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公開番号2025035213
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023142124
出願日2023-09-01
発明の名称ミラブル型シリコーンゴムコンパウンド及びミラブル型シリコーンゴム組成物
出願人信越化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 83/07 20060101AFI20250306BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】比較的低硬度のシリコーンゴムに用いるミラブル型シリコーンゴムコンパウンドにおいても、高い可塑度を示すことができ、硬化により機械的強度に優れたシリコーンゴムを実現できるミラブル型シリコーンゴムコンパウンドを提供する
【解決手段】下記(A)~(D)成分を含むものであるミラブル型シリコーンゴムコンパウンド:(A)ケイ素原子に結合したアルケニル基を1分子中に2個以上有する平均重合度が1,000~100,000のオルガノポリシロキサン生ゴム:100質量部、(B)BET吸着法による比表面積が50~450m2/gの補強性シリカ:5~100質量部、(C)オルガノアルコキシシランの部分加水分解物:0.1~20質量部、及び(D)シラザン化合物:0.01~5.0質量部。
【選択図】なし



特許請求の範囲【請求項1】
下記(A)~(D)成分を含むものであることを特徴とするミラブル型シリコーンゴムコンパウンド。
(A)ケイ素原子に結合したアルケニル基を1分子中に2個以上有し、平均重合度が1,000~100,000のオルガノポリシロキサン生ゴム:100質量部、
(B)BET吸着法による比表面積が50~450m

/gの補強性シリカ:5~100質量部、
(C)下記式(1)で示されるオルガノアルコキシシランの部分加水分解物:0.1~20質量部、
TIFF
2025035213000015.tif
8
102
(式中、Rは炭素数1~12の1価炭化水素基であり、R

は炭素数1~4のアルキル基を示す。)、及び
(D)下記式(2)及び/又は(3)で示されるシラザン化合物:0.01~5.0質量部、
TIFF
2025035213000016.tif
72
105
(式中、R

は独立して、炭素数1~4のアルキル基を示す。またnは3以上10以下の整数である。)
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記式(1)のR及びR

が、独立して、メチル基、エチル基、及びプロピル基のいずれかであることを特徴とする請求項1記載のミラブル型シリコーンゴムコンパウンド。
【請求項3】
請求項1または2に記載のミラブル型シリコーンゴムコンパウンドと(E)硬化剤とを含むものであることを特徴とするミラブル型シリコーンゴム組成物。
【請求項4】
前記(E)硬化剤が、オルガノハイドロジェンポリシロキサンとヒドロシリル化触媒との組み合わせを含む(E1)ヒドロシリル化反応型硬化剤であることを特徴とする請求項3に記載のミラブル型シリコーンゴム組成物。
【請求項5】
前記(E)硬化剤が、(E2)有機過酸化物であることを特徴とする請求項3に記載のミラブル型シリコーンゴム組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ミラブル型シリコーンゴムコンパウンド、及び該コンパウンドを用いたシリコーンゴム組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
ミラブル型シリコーンゴムコンパウンドを製造するには、オルガノポリシロキサン中に、ヒュームドシリカ等の補強性充填剤を混練する必要がある。その際、分散剤(ウェッター)とよばれる、補強性充填剤の表面処理剤を使用する。通常、オルガノポリシロキサンにシリカ等の補強性充填剤を分散する際は、シラノール基を有するオルガノシラン又はシロキサンが表面処理剤として使用される。表面処理剤の量が多すぎると、シリコーンゴムコンパウンドの可塑度が低下し、それに伴ってシリコーンゴム組成物の可塑度も低下してしまう。このような組成物を使うと、例えば押出成形のように成型方法によっては、未硬化の成形品が自重に耐え切れずに変形し、不良品となってしまう問題が生じていた。加えて、シリコーンゴム組成物の表面に粘着感が生じて加工性が劣化するという欠点もあった。逆に、表面処理剤の添加量が十分でないと、可塑度は上がるが可塑戻りと呼ばれるクレープ硬化が大きくなってしまう問題があった。
【0003】
上記のような問題点を解決するため、特許文献1には、レジンを添加することが記載されている。また、特許文献2には、フェニル基を2個以上有する多環芳香族化合物を添加することが記載されている。いずれの方法も可塑度は高くなるものの、可塑戻りの問題についての記載はなく、また添加剤が高価である。また、特許文献3には、シリコーンゴムコンパウンドを200~250℃で4~12時間加熱することで、可塑戻りを抑制できると記載されているが、経済的でない。特許文献4には、特定の有機金属化合物の縮合反応用触媒を添加し、熱処理によりシラノールを縮合させると、可塑度の高いシリコーンゴムコンパウンドが得られるという報告がなされている。しかし、前記シリコーンゴムコンパウンドの所望する可塑度を安定して得ることが困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平6-256658号公報
特開平5-065415号公報
特開平7-133356号公報
特開2014-109014号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、比較的低硬度のシリコーンゴムに用いるミラブル型シリコーンゴムコンパウンドにおいても、高い可塑度を示すことができ、硬化により機械的強度に優れたシリコーンゴムを実現できるミラブル型シリコーンゴムコンパウンド、及び該ミラブル型シリコーンコンパウンドを含有するシリコーンゴム組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、下記(A)~(D)成分を含むものであることを特徴とするミラブル型シリコーンゴムコンパウンドを提供する。
(A)ケイ素原子に結合したアルケニル基を1分子中に2個以上有し、平均重合度が1,000~100,000のオルガノポリシロキサン生ゴム:100質量部、
(B)BET吸着法による比表面積が50~450m

/gの補強性シリカ:5~100質量部、
(C)下記式(1)で示されるオルガノアルコキシシランの部分加水分解物:0.1~20質量部、
TIFF
2025035213000001.tif
8
102
(式中、Rは炭素数1~12の1価炭化水素基であり、R

は炭素数1~4のアルキル基を示す。)、及び
(D)下記式(2)及び/又は(3)で示されるシラザン化合物:0.01~5.0質量部、
TIFF
2025035213000002.tif
72
105
(式中、R

は独立して、炭素数1~4のアルキル基を示す。またnは3以上10以下の整数である。)
【0007】
本発明のミラブル型シリコーンゴムコンパウンドは、高い可塑度を示すことができ、硬化により機械的強度に優れたシリコーンゴムを実現できる。
【0008】
上記式(1)のR及びR

が、独立して、メチル基、エチル基、及びプロピル基のいずれかであることが好ましい。
【0009】
このようなミラブル型シリコーンゴムコンパウンドは、より高い可塑度を示すことができ、硬化により機械的強度に優れたシリコーンゴムをより確実に実現できる。
【0010】
また、本発明は、本発明のミラブル型シリコーンゴムコンパウンドと(E)硬化剤とを含むミラブル型シリコーンゴム組成物を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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