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公開番号
2025067114
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2023176830
出願日
2023-10-12
発明の名称
コーティング種子
出願人
国立大学法人岩手大学
代理人
弁理士法人英知国際特許商標事務所
主分類
A01C
1/06 20060101AFI20250417BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】 本発明は、発芽時期の管理ができる種子の提供を課題とする。
【解決手段】 このような課題に鑑みて、本発明のコーティング種子4は、植物の種子1の表面に疎水性生分解性樹脂を含む疎水性被覆層3を設けた、または、植物の種子1の表面に適宜な中間被覆層2を設け、その上に疎水性生分解性樹脂を含む疎水性被覆層3を設けたことを特徴とする。
本発明は、発芽時期を自由に管理できることから、初冬に直播することができる。そして、田植えを不要にするなど労働資源や農業機械資源を節約することが可能にできる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
植物の種子の表面に疎水性生分解性樹脂を含む疎水性被覆層を設けた、または、
植物の種子の表面に適宜な中間被覆層を設け、その上に疎水性生分解性樹脂を含む疎水性被覆層を設けたことを特徴とするコーティング種子。
続きを表示(約 190 文字)
【請求項2】
前記疎水性生分解性樹脂が、PCLである請求項1記載のコーティング種子。
【請求項3】
前記植物は、イネである請求項1記載のコーティング種子。
【請求項4】
前記中間被覆層が、鉄を含む被覆層である請求項1記載のコーティング種子。
【請求項5】
前記中間被覆層が、油を含む被覆層である請求項1記載のコーティング種子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コーティング種子に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、農業のコストダウンが求められている。農業作業におけるコストは、農作業に使用する機械の購入及び燃料費などの機械費コスト、及び、その機械を使用する作業者の労働コスト、肥料等の農業資材費コストなど様々である。
たとえば、イネでは、ロータリ耕耘機、代掻きに使用するハロー、トラクタ、田植え機、コンバインなど多種多様の機械費コストや燃料費コストを要する。また、それに伴い労働コストも増える。
そこで、非特許文献1のように春播の直播栽培によるコストダウンが注目されていた。
図1は、イネの栽培における一年間の作業形態の説明図である。図1(A)は、従来の移植栽培と春播きの直播栽培の作業形態を説明する説明図である。直播栽培を春播きで実施した場合、直播してすぐに発芽するため、発芽時期の管理は不要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-172454号公報
【非特許文献】
【0004】
北海道・道総研農業研究本部・ホクレン農業協同組合連合会・社団法人北海道米麦改良協会発行「北海道の米づくり」、平成23年6月、第219~236頁、丹野 久著、「X 直播栽培技術」、URL:https://hokkaido-nosan.or.jp/manager/wp-content/uploads/h23_ricetext_10.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らは、よりコストの削減を目指し、特許文献1の播種収穫同時作業機を開発した。播種収穫同時作業機は、コンバインの前に播種機を装着した作業機であり、イネの収穫と同時にイネの種子を播種する作業機である。
播種収穫同時作業機は、よりコストダウンに貢献できる作業機であり、図1(B)に示すように、播種収穫同時作業機の作業形態は、前年の秋に直播する作業形態となる。
本発明者らによる播種収穫同時作業機を使う、使わないにかかわらず、播種時期を前年の秋に前倒しすること播種は、春先に集中する様々な農作業を不要にし、労働コストを削減する効果がある。
ところが、秋の直播種子は、冬を越す前に発芽する可能性があった。目標とする出芽時期は、圃場が寒冷地域か温暖地域かにより異なるが、気温が安定する4~5月(春)に安定して出芽することが求められる。
【0006】
本発明者らは、作業分散の目的で、上記の前年の秋の播種の1~3か月後の前年の初冬に播種する初冬直播き栽培技術の研究を開始した。この技術も上記と同様に、春に集中する作業を分散する効果がある栽培法である。
ところが、初冬といえども近年の温暖化による気温上昇などの影響で、冬を越す前に発芽する可能性がある。
また、特に、温暖地域では、雪により農作業が不可能となることはなく、発明者らは、前年の秋から翌春まで、さらに、それを超えて1年前、2年前といった収穫後自由な時期に直播を行なえるような技術開発を課題に研究を開始した。その成果が本発明である。
【0007】
本発明は、発芽時期の管理ができる種子の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような課題に鑑みて、本発明は、以下の構成を具備するものである。
植物の種子の表面を疎水性生分解性樹脂を含む疎水性被覆層を設けた、または、植物の種子の表面に適宜な中間被覆層を設け、その上に疎水性生分解性樹脂を含む疎水性被覆層を設けたことを特徴とするコーティング種子。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、コーティング種子の発芽時期を目標のとおりに管理することができた。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、イネの栽培における一年間の作業形態の説明図である。図1(A)は、従来の移植栽培と春播きの直播栽培の作業形態を説明する説明図である。図1(B)は、初冬播きの直播栽培の作業形態を説明する説明図である。
図2は、イネの種子を疎水性生分解性樹脂を含むコーティング種子の断面図である。
図3は、実験で使用した種子のコーティング方法の説明図である。
図4は、実験1と実験2の結果を示すグラフである。図4(A)は実験1の発芽率を示すグラフである。図4(B)は実験2の1粒当たりの吸水量を示すグラフである。
図5は、実験4の結果を示すグラフである。図5(A)は、シャーレ上の発芽率を示すグラフである。図5(B)は、越冬後の出芽率を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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