TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025040190
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-24
出願番号2023146949
出願日2023-09-11
発明の名称硬質表面用の液体洗浄剤組成物及び硬質表面用の液体洗浄剤製品
出願人ライオン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C11D 17/08 20060101AFI20250314BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】シンクでの水の広がりが不均一になると、シンクに水垢や油汚れ等が滞留しやすくなり、食器を洗う際に流水ですすいでも、シンクの汚れが十分に落ちないという問題がある。本発明は、硬質表面用の液体洗浄剤組成物において、シンクの汚れに対しても、機械力を要さずに優れた洗浄力を発揮させる。
【解決手段】(A)成分:アニオン界面活性剤(但し、石鹸を除く)と、(B)成分:第4級アンモニウム基を有するモノマーから誘導される繰り返し単位(b1)を含むポリマーと、(C)成分:ノニオン界面活性剤と、(D)成分:フェノキシ基を有する特定の化合物と、を含む硬質表面用の液体洗浄剤組成物であって、前記(B)成分の含有量は、前記硬質表面用の液体洗浄剤組成物の総質量に対して、0.01~5質量%であることよりなる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)成分:アニオン界面活性剤(但し、石鹸を除く)と、
(B)成分:第4級アンモニウム基を有するモノマーから誘導される繰り返し単位(b1)を含むポリマーと、
(C)成分:ノニオン界面活性剤と、
(D)成分:下記(d1)式で表される化合物と、
を含む硬質表面用の液体洗浄剤組成物であって、
前記(B)成分の含有量は、前記硬質表面用の液体洗浄剤組成物の総質量に対して、0.01~5質量%である、硬質表面用の液体洗浄剤組成物。
Ph-X-OH ・・・(d1)
[(d1)式中、Phはフェニル基であり、XはR
41
又は(OR
42


である。R
41
は炭素数1又は2のアルキレン基であり、R
42
は炭素数2又は3のアルキレン基であり、mは1~6の数である]
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記繰り返し単位(b1)は、ジアリルジメチルアンモニウム塩から誘導される繰り返し単位(b1-1)、及び、メタクリルアミドプロピルトリアルキルアンモニウム塩から誘導される繰り返し単位(b1-2)から選ばれる1種以上である、請求項1に記載の硬質表面用の液体洗浄剤組成物。
【請求項3】
前記(B)成分/前記(D)成分で表され、前記(D)成分に対する前記(B)成分の質量比は、0.001~50である請求項1に記載の硬質表面用の液体洗浄剤組成物。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の硬質表面用の液体洗浄剤組成物と、前記硬質表面用の液体洗浄剤組成物を収容した吐出容器と、を有する、硬質表面用の液体洗浄剤製品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、硬質表面用の液体洗浄剤組成物及び硬質表面用の液体洗浄剤製品に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
食器類、調理器具、シンク及びその周辺機器等を主な被洗物とする洗浄剤組成物として、硬質表面用の液体洗浄剤組成物(以下、単に「液体洗浄剤組成物」ということがある)がある。
一般家庭等では、水を含ませたスポンジに液体洗浄剤組成物をとり、それを揉んで泡を立ててから、食器等の硬質表面に塗りひろげるように液体洗浄剤組成物を付着させ、擦り洗いをする方法、あるいは、たらいやシンク等に水を貯め、これに液体洗浄剤組成物を薄めて、その中で食器等を擦り洗いする方法等を行ってきた。このような洗浄方法では、擦り洗いで強い機械力を加えるため、洗浄作業の効率が悪く、疲労感も大きい。
【0003】
これに対して、液体洗浄剤組成物をトリガー式スプレー容器に収容した硬質表面用の液体洗浄剤製品(以下、単に「液体洗浄剤製品」ということがある)がある。かかる液体洗浄剤製品を用いる場合には、液体洗浄剤組成物を食器等の被洗物に噴霧し、任意の時間放置する。その後、被洗物を水で濯ぐか、又は軽微な擦り洗いで、通常の擦り洗いと同等以上の洗浄効果を得られる。
【0004】
トリガー式スプレー容器に収容する液体洗浄剤組成物としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸を有するアニオン界面活性剤と、特定の有機溶剤と、特定の芳香族スルホン酸及び芳香族スルホン酸並びにこれらの塩から選ばれる1種以上と、両性界面活性剤及びアミンオキシド型界面活性剤から選ばれる1種以上と、水と、を特定の質量比で含む液体洗浄剤組成物が提案されている(特許文献1)。
特許文献1に記載された発明によれば、機械力を掛けない洗浄方法における固体脂に対する洗浄力の向上を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-082123号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、液体洗浄剤組成物は、シンクの洗浄にも用いられることがある。従来、シンクの洗浄方法においても、液体洗浄剤組成物を含ませた洗浄具(スポンジ等)で擦り洗いを行ってきた。
本発明者らが鋭意検討した結果、以下の知見を得た。
シンクの擦り洗いを繰り返していると、水をシンクに流した際に水の広がりが不均一になる。これは、シンクの洗浄時に生じる洗浄具との摩擦、液体洗浄剤組成物の影響等により、シンクの表面の状態が変化するためと推察される。シンクに流した水の広がりが不均一になると、食器を洗う際に流水ですすいでも、シンク表面の汚れ(例えば、水垢、油汚れ等)を十分に除去できない。
そこで、本発明は、シンクの汚れに対しても、機械力を要さずに優れた洗浄効果を発揮できる、硬質表面用の液体洗浄剤組成物を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は以下の態様を有する。
<1>
(A)成分:アニオン界面活性剤(但し、石鹸を除く)と、
(B)成分:第4級アンモニウム基を有するモノマーから誘導される繰り返し単位(b1)を含むポリマーと、
(C)成分:ノニオン界面活性剤と、
(D)成分:下記(d1)式で表される化合物と、
を含む硬質表面用の液体洗浄剤組成物であって、
前記(B)成分の含有量は、前記硬質表面用の液体洗浄剤組成物の総質量に対して、0.01~5質量%である、硬質表面用の液体洗浄剤組成物。
Ph-X-OH ・・・(d1)
[(d1)式中、Phはフェニル基であり、XはR
41
又は(OR
42


である。R
41
は炭素数1又は2のアルキレン基であり、R
42
は炭素数2又は3のアルキレン基であり、mは1~6の数である]
<2>
前記繰り返し単位(b1)は、ジアリルジメチルアンモニウム塩から誘導される繰り返し単位(b1-1)、及び、メタクリルアミドプロピルトリアルキルアンモニウム塩から誘導される繰り返し単位(b1-2)から選ばれる1種以上である、<1>に記載の硬質表面用の液体洗浄剤組成物。
<3>
前記(B)成分/前記(D)成分で表され、前記(D)成分に対する前記(B)成分の質量比は、0.001~50である<1>又は<2>に記載の硬質表面用の液体洗浄剤組成物。
【0008】
<4>
<1>~<3>のいずれかに記載の硬質表面用の液体洗浄剤組成物と、前記硬質表面用の液体洗浄剤組成物を収容した吐出容器と、を有する、硬質表面用の液体洗浄剤製品。
【発明の効果】
【0009】
本発明の硬質表面用の液体洗浄剤組成物によれば、シンクの汚れに対しても、機械力を要さずに優れた洗浄効果を発揮する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(硬質表面用の液体洗浄剤組成物)
本発明の硬質表面用の液体洗浄剤組成物(液体洗浄剤組成物)は、(A)~(D)成分を有する。
なお、本稿において、範囲を表す「~」は、その上下限値を含むものとする。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許