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公開番号
2025033505
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023139262
出願日
2023-08-29
発明の名称
ズームレンズ及び撮像装置
出願人
株式会社タムロン
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
G02B
15/20 20060101AFI20250306BHJP(光学)
要約
【課題】大口径比でありながら、全体的に小型で、諸収差が良好に補正された高性能なズームレンズ及び撮像装置を提供する。
【解決手段】全体で負の屈折力を有する前群と、全体で正の屈折力を有する後群と、から構成され、広角端から望遠端へのズーミングに際して、間隔を変化させるように移動するレンズ群は5つ以下であり、特定の式で表される特定の光学特性を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のレンズ群を有するズームレンズであって、
広角端における最も広いレンズ群間の空気間隔よりも物体側に配置されているレンズ群を前群とし、前記空気間隔よりも像面側に配置されているレンズ群を後群としたときに、
前記前群は、物体側より順に、正の屈折力を有するレンズ群Pと、1以上のレンズ群を含むとともに全体で負の屈折力を有する中間群M1と、から構成され、かつ全体で負の屈折力を有し、
前記後群は、物体側より順に、1以上のレンズ群を含むとともに全体で正の屈折力を有する中間群M2と、全体で負の屈折力を有するレンズ群Fと、1以上のレンズ群を含む後方群Rと、から構成され、かつ全体で正の屈折力を有し、
広角端から望遠端へのズーミングに際して、
隣り合うレンズ群の間隔が変化し、
隣り合うレンズ群の間隔を変化させるように移動するレンズ群は5つ以下であり、
前記レンズ群Pは物体側へ移動し、
前記中間群M1に含まれるレンズ群のうちの少なくとも1つの負の屈折力を有するレンズ群は像面側に漸次移動し、かつ、
前記中間群M2に含まれるレンズ群のうちの少なくとも1つの正の屈折力を有するレンズ群は像面側に凸形状の軌跡で移動し、
フォーカシングに際して、前記レンズ群Fは前記ズームレンズの光軸に沿って移動し、
以下の式を満足する、ズームレンズ。
0.5≦bfw/Yw≦1.4・・・(1)
0.5≦fp/ft≦1.5・・・(2)
-0.9≦fm1/fw≦-0.15・・・(3)
但し、
bfw:広角端における前記ズームレンズの光学系のバックフォーカス
Yw:広角端における最大像高
fp:前記レンズ群Pの焦点距離
ft:望遠端における前記ズームレンズの光学系の焦点距離
fm1:広角端における前記中間群M1の合成焦点距離
fw:広角端における前記ズームレンズの光学系の焦点距離
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
以下の式を満足する、請求項1に記載のズームレンズ。
0.05≦Dm/Tw≦0.20・・・(4)
Dm:広角端における前記中間群M1と、前記中間群M2と、の光軸上での距離
Tw:広角端における光学全長
【請求項3】
前記中間群M1に含まれる負の屈折力を有するレンズ群のうち、最も大きな負の屈折力を有するレンズ群をレンズ群Nとしたとき、以下の式を満足する、請求項1に記載のズームレンズ。
0.5≦|Xp|/|Xn|≦2.0・・・(5)
Xp:広角端における前記レンズ群Pの位置と、望遠端における前記レンズ群Pの位置と、の光軸上での距離
Xn:広角端における前記レンズ群Nの位置と、望遠端における前記レンズ群Nの位置と、の光軸上での距離
【請求項4】
以下の式を満足する、請求項1に記載のズームレンズ。
1.5≦|{1-(βft)
2
}×(βrt)
2
|≦9.5・・・(6)
βft:望遠端における前記レンズ群Fの無限遠フォーカシング時の横倍率
βrt:望遠端における前記後方群Rの無限遠フォーカシング時の横倍率
【請求項5】
広角端から望遠端へのズーミングに際して、前記レンズ群Fは像面側に凸形状の軌跡で移動する、請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項6】
前記中間群M2は、前記光軸に直交する方向に移動する、負の屈折力を有する防振群Vを含む、請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項7】
前記中間群M2は、前記防振群Vより物体側と、前記防振群Vより像面側とにそれぞれ1枚以上のレンズを含み、
前記中間群M2における前記防振群Vより物体側に配置されているレンズは全体で正の屈折力を有し、
前記中間群M2における前記防振群Vより像面側に配置されているレンズは全体で正の屈折力を有する、
請求項6に記載のズームレンズ。
【請求項8】
以下の式を満足する、請求項7に記載のズームレンズ。
0.7≦fm2p/fm2≦2.0・・・(7)
fm2p:前記中間群M2において前記防振群Vより物体側に配置された全てのレンズの望遠端における合成焦点距離
fm2:望遠端における前記中間群M2の合成焦点距離
【請求項9】
以下の式を満足する、請求項7に記載のズームレンズ。
-3.3≦fm2v/fm2≦-1.2・・・(8)
fm2v:前記防振群Vの焦点距離
fm2:望遠端における前記中間群M2の合成焦点距離
【請求項10】
