TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025032972
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-12
出願番号
2024121732
出願日
2024-07-29
発明の名称
エネルギー収集体の特定の配列を有する光起電力電池及びかかる電池の製造方法
出願人
ウーテーアー・エス・アー・マニファクチュール・オロロジェール・スイス
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H10F
10/17 20250101AFI20250305BHJP()
要約
【課題】前面収集体内の電圧降下を実質的に低減する電流収集体又は周辺バスの特定の配列を有する光起電力電池を提供する。
【解決手段】光起電力電池1は、第1の前面収集体層と、第1層上のアモルファスシリコン層6と、アモルファスシリコン層6上の第2の導電層8とを含む。第2の導電層8から第1層までの電気接続部が、アモルファスシリコン層6を貫通するように作られる。第2の導電層8から第1層までの電気接続部は、光起電力電池の周縁においてアモルファスシリコン層6を貫通するように作られ、導電層8は正の周縁バス8’及び負の周縁バスを含み、正の周縁バス8’は、正の周縁バスの一端においてTCO第1層と少なくとも一つの正の接続端子とに接続され、負の周縁バスは負の接続端子に接続され、正の周縁バスと負の周縁バスとは、正の周縁バスが負の周縁バスよりも長い状態で互いに対して非対称的である。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
携帯用オブジェクトの透明なガラスの内面に又は文字盤に配列されることが意図された光起電力電池(1)であって、前記光起電力電池(1)は、前面収集体(4)を構成する第1の透明導電(TCO)層と、前記第1の前面収集体層(4)上のアモルファスシリコン層(6)と、前記アモルファスシリコン層(6)上の後面収集体を構成する導電層(8)と、前記アモルファスシリコン層(6)を貫通するように作られた前記導電層(8)から前記第1の前面収集体層(4)までの電気接続部とを含み、
特徴は、
前記第2の導電層(8)から前記第1の前面収集体層(4)までの前記電気接続部が、前記アモルファスシリコン層(6)を、前記光起電力電池の周縁において貫通するように作られることと、
前記導電層(8)が正の周縁バス(8’)及び負の周縁バスを含み、前記正の周縁バス(8’)が、前記正の周縁バスの一端において前記第1の前面収集体層(4)と少なくとも一つの正の接続端子(8’a,8’b)とに接続され、前記負の周縁バスが負の接続端子に接続されることと、
前記正の周縁バスと前記負の周縁バスとが、前記正の周縁バスが前記負の周縁バスよりも大きな長さを有する状態で互いに対して非対称的であることと
にある、光起電力電池(1)。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記正の周縁バスの厚さ及び幅が、前記負の周縁バスの厚さ及び幅と実質同一であることと、
前記正の周縁バスの長さが、前記負の周縁バスの長さよりも少なくとも10倍以上であることと
を特徴とする、請求項1に記載の光起電力電池(1)。
【請求項3】
前記導電層(8)と前記TCO第1層(4)との前記電気接続部が、第2の金属層である第2の導電層(8)において製造される前記正の周縁バスの全長にわたって前記アモルファスシリコン層(6)を貫通するように作られることを特徴とする、請求項1に記載の光起電力電池(1)。
【請求項4】
前記金属層がアルミニウムの層であることを特徴とする、請求項3に記載の光起電力電池(1)。
【請求項5】
前記光起電力電池は平面視で円柱であり、
特徴は、
前記正の周縁バスが、前記TCO第1層(4)との周縁電気接続部を全長にわたって有する330°の総円弧を示すことと、
前記正の周縁バスが、第1の正の接続端子(8’a)において第1の側で終端し、第2の正の接続端子(8’b)において第2の対向側で終端することと、
