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公開番号2025037322
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-18
出願番号2023144178
出願日2023-09-06
発明の名称洗浄剤組成物
出願人株式会社赤玉化学
代理人個人
主分類C11D 17/08 20060101AFI20250311BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】本発明は、安定した洗浄力と防黴力を兼ね備え、組成物の経時的安定性にすぐれた洗浄剤組成物およびその製造方法を提供することを目的とする
【解決手段】本発明によれば、水50乃至70重量%に対し、重曹15乃至25重量%を含有する水溶性の連続相において、予め、1乃至4重量%の(a)多価アルコール及び0.5乃至2重量%の(b)増粘多糖を混和し、前記重曹を含有する水溶性の連続層に添加してなるマイクロ分散型のジェル状洗浄剤組成物とその製造方法が提供され、これらにより、茶渋等の色素沈着物に対する優れた洗浄力と防黴効果が長期間持続する効果を得ることができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
水50乃至80重量%に対し、重曹15乃至30重量%を含有する水溶性の連続相において、予め、1乃至4重量%の(a)多価アルコール及び0.5乃至2重量%の(b)増粘多糖を混和し、前記重曹を含有する水溶性の連続層に添加し、均一層を形成した後、調製されたマイクロ分散型のジェル状洗浄剤組成物。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
多価アルコールがプロピレングリコール及び/又はグリセリンである請求項1に記載のマイクロ分散型のジェル状洗浄剤組成物。
【請求項3】
増粘多糖がキサンタンガム及び/又はグァーガムである請求項1乃至2いずれかに記載のマイクロ分散型のジェル状洗浄剤組成物。
【請求項4】
外観が透明なマクロエマルション型の製剤である請求項1乃至3いずれかに記載のマイクロ分散型のジェル状洗浄剤組成物。
【請求項5】
第一工程として予め水50乃至70重量%に対し、重曹15乃至25重量%を含有する水溶性の連続相を形成し、第二工程として、該重曹ジェルの連続相に、別に調製した1乃至4重量%の(a)多価アルコール及び0.5乃至2重量%の(b)増粘多糖の混和物を添加撹拌し、均一層を形成した後、撹拌してなるマイクロ分散型のジェル状洗浄剤組成物を製造する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄効果と防黴効果を併せ持ち、経時的安定性にすぐれた特定組成のジェル状の洗浄剤組成物およびその製造方法に関するものである。
さらに詳細には、水50乃至80重量%に対し、重曹15乃至30重量%を含有する水溶性の連続相において、予め、1乃至4重量%の(a)多価アルコール及び0.5乃至2重量%の(b)増粘多糖を混和し、前記重曹を含有する水溶性の連続層に添加し、均一層を形成した後、調製された洗浄効果と防カビ効果を併せ持ち、経時的安定性にすぐれたマイクロ分散型のジェル状洗浄剤組成物とその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
新型コロナウィルスの出現によって感染拡大を招き、世界が一変してしまった。経済活動のバランスが崩れ、ライフスタイルも様変わりしている。ヒトは、未曾有の人類危機に瀕したコロナ禍の今、ウィルスの変異株の出現によって感染後の病状は多岐に渡っており、いまだに実効性のある打開策や特効薬が見いだせないまま、いわゆるニューノーマルという着地点の見えない世界で喘いでいる。
【0003】
しかしながら一方、命がある限り、日々の感染対策と予防を行いながらも、経済活動と社会生活の維持は不可避であり、コロナと一定の距離を置きつつ社会生活を続けるなかで「ウィズコロナ」というキーワードすら生まれた。令和5年に入ると漸く、感染症の分類も2類から5類に移行し、少しずつ平静な日常生活を取り戻しつつある。
【0004】
そんな中、当然ではあるが、ヒトの衛生に対する意識は格段に向上し、ウィルスを寄せ付けないという公共衛生の観点からも、いわゆる抗菌ビジネスが継続して需要である。マスクの着用は個人の判断に委ねられるようになったが、日常の常識的な行為になり、うがいや手洗いの励行も日々のライフサイクルにほぼ定着した。加えて、抗菌剤の使用も屋外のみならず、家庭で広く行われている。
【0005】
さらに、個々人の衛生観念は生活様式の細部にまで及び、例えば、生活用品や備品、その他フローリングや家具の素材にも十分な抗菌メンテナンスが求められているところである。
【0006】
昨今のコロナ禍においては、家庭内感染が急増して大きな社会問題となり、日常の衛生管理が継続して重要であることは言うまでもないが、パーソナルケアでは、個別のハンドケア、マウスケア及びフットケア等を中心にしたライフスタイル全体のトータルケアの重要度が増しており、一連の抗菌・防黴・抗ウィルス対策が今後も大変重要な継続的課題である。
【0007】
新型コロナ感染の原因は様々であるが、未だ特定されず解明されていないことも多い。特効薬の出現もない。これに対し、抜本的な対策は、日常の洗浄・殺菌防黴効果の維持であることが疑う余地のない経験的事実である。
【0008】
この点、本発明者らは、自己の蓄積技術に基づく洗浄剤の開発を試みて発明をなし、その知見について特許を取得した(特許第6752479号;特許文献1)。
当該特許文献1に係る技術は、衛生事業の実施においてかなりの成果をあげたが、処方設計の途上、採択する配合組成によっては、界面活性剤を高濃度で配合するケースがあり、SDGsにおける環境対策上の観点から、さらなる改良の必要性が生じた。
【0009】
上記特許文献1に係る技術はいわゆるクリームクレンザータイプのものであり、洗浄力維持のために、二酸化ケイ素は必須の機能性成分である。
洗浄力を維持しつつ、抗菌力を付加するためには公知の抗菌剤を添加することが便宜ではあるが、処方構成中、界面活性剤を含有するため、抗菌剤がこれに抱合または吸着される結果、抗菌効果が十分に発揮しづらい問題がある。この問題は、界面活性剤を使用する限り直面するものであり、処方設計上の理想は、界面活性剤を使用しないことが開発条件の一つである。
【0010】
もう一つの大事な開発条件が、使用する二酸化ケイ素の均一性保持である。無機物質であることから、特に界面活性剤不使用の場合、基剤の構成によっては沈殿が生じ、洗浄効果に支障が生じる。この問題は、処方中に水の配合量が多い場合に顕著である。
(【0011】以降は省略されています)

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