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公開番号2025034302
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023140607
出願日2023-08-31
発明の名称タンク、及び、タンクの製造方法
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人桐朋
主分類F17C 1/06 20060101AFI20250306BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【解決手段】タンク10は、ライナ12と、ライナの内部と外部とを連通する筒状のボス部26と、ボス部の径方向に向かってボス部から突出したフランジ部28とを有する口金14と、ライナとフランジ部とを含む巻回対象に複数回巻回された巻回部材30を含む被覆層16と、を備え、被覆層のうちのフランジ部を覆う部位には、巻回部材とは別体であるとともに巻回部材に重ね合わされた補強片32が備えられ、補強片を構成する繊維強化樹脂に含まれる繊維の方向と、巻回部材のうちの補強片に接する部位を構成する繊維強化樹脂に含まれる繊維の方向とが互いに交差する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ライナと、
前記ライナの内部と外部とを連通する筒状のボス部と、前記ボス部の径方向に向かって前記ボス部から突出したフランジ部とを有する口金と、
前記ライナと前記フランジ部とを含む巻回対象に複数回巻回された巻回部材を含む被覆層と、
を備え、
前記被覆層のうちの前記フランジ部を覆う部位には、前記巻回部材とは別体であるとともに前記巻回部材に重ね合わされた補強片が備えられ、
前記補強片を構成する繊維強化樹脂に含まれる繊維の方向と、前記巻回部材のうちの前記補強片に接する部位を構成する繊維強化樹脂に含まれる繊維の方向とが互いに交差する、タンク。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
請求項1に記載のタンクにおいて、
前記ライナは、シリンダ部と、前記シリンダ部の両端に形成された一対のドーム部とを有し、
前記口金は、少なくとも一方の前記ドーム部に備えられる、タンク。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のタンクにおいて、
前記被覆層のうちの前記フランジ部を覆う部位では、前記巻回部材と前記補強片とが交互に積層される、タンク。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のタンクにおいて、
前記補強片は、前記被覆層の厚さ方向内側に偏在する、タンク。
【請求項5】
請求項4に記載のタンクにおいて、
前記補強片は、前記被覆層の厚さの少なくとも2分の1の範囲に備えられる、タンク。
【請求項6】
請求項1又は2に記載のタンクにおいて、
複数の前記補強片のうちの一の補強片が前記フランジ部の外面に接している、タンク。
【請求項7】
請求項6に記載のタンクにおいて、
前記一の補強片に重ね合わせられるとともに前記一の補強片に接する他の前記補強片を更に備え、
前記一の補強片と前記他の補強片とが互いに接している部位において、前記一の補強片を構成する繊維強化樹脂に含まれる繊維の方向と、前記他の補強片を構成する繊維強化樹脂に含まれる繊維の方向とが交差する、タンク。
【請求項8】
ライナと、
前記ライナの内部と外部とを連通する筒状のボス部と、前記ボス部の径方向に向かって前記ボス部から突出したフランジ部とを有する口金と、
前記ライナと前記フランジ部とを含む巻回対象に複数回巻回された巻回部材を含む被覆層と、
を備えるタンクの製造方法であって、
前記巻回対象に前記巻回部材を巻回する巻回ステップと、
前記被覆層のうちの前記フランジ部を覆う部位において、前記巻回部材とは別体である補強片を前記巻回部材に重ね合わせる補強ステップと、
を有し、
前記補強片を構成する繊維強化樹脂に含まれる繊維の方向と、前記巻回部材のうちの前記補強片に接する部位を構成する繊維強化樹脂に含まれる繊維の方向とが互いに交差する、タンクの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タンク、及び、タンクの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、高圧水素ガスを収容するタンクが開示されている。当該タンクはライナを有し、ライナは円筒状の胴体部とドーム状の側端部とを有する。ライナの両端部には口金が取り付けられる。ライナ及び口金の外面は、繊維強化樹脂から成る被覆層により覆われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6549514号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に開示された技術では、繊維強化樹脂から成るシートをライナに巻回する。ライナに巻回されて筒状となったシートの端部に切欠き部を複数設けて小片部を成形する。この小片部によりライナの側端部を覆う。しかし、被覆層でライナをより良好に覆うことができるタンク、及び、タンクの製造方法が待望される。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様はタンクであって、タンクは、ライナと、前記ライナの内部と外部とを連通する筒状のボス部と、前記ボス部の径方向に向かって前記ボス部から突出したフランジ部とを有する口金と、前記ライナと前記フランジ部とを含む巻回対象に複数回巻回された巻回部材を含む被覆層と、を備え、前記被覆層のうちの前記フランジ部を覆う部位には、前記巻回部材とは別体であるとともに前記巻回部材に重ね合わされた補強片が備えられ、前記補強片を構成する繊維強化樹脂に含まれる繊維の方向と、前記巻回部材のうちの前記補強片に接する部位を構成する繊維強化樹脂に含まれる繊維の方向とが互いに交差する。
【0007】
本発明の第2の態様は、ライナと、前記ライナの内部と外部とを連通する筒状のボス部と、前記ボス部の径方向に向かって前記ボス部から突出したフランジ部とを有する口金と、前記ライナと前記フランジ部とを含む巻回対象に複数回巻回された巻回部材を含む被覆層と、を備えるタンクの製造方法であって、当該製造方法は、前記巻回対象に前記巻回部材を巻回する巻回ステップと、前記被覆層のうちの前記フランジ部を覆う部位において、前記巻回部材とは別体である補強片を前記巻回部材に重ね合わせる補強ステップと、を有し、前記補強片を構成する繊維強化樹脂に含まれる繊維の方向と、前記巻回部材のうちの前記補強片に接する部位を構成する繊維強化樹脂に含まれる繊維の方向とが互いに交差する。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、被覆層でライナをより良好に覆うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、タンクの断面図である。
図2は、巻回部材の巻回方法について説明する図である。
図3は、巻回部材に補強片を重ね合わせる作業のイメージ図である。
図4は、巻回部材に補強片を重ね合わせる作業のイメージ図である。
図5は、巻回部材に補強片を重ね合わせる作業のイメージ図である。
図6は、タンクの口金付近の断面図である。
図7は、巻回部材に補強片を重ね合わせる作業のイメージ図である。
図8Aは、補強片を示す図である。図8Bは、補強片群を示す図である。
図9は、巻回部材に補強片を重ね合わせる作業のイメージ図である。
図10Aは、補強片を示す図である。図10Bは、補強片を示す図である。図10Cは、補強片群を示す図である。
図11は、タンクの口金付近の断面図である。
図12Aは、クッション部材を構成する補強片を示す図である。図12Bは、クッション部材を構成する補強片を示す図である。
図13Aは、クッション部材を構成する補強片を示す図である。図13Bは、クッション部材を構成する補強片を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係るタンク、及び、タンクの製造方法について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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