
前記ビアリール合成触媒を適用するビアリールは、オルト位の炭素が三置換又は四置換されたビアリールである、請求項6に記載のビアリール合成触媒。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、新規なホスフィン化合物、該ホスフィン化合物で構成された配位子、該ホスフィン化合物を配位子として含む金属錯体、該ホスフィン化合物を配位子として含む合成触媒に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
医薬品や液晶材料、有機材料には、2つの芳香環(アリール基)上の炭素同士が結合したビアリール骨格を有する化合物が多い。該ビアリール化合物の合成には、鈴木・宮浦カップリング(SMC)等の手法が適用される。このときに用いられる触媒には、中心金属(Pd、Rh、Ir、Pt、Au等)と、反応に直接的には参加しない配位子を組み合わせた金属錯体により構成されるものがある。
【0003】
ところで、医薬品等のビアリール化合物は、オルト位に置換基を有するものが多い。一例として、下の式(2)、式(3)、式(4)で示されるもの等が挙げられる。
【0004】
TIFF
2025036386000001.tif
62
170
【0005】
TIFF
2025036386000002.tif
77
167
【0006】
TIFF
2025036386000003.tif
86
170
【0007】
式(2)に示された化合物はオルト位に置換基が1つ、式(3)に示された化合物はオルト位に置換基が3つ、式(4)に示された化合物はオルト位に置換基が4つ含まれている。
【0008】
ビアリール化合物の合成時の触媒は、2つの芳香環(アリール基)上の炭素同士の結合反応を促進させるものであることから、結合に供される炭素の周り(オルト位)に置換基が多いと、反応活性が著しく低くなるという課題があった。
非特許文献1には、Buchwald配位子の1つであるSPhos配位子を用いた触媒でビアリール化合物の合成を行った場合、合成に必要であったPd量は、式(2)の合成で0.0005mol%Pd、式(3)の合成で0.1mol%Pd、式(4)の合成で3mol%Pdであったことが開示されている。すなわち、オルト三置換では一置換の場合の200倍、オルト四置換では一置換の場合の6000倍の触媒が必要であり、オルト三置換や四置換の化合物の合成では、反応活性が十分でないことが分かる。
【0009】
また、ホスフィン化合物の配位子がBuchwald配位子のようにビアリール構造を有する場合、配位子構造によっては、医薬品等のビアリール化合物の合成の際に不要な環化反応が起きるという課題があった(非特許文献2)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0010】
Timothy E. Barder, Shawn D. Walker, Joseph R. Martinelli, and, Stephen L. Buchwald、J. AM. CHEM. SOC. 2005, 127, 4685-4696
Espinet, P. et al Chem.Commun. 2021, 57, 5458.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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