前記負の接続端子を含む前記負の周縁バスが、各側に前記正の周縁バスの前記第1の正の接続端子(8’a)及び前記正の周縁バスの前記正の接続端子(8’b)を有する30°未満の円弧に追従することと
にある、請求項3に記載の光起電力電池(1)。
【請求項6】
前記光起電力電池は平面視で円柱であり、
特徴は、
前記正の周縁バスが、前記TCO第1層(4)との周縁電気接続部を全長にわたって有する350°の総円弧を示すことと、
前記正の周縁バスが、第1の正の接続端子(8’a)において第1の側で終端し、第2の正の接続端子(8’b)において第2の対向側で終端することと、
前記負の接続端子を含む前記負の周縁バスが、各側に前記正の周縁バスの前記第1の正の接続端子(8’a)及び前記正の周縁バスの前記正の接続端子(8’b)を有する10°未満の円弧に追従することと
にある、請求項3に記載の光起電力電池(1)。
【請求項7】
前記TCO第1の前面層(4)からの様々な連続層が、前記光起電力電池の一部を形成する前記携帯用オブジェクト(2)の前記ガラスとの単一セグメント光起電力電池アセンブリを形成するべく、前記携帯用オブジェクトの前記ガラスの内面に製造されることを特徴とする、請求項1に記載の光起電力電池(1)。
【請求項8】
前記導電層(8)が、前記負の周縁バスの前記負端子に接続された中心部分において、前記光起電力電池を半透明にする透かし細工部分を含む金属層であることを特徴とする、請求項1に記載の光起電力電池(1)。
【請求項9】
請求項1に記載の光起電力電池(1)を製造する方法であって、
TCO第1層(4)にアモルファスシリコン層(6)を堆積するステップと、
前記TCO第1層(4)へのアクセスを与えるべく前記アモルファスシリコン層(6)を貫通する開口(12)を作るステップと、
前記アモルファスシリコン層(6)に導電層(8)を、前記導電層(8)の一部が前記TCO第1層(4)に接触する状態で堆積するステップと
を含み、
前記方法は、
前記光起電力電池(1)の周縁エリアに位置する前記アモルファスシリコン層(6)を貫通するように前記開口を作るステップと、
前記導電層(8)を、前記導電層(8)を貫通するように前記導電層に開口(12’)を製造することによって、一方で、前記TCO前面層(4)に接触して前記正の周縁バス(8’)を製造するように、他方で、前記金属層が、前記光起電力電池の負端子(8)に接続された前記負の周縁バスの複数部分に接続されるように、分離するステップと
を特徴とする、方法。
【請求項10】
前記導電層(8)は、アルミニウムの層のような金属層である、請求項9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電流の形態でエネルギーを収集する収集体の特定の配列を有する光起電力電池、及びかかる光起電力電池の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【0002】
すなわち、本発明は、腕時計のような携帯用電子オブジェクトに使用するための光起電力電池の効率を最適化することから構成される。
【背景技術】
【0003】
各光起電力電池は、それを受容する携帯用オブジェクトの形状に適合した一般的な形状を有する。典型的に、この光起電力電池は、それを受容する携帯用オブジェクトのガラス内面に、又は携帯用オブジェクトの外側から可視の文字盤の表面に配列された円柱状の電池であり得る。
【0004】
かかる光起電力電池は、一セットの層によって製造される。一セットの層とは、特に、周囲光に対して透明な、前面収集体と称される第1の前面層であり、アルミニウムがドープされた酸化亜鉛(ZnO:Al又はAZO)の層によって製造され得る。この第1の層は、文字盤に向かい合う携帯用オブジェクトのガラス内面に配列されてよく、そこには、吸収体と称されるアモルファスシリコン(a-Si)薄層のp-i-n型シーケンス(pドープ、真性i、nドープ)が堆積されるのが典型的であり、その吸収体は、吸収した光放射を正電荷キャリア(正孔)及び負電荷キャリア(電子)に変換する。構造は典型的に、後面収集体と称される第2の導電層、例えばアルミニウム又は他の金属の組み合わせ、によって終わる。
【0005】
