TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025033615
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023139453
出願日
2023-08-30
発明の名称
走行用アクスル装置
出願人
日立建機株式会社
代理人
弁理士法人広和特許事務所
主分類
F16H
57/027 20120101AFI20250306BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】 デファレンシャル機構が掻き上げた潤滑油がエアブリーザから外部に漏れ出るのを防止し、小型化の促進やコストの低減を図ることができるようにする。
【解決手段】 ケーシング13の内部と外部との間で空気を出し入れするエアブリーザ52は、デファレンシャル機構室14Cに連通して設けられた左減速機構室15Bに配置されている。従って、エアブリーザ52は、デファレンシャル機構室14Cから左右方向に離れた左減速機構室15Bに配置しているから、デファレンシャル機構室14Cで掻き上げられた潤滑油51がエアブリーザ52を通じて外部に漏れ出すのを防止することができる。
【選択図】 図3
特許請求の範囲
【請求項1】
左右方向に延びた中空構造体からなり、デファレンシャル機構室および前記デファレンシャル機構室の左右両側に前記デファレンシャル機構室に連通して設けられた減速機構室を有するケーシングと、
前記ケーシングの前記デファレンシャル機構室に設けられ、駆動源の回転力を左右の回転軸に分配するデファレンシャル機構と、
前記ケーシングの前記左右の減速機構室に設けられ、前記左右の回転軸の回転を減速する左右の遊星歯車減速機構と、
前記ケーシング内の左右両側に設けられ、前記左右の遊星歯車減速機構によって減速された回転が伝達される左右のアクスルシャフトと、
前記ケーシングの内部と外部との間で空気を出し入れするエアブリーザと、
を備えた走行用アクスル装置において、
前記エアブリーザは、前記左右の減速機構室のいずれかに配置されていることを特徴とする走行用アクスル装置。
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の走行用アクスル装置において、
前記デファレンシャル機構は、左右方向の軸線を中心にして回転可能となり、左右方向の片側に向かって形成された歯部を有するベベルギヤを備え、
前記エアブリーザは、前記ケーシングの左右方向における前記ベベルギヤの前記歯部が向いた側とは反対側に配置されていることを特徴とする走行用アクスル装置。
【請求項3】
請求項1に記載の走行用アクスル装置において、
前記左右の遊星歯車減速機構の各々は、それぞれの前記減速機構室の内面側に設けられ、内周面にプラネットギヤが噛合する歯部が形成されたリングギヤを有し、
前記エアブリーザは、前記左右の遊星歯車減速機構のいずれかにおける前記リングギヤの外周側で前記ケーシングの上部に配置されていることを特徴とする走行用アクスル装置。
【請求項4】
請求項3に記載の走行用アクスル装置において、
前記ケーシングと前記リングギヤとの間には、前記減速機構室に連通する空間部が形成され、
前記エアブリーザは、前記空間部に連通していることを特徴とする走行用アクスル装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、例えばホイールローダ、ホイール式油圧ショベル等のホイール式建設機械に好適に用いられる走行用アクスル装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ホイール式建設機械の代表例としては、ホイールローダが知られている。ホイールローダは、左右の車輪を駆動する走行用アクスル装置を備えた車体と、車体に取り付けられた作業装置と、を含んで構成されている。車体には、エンジン、トルクコンバータ、トランスミッション等が搭載され、エンジンの回転力がトルクコンバータを介してトランスミッションに伝達される。また、走行用アクスル装置は、トランスミッションの出力軸に接続されることにより、回転力を左側の車輪と右側の車輪とに伝えて回転駆動する。
【0003】
走行用アクスル装置は、左右方向に延びた中空構造体からなり、デファレンシャル機構室の左右両側に減速機構室を有するケーシングと、ケーシングのデファレンシャル機構室に設けられ、トランスミッションの出力軸の回転力を左右の回転軸に分配するデファレンシャル機構と、ケーシングの左右の減速機構室に設けられ、左右の回転軸の回転を減速する左右の遊星歯車減速機構と、ケーシング内の左右両側に設けられ、左右の遊星歯車減速機構によって減速された回転が伝達される左右のアクスルシャフトと、を備えている。