前記レンズ群Fは少なくとも1枚の正の屈折力を有するレンズと、少なくとも1枚の負の屈折力を有するレンズと、を有する、請求項1に記載のズームレンズ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ズームレンズ及び撮像装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
デジタルスチルカメラ及びデジタルビデオカメラ等の固体撮像素子を用いた撮像装置が広く普及している。このような撮像装置として、例えば、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、放送用カメラ、監視カメラ及び車載カメラ等がある。いずれの撮像装置においても、大口径比であり、光学系が小型で、かつ高い光学性能を有するズームレンズに対する市場の要求は強い。
【0003】
ズームレンズの光学構成として、例えば、最も物体側に正の屈折力のレンズ群を備えた、ポジティブリード型の構成が知られている。ポジティブリード型のズームレンズでは、一般に、物体側から2番目の第2レンズ群に強い負の屈折力を配置し、第2レンズ群に大きな変倍負担を持たせることで高変倍化を実現しやすい構成としている。このようなポジティブリード型のズームレンズでは、テレフォト傾向が強くなるため、焦点距離に比して光学全長を短縮することができる。
【0004】
このようなズームレンズには、物体側から順に、正・負・正・負・正の屈折力のレンズ群を備え、第4レンズ群をフォーカス群としたズームレンズが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、当該ズームレンズには、物体側から順に、正・負・正・負・正の屈折力のレンズ群を備え、第2レンズ群をフォーカス群としたズームレンズが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2018/092295号
特開2019-138941号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、Fナンバーが小さく、光学性能の高いズームレンズを得るには、大口径比化によって発生する諸収差を良好に補正する必要がある。そのため、Fナンバーの小さいズームレンズでは、Fナンバーの大きいズームレンズと比較すると、各レンズ群に強い屈折力を配置することが困難であり、光学系が大型化し易い。また、Fナンバーの小さいズームレンズを得るには、像面側、つまり光学系の後方に強い正の屈折力のレンズ群を配置することが好ましい。しかしながら、光学系の後方に強い正の屈折力のレンズ群を配置すると、テレフォト傾向の強いズームレンズを得ることが困難になり、光学全長の短縮化が困難となる。このように、大口径比化を図りつつ、高い光学性能を有し、さらに小型のズームレンズを実現するためには、各レンズ群のパワー配置、結像倍率、レンズ構成、変倍に伴う各レンズ群が移動する距離等を適切に設定する必要がある。
【0007】
特許文献1に記載のズームレンズでは、バックフォーカスが長く、光学系の小型化が図れていない。
【0008】
特許文献2に記載のズームレンズでは、第2レンズ群によるフォーカスはレンズ枚数が多く重いため、迅速なフォーカシングに適していない。また、第2レンズ群の重量が大きいため、フォーカシングの際に第2レンズ群を移動させるための駆動機構が大型化する。このため、鏡筒径の大型化を招くという課題がある。
【0009】
本発明の一態様は、大口径比でありながら、全体的に小型で、諸収差が良好に補正された高性能なズームレンズ及び撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るズームレンズは、複数のレンズ群を有するズームレンズであって、
広角端における最も広いレンズ群間の空気間隔よりも物体側に配置されているレンズ群を前群とし、前記空気間隔よりも像面側に配置されているレンズ群を後群としたときに、
前記前群は、物体側より順に、正の屈折力を有するレンズ群Pと、1以上のレンズ群を含むとともに全体で負の屈折力を有する中間群M1と、から構成され、かつ全体で負の屈折力を有し、
前記後群は、物体側より順に、1以上のレンズ群を含むとともに全体で正の屈折力を有する中間群M2と、全体で負の屈折力を有するレンズ群Fと、1以上のレンズ群を含む後方群Rと、から構成され、かつ全体で正の屈折力を有し、
広角端から望遠端へのズーミングに際して、
隣り合うレンズ群の間隔が変化し、
隣り合うレンズ群の間隔を変化させるように移動するレンズ群は5つ以下であり、
前記レンズ群Pは物体側へ移動し、
前記中間群M1に含まれるレンズ群のうちの少なくとも1つの負の屈折力を有するレンズ群は像面側に漸次移動し、かつ、
前記中間群M2に含まれるレンズ群のうちの少なくとも1つの正の屈折力を有するレンズ群は像面側に凸形状の軌跡で移動し、
フォーカシングに際して、前記レンズ群Fは前記ズームレンズの光軸に沿って移動し、
以下の式を満足する。
0.5≦bfw/Yw≦1.4・・・(1)
0.5≦fp/ft≦1.5・・・(2)
-0.9≦fm1/fw≦-0.15・・・(3)
但し、
bfw:広角端における前記ズームレンズの光学系のバックフォーカス
Yw:広角端における最大像高
fp:前記レンズ群Pの焦点距離
ft:望遠端における前記ズームレンズの光学系の焦点距離
fm1:広角端における前記中間群M1の合成焦点距離
fw:広角端における前記ズームレンズの光学系の焦点距離
(【0011】以降は省略されています)
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