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公開番号2025035181
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023142060
出願日2023-09-01
発明の名称繊維製品用の液体洗浄剤組成物
出願人ライオン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C11D 17/08 20060101AFI20250306BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】洗浄力、酵素安定性及び低温での液安定性に優れる繊維製品用の液体洗浄剤組成物の提供。
【解決手段】(A)成分:アミラーゼ及びマンナナーゼからなる群から選ばれる少なくとも1種と、(B)成分:プロテアーゼと、(C)成分:酸化防止剤と、(D)成分:キレート剤と、(E)成分:下記式(E1)で表される溶剤及び下記式(E2)で表される溶剤からなる群から選ばれる少なくとも1種と、(F)成分:非石鹸系界面活性剤と、を含有し、前記(C)成分の含有量が0.05質量%以上であり、前記(D)成分の含有量が0.02質量%以上であり、前記(D)成分/前記(C)成分で表される質量比が60以下である、繊維製品用の液体洗浄剤組成物。
R⁴(OR⁵)_yOH ・・・(E1)
CH₃OCR⁶(CH₃)CHR⁷CHR⁸OR⁹ ・・・(E2)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
（Ａ）成分：アミラーゼ及びマンナナーゼからなる群から選ばれる少なくとも１種と、
（Ｂ）成分：プロテアーゼと、
（Ｃ）成分：酸化防止剤と、
（Ｄ）成分：キレート剤と、
（Ｅ）成分：下記式（Ｅ１）で表される溶剤及び下記式（Ｅ２）で表される溶剤からなる群から選ばれる少なくとも１種と、
（Ｆ）成分：非石鹸系界面活性剤と、
を含有し、
前記（Ｃ）成分の含有量が０．０５質量％以上であり、
前記（Ｄ）成分の含有量が０．０２質量％以上であり、
前記（Ｄ）成分／前記（Ｃ）成分で表される質量比が６０以下である、繊維製品用の液体洗浄剤組成物。
Ｒ
４
（ＯＲ
５
）
ｙ
ＯＨ・・・（Ｅ１）
ＣＨ
３
ＯＣＲ
６
（ＣＨ
３
）ＣＨＲ
７
ＣＨＲ
８
ＯＲ
９
・・・（Ｅ２）
ただし、Ｒ
４
は炭素数１～６のアルキル基又はフェニル基であり、Ｒ
５
は炭素数２～４のアルキレン基であり、ｙはＯＲ
５
の平均繰り返し数を表す１～５の数であり、
Ｒ
６
、Ｒ
７
及びＲ
８
はそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数１～３のアルキル基であり、Ｒ
９
は水素原子又はアセチル基である。
続きを表示（約 180 文字）【請求項２】
水の含有量が４５質量％以下である請求項１に記載の繊維製品用の液体洗浄剤組成物。
【請求項３】
（Ｇ）成分：グリコール系溶剤をさらに含有する請求項１又は２に記載の繊維製品用の液体洗浄剤組成物。
【請求項４】
洗剤自動投入機能を備えた洗濯機用である請求項１又は２に記載の繊維製品用の液体洗浄剤組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、繊維製品用の液体洗浄剤組成物に関する。
続きを表示（約 2,400 文字）【背景技術】
【０００２】
衣料等を洗浄対象とする繊維製品用の洗浄剤組成物としては、粉末洗浄剤組成物と液体洗浄剤組成物との２種が一般的である。液体洗浄剤組成物は、溶け残りの懸念がないことや衣料等に塗布して使用できることから、その需要が高まっている。
洗浄剤組成物においては、界面活性剤が主な洗浄成分として働き、酵素等の種々の成分が配合されている。酵素は、少量で様々な性能を発揮する成分として重要な役割を担っている。一方で、液体洗浄剤組成物に酵素を配合すると、酵素の析出や変性が生じる場合がある。こうした問題に対し、特許文献１には、アミラーゼと酸化防止剤とを併用することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２０－０８４１４１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかし、液体洗浄剤組成物に酵素と共に酸化防止剤を含有させると、低温での液安定性が低下することがある。