この構成において、正電荷キャリアは前面収集体に向かってドリフトする。前面収集体において正電荷キャリアは、外部電気回路からの電子によって中和される。負電荷キャリアは後面収集体に向かってドリフトする。後面収集体において負電荷キャリアは、外部回路に電子を供給し、後面収集体と前面収集体との間に負電荷電流を形成する。慣例によれば、これは正極と負極との間に流れる(正の)電流を対象とするので、つい先ほどの構成においては電荷電流が負となる。
【0006】
初期に、一つの金属レベルのみを使用する技術として、図1に示される一実施形態が、先行技術に係る光起電力電池の製造のために提案されている。この実施形態において、電流収集体又は周辺バスが、対称的な設計で、すなわち、ほぼ同一の長さ、幅及び厚さの周辺バスを有する設計で、円形電池の円周のまわりに2つの半リング又は半円弧を形成する。典型的には、これらのバスは、光起電力電池の前面収集体における電流の可能な限り均一な分布を促すように、可能な限り長くなければならないので、抵抗損失が減少する。
【0007】
図1に示される単一セグメント電池と称される均一な光起電力電池の場合、電流ラインは、2つの周辺バスの間で近似的に直線状かつ平行な経路をたどることがわかる。前面集電体を形成するべく使用される現在の透明導電層技術によれば、その層抵抗は、後面収集体を形成するべく電池の後面に堆積される薄層の層抵抗よりも少なくとも1~2桁大きいことに留意すべきである。
【0008】
この層抵抗の差は、電流が流れたときに前面収集体に、後面収集体よりもかなり高い電位勾配を、電流値が増加するにつれて増加する電力損失とともにもたらす。
【発明の概要】
【0009】
したがって、本発明は、前面収集体内の電圧降下を実質的に低減する電流収集体又は周辺バスの特定の配列を有する光起電力電池を提案する。この電圧降下は、光の捕獲後に吸収層によって生成される電流によって誘導される。
【0010】
この目的に向けて、本発明は、独立請求項1に規定されるように、前面収集体を横切る電圧降下を実質的に低減するように配列された光起電力電池に関する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
集積回路
20日前
東レ株式会社
有機EL表示装置
今日
日機装株式会社
半導体発光装置
20日前
株式会社東芝
計算装置
1日前
株式会社東芝
計算装置
27日前
ローム株式会社
半導体装置
21日前
株式会社東芝
計算装置
1日前
株式会社半導体エネルギー研究所
表示装置
6日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
今日
日亜化学工業株式会社
発光装置
20日前
日亜化学工業株式会社
発光素子
24日前
キヤノン株式会社
有機発光素子
20日前
ローム株式会社
窒化物半導体装置
6日前
ローム株式会社
窒化物半導体装置
6日前
TDK株式会社
スピン変換器
24日前
日亜化学工業株式会社
発光素子
28日前
株式会社カネカ
太陽電池モジュール
7日前
ローム株式会社
基板
10日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
6日前
個人
半導体装置
27日前
日亜化学工業株式会社
発光素子
6日前
国立研究開発法人産業技術総合研究所
半導体装置
27日前
株式会社東海理化電機製作所
発光装置
6日前
サンケン電気株式会社
白色発光装置
10日前
ローム株式会社
半導体装置
27日前
ローム株式会社
半導体装置
24日前
東レ株式会社
積層体、ディスプレイ、積層体の製造方法
27日前
日本電気株式会社
ボロメータ及び製造方法
6日前
ローム株式会社
半導体装置
27日前
サンケン電気株式会社
白色発光装置
20日前
日本電気株式会社
デバイスとその製造方法
20日前
住友電気工業株式会社
半導体装置の製造方法
今日
個人
ソーラーパネル光電変換効率向上方法及び構造
16日前
日亜化学工業株式会社
発光装置の製造方法
10日前
京セラ株式会社
半導体素子
20日前
ローム株式会社
絶縁チップおよび信号伝達装置
6日前
続きを見る
他の特許を見る