【0004】
また、ケーシング内には、潤滑油が充填されている。この潤滑油は、デファレンシャル機構、遊星歯車減速機構等の回転部分、噛合部分の潤滑、冷却や、騒音を低減する。潤滑油は、例えば、ケーシングの半分程度(回転軸、アクスルシャフトの軸線の高さ)まで充填され、外部に漏出しないように封入されている。
【0005】
一方で、ケーシング内は、温度の変化等によって内部の気圧が上昇するから、シール部材等が損傷しないようにエアブリーザが設けられている。このエアブリーザは、ケーシング内と外部との間で空気を出し入れすることができる(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2011-69455号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、特許文献1の構成は、エアブリーザをケーシングのデファレンシャル機構の上側に配置している。このエアブリーザの取付位置では、デファレンシャル機構を構成するベベルギヤが潤滑油を掻き上げた場合、飛散した潤滑油がエアブリーザを通じて外部に漏れ出す虞がある。従って、特許文献1では、ベベルギヤとエアブリーザとの間に邪魔板を配設している。これにより、特許文献1では、邪魔板を設けるためのスペースを確保するために走行用アクスル装置が大型化してしまう。また、部品点数や取付作業工数が増えることによってコストが嵩んでしまうという問題がある。
【0008】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、デファレンシャル機構が掻き上げた潤滑油がエアブリーザから外部に漏れ出るのを防止し、小型化の促進やコストの低減を図ることができるようにした走行用アクスル装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、左右方向に延びた中空構造体からなり、デファレンシャル機構室および前記デファレンシャル機構室の左右両側に前記デファレンシャル機構室に連通して設けられた減速機構室を有するケーシングと、前記ケーシングの前記デファレンシャル機構室に設けられ、駆動源の回転力を左右の回転軸に分配するデファレンシャル機構と、前記ケーシングの前記左右の減速機構室に設けられ、前記左右の回転軸の回転を減速する左右の遊星歯車減速機構と、前記ケーシング内の左右両側に設けられ、前記左右の遊星歯車減速機構によって減速された回転が伝達される左右のアクスルシャフトと、前記ケーシングの内部と外部との間で空気を出し入れするエアブリーザと、を備えた走行用アクスル装置において、前記エアブリーザは、前記左右の減速機構室のいずれかに配置されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、デファレンシャル機構が掻き上げた潤滑油がエアブリーザから外部に漏れ出るのを防止することができ、小型化の促進やコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日立建機株式会社
作業機械
3日前
日立建機株式会社
建設機械
4日前
日立建機株式会社
建設機械
11日前
日立建機株式会社
作業機械
11日前
日立建機株式会社
作業機械
11日前
日立建機株式会社
作業機械
10日前
日立建機株式会社
走行装置
6日前
日立建機株式会社
建設機械
5日前
日立建機株式会社
運搬車両
5日前
日立建機株式会社
作業機械
5日前
日立建機株式会社
作業車両
5日前
日立建機株式会社
建設機械
5日前
日立建機株式会社
建設機械
5日前
日立建機株式会社
作業機械
5日前
日立建機株式会社
作業機械
3日前
日立建機株式会社
作業機械
4日前
日立建機株式会社
作業機械
4日前
日立建機株式会社
作業機械
3日前
日立建機株式会社
作業機械
4日前
日立建機株式会社
作業機械
4日前
日立建機株式会社
作業機械
3日前
日立建機株式会社
作業機械
3日前
日立建機株式会社
作業機械
3日前
日立建機株式会社
建設機械
3日前
日立建機株式会社
作業機械
3日前
日立建機株式会社
作業機械
3日前
日立建機株式会社
建設機械
3日前
日立建機株式会社
ダンプトラック
11日前
日立建機株式会社
ダンプトラック
9日前
日立建機株式会社
ダンプトラック
3日前
日立建機株式会社
ホイールローダ
10日前
日立建機株式会社
電動式作業車両
9日前
日立建機株式会社
作業機械の制御装置
6日前
日立建機株式会社
作業機械の管理装置
6日前
日立建機株式会社
電気駆動式作業車両
6日前
日立建機株式会社
潤滑油診断システム
4日前
続きを見る
他の特許を見る