また、洗浄力を高めるために酵素の含有量を増やすと、酸化防止剤を併用しても酵素の安定性が不充分になることがある。特にプロテアーゼの含有量が増えると、他の酵素（例えばアミラーゼ又はマンナナーゼ）が失活しやすくなる。
近年、洗剤の自動投入機能付き洗濯機が普及してきている。かかる洗濯機では、複数回の洗濯が可能な量の液体洗浄剤が洗濯機内部のタンク内に充填され、洗濯の間もタンク内に液体洗浄剤が保管される。タンクは一般的に、密閉されておらず、洗濯機から発生する熱に曝される。そのため、タンク内は、液体洗浄剤の水分や溶剤の蒸散、液体洗浄剤の熱変性が起こりやすく、酵素の安定性に関して過酷な環境となる。
【０００５】
本発明は、洗浄力、酵素安定性及び低温での液安定性に優れる繊維製品用の液体洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は以下の態様を有する。
［１］（Ａ）成分：アミラーゼ及びマンナナーゼからなる群から選ばれる少なくとも１種と、
（Ｂ）成分：プロテアーゼと、
（Ｃ）成分：酸化防止剤と、
（Ｄ）成分：キレート剤と、
（Ｅ）成分：下記式（Ｅ１）で表される溶剤及び下記式（Ｅ２）で表される溶剤からなる群から選ばれる少なくとも１種と、
（Ｆ）成分：非石鹸系界面活性剤と、
を含有し、
前記（Ｃ）成分の含有量が０．０５質量％以上であり、
前記（Ｄ）成分の含有量が０．０２質量％以上であり、
前記（Ｄ）成分／前記（Ｃ）成分で表される質量比が６０以下である、繊維製品用の液体洗浄剤組成物。
Ｒ
４
（ＯＲ
５
）
ｙ
ＯＨ・・・（Ｅ１）
ＣＨ
３
ＯＣＲ
６
（ＣＨ
３
）ＣＨＲ
７
ＣＨＲ
８
ＯＲ
９
・・・（Ｅ２）
ただし、Ｒ
４
は炭素数１～６のアルキル基又はフェニル基であり、Ｒ
５
は炭素数２～４のアルキレン基であり、ｙはＯＲ
５
の平均繰り返し数を表す１～５の数であり、
Ｒ
６
、Ｒ
７
及びＲ
８
はそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数１～３のアルキル基であり、Ｒ
９
は水素原子又はアセチル基である。
［２］水の含有量が４５質量％以下である［１］に記載の繊維製品用の液体洗浄剤組成物。
［３］（Ｇ）成分：グリコール系溶剤をさらに含有する［１］又は［２］に記載の繊維製品用の液体洗浄剤組成物。
［４］洗剤自動投入機能を備えた洗濯機用である［１］～［３］のいずれかに記載の繊維製品用の液体洗浄剤組成物。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、洗浄力、酵素安定性及び低温での液安定性に優れる繊維製品用の液体洗浄剤組成物を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
本発明の一実施形態に係る繊維製品用の液体洗浄剤組成物（以下、単に「液体洗浄剤組成物」ともいう。）は、（Ａ）成分と（Ｂ）成分と（Ｃ）成分と（Ｄ）成分と（Ｅ）成分と（Ｆ）成分とを含有する。
【０００９】
＜（Ａ）成分＞
（Ａ）成分は、アミラーゼ及びマンナナーゼからなる群から選ばれる少なくとも１種である。
（Ａ）成分は、洗浄力の向上に寄与する。
【００１０】
アミラーゼは一般に、アミラーゼを含有する製剤（アミラーゼ製剤）として市販されている。液体洗浄剤組成物を調製する際、通常、アミラーゼ製剤の形態で配合される。
アミラーゼ製剤としては、例えばノボザイムズ社から入手できる商品名Ｔｅｒｍａｍｙｌ（登録商標）３００Ｌ、ＴｅｒｍａｍｙｌＵｌｔｒａ３００Ｌ、Ｄｕｒａｍｙｌ（登録商標）３００Ｌ、Ｄｕｒａｍｙｌ１６Ｌ、Ｓｔａｉｎｚｙｍｅ（登録商標）１２Ｌ、ＳｔａｉｎｚｙｍｅＰｌｕｓ１２Ｌ、Ａｍｐｌｉｆｙ（登録商標）１２Ｌ、ＡｍｐｌｉｆｙＰｒｉｍｅ１００Ｌ、Ｍｅｄｌｅｙ（登録商標）Ｃｏｒｅ２１０Ｌ；ジェネンコア社から入手できる商品名Ｍａｘａｍｙｌ；天野エンザイム社から入手できる商品名プルラナーゼアマノ；生化学工業社から入手できる商品名ＤＢ－２５０；ダニスコ・ジャパン株式会社から入手できる商品名ＰＲＥＦＥＲＥＮＺ（登録商標）Ｓ２１０などが挙げられる。
（【００１１】以降は省略されています）

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