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公開番号2025031319
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023137466
出願日2023-08-25
発明の名称飛沫感染、飛沫核感染防止のための衝立
出願人株式会社フジタ,国立研究開発法人理化学研究所
代理人弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
主分類E06B 9/264 20060101AFI20250228BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】飛沫感染、飛沫核感染を効果的に防止可能な衝立を提供すること。
【解決手段】衝立は、少なくとも一つのシャッタ、支持機構、および光照射装置を備える。少なくとも一つのシャッタは、互いに平行に配置された複数の第1のスラットと複数の第2のスラットを有する。支持機構は、少なくとも一つのシャッタを支持するように構成される。光照射装置は、少なくとも一つのシャッタの一方の側において光を照射するように構成される。第1のスラットと第2のスラットは交互に配置される。複数の第1のスラットと複数の第2のスラットの各々は湾曲する。複数の第1のスラットの各々の幅は、複数の第2のスラットの各々の幅以上である。
【選択図】図13
特許請求の範囲【請求項1】
互いに平行に配置された複数の第1のスラットと複数の第2のスラットを有する少なくとも一つのシャッタ、
前記少なくとも一つのシャッタを支持する支持機構、および
前記少なくとも一つのシャッタの一方の側において光を照射するように構成される光照射装置を備え、
前記第1のスラットと前記第2のスラットは交互に配置され、
前記複数の第1のスラットと前記複数の第2のスラットの各々は屈曲または湾曲し、
前記複数の第1のスラットの各々の幅は、前記複数の第2のスラットの各々の幅以上である衝立。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記少なくとも一つのシャッタは、互いに対向する一対のシャッタを含み、
前記光照射装置は、前記一対のシャッタに挟まれる空間に対し、上方向または下方向に前記光を照射するように構成される、請求項1に記載の衝立。
【請求項3】
前記空間に配置される整流板をさらに備え、
前記整流板は、前記複数の第1のスラットと前記複数の第2のスラットの長手方向に対して垂直な方向に延伸する複数の溝を備える、請求項2に記載の衝立。
【請求項4】
前記複数の第1のスラットと前記複数の第2のスラットは、可視光を透過するように構成される、請求項1に記載の衝立。
【請求項5】
前記複数の第1のスラットと前記複数の第2のスラットは、前記少なくとも一つのシャッタに向かう気流が通過した後に前記気流が前記少なくとも一つのシャッタに沿って上方向または下方向に流れるように構成される、請求項1に記載の衝立。
【請求項6】
連続して配置される二つの前記第1のスラットと前記第2のスラットにおいて、一方の前記第1のスラットと前記第2のスラット間の第1の距離は、他方の前記第1のスラットと前記第2のスラット間の第2の距離と異なる、請求項1に記載の衝立。
【請求項7】
前記第2の距離は、前記第1の距離の1.5倍以上3倍以下である、請求項6に記載の衝立。
【請求項8】
前記少なくとも一つのシャッタは、前記複数の第1のスラットと前記複数の第2のスラットに平行な複数の第3のスラットをさらに有し、
前記少なくとも一つのシャッタは、第1の領域、および前記第1の領域上の第2の領域を有し、
前記第1のスラットと前記第2のスラットは、前記第1の領域で交互に配置され、
前記第1のスラットと前記第3のスラットは、前記第2の領域で交互に配置される、請求項1に記載の衝立。
【請求項9】
前記複数の第3のスラットの各々は、長手方向において一定のピッチで配置される複数の切り欠きを有する、請求項8に記載の衝立。
【請求項10】
前記支持機構は、前記第1のスラットと前記複数の第2のスラットの各々を、長手方向に平行な方向を中心に回転するように構成される、請求項1に記載の衝立。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態の一つは、飛沫感染、飛沫核感染防止のための衝立(パーティション)に関する。例えば、本発明の実施形態の一つは、呼気中に含まれる飛沫感染、飛沫核感染の原因となる細菌やウイルスなどを効果的に消滅または減少させることが可能な衝立に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
呼吸器から発する病原体を含む粒子が気流によって移動、拡散して起こるのが飛沫感染、飛沫核感染である。室内で飛沫感染、飛沫核感染を防止するための衝立として、電動式のファンと紫外光を照射可能な光源が設けられた衝立が知られている。これらの衝立では、ファンを用いて室内の空気を衝立内に能動的に取り込み、吸引した空気に対して紫外光を照射することで空気が殺菌、浄化される(特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5916070号公報
実用新案登録第3118531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態の一つは、飛沫感染、飛沫核感染を効果的に防止可能な衝立を提供することを課題の一つとする。例えば、本発明の実施形態の一つは、消費電力が低く、かつ、呼気に由来する飛沫、飛沫核を効果的に捕捉し、飛沫、飛沫核に含まれる感染症の原因となる物質に対して、これを不活化可能な波長帯の光を照射できる衝立を提供することを課題の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態の一つは、飛沫感染、飛沫核感染防止のための衝立である。この衝立は、少なくとも一つのシャッタ、支持機構、および光照射装置を備える。少なくとも一つのシャッタは、互いに平行に配置された複数の第1のスラットと複数の第2のスラットを有する。支持機構は、少なくとも一つのシャッタを支持するように構成される。光照射装置は、少なくとも一つのシャッタの一方の側において光を照射するように構成される。第1のスラットと第2のスラットは交互に配置される。複数の第1のスラットと複数の第2のスラットの各々は屈曲または湾曲する。複数の第1のスラットの各々の幅は、複数の第2のスラットの各々の幅以上である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明の実施形態の一つに係る衝立の模式的正面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の模式的側面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の光照射装置の模式的斜視図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の第1のスラットの模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の第1のスラットの模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の第1のスラットの模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の第2のスラットの模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の第2のスラットの模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の第2のスラットの模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の第1のスラットの模式的斜視図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の第1のスラットの模式的斜視図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の第2のスラットの模式的斜視図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の第2のスラットの模式的斜視図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立のシャッタの一部の模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立のシャッタの一部の模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の模式的側面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の模式的正面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の模式的正面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の模式的側面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の模式的正面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の一部の模式的斜視図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の模式的側面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の模式的側面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の整流板の模式的斜視図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の模式的上面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の模式的正面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の模式的側面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立のシャッタの一部の模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立のシャッタの一部の模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立のシャッタの一部の模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の模式的側面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の模式的正面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の模式的側面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の第3のスラットの模式的斜視図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の第3のスラットの模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の第3のスラットの模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係る衝立の模式的側面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の各実施形態について、図面などを参照しつつ説明する。ただし、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において様々な態様で実施することができ、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
【0008】
図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状などについて模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
【0009】
<第1実施形態>
1.衝立の構造
以下、本発明の実施形態の一つに係る、飛沫感染、飛沫核感染防止のための衝立について説明する。衝立は、人の呼気に含まれ、飛沫感染、飛沫核感染の原因となる物質である細菌やウイルス、真菌などを含む粒子を捕捉する間仕切り板として機能する。衝立は、床面の上、机などの移動可能な家具の上、窓脇、あるいはカウンターなどの室内または屋外に固定された備品上など、様々な場所に設置することができる。衝立100の一例の模式的正面図と側面図をそれぞれ図1と図2Aに示す。これらの図に示すように、衝立100は、基本的な構成として、少なくとも一つのシャッタ130、シャッタ130を支持する支持機構110、および一つまたは複数の光照射装置150を備える。以下、衝立100が設置された際の鉛直方向をz方向、x方向とy方向が水平方向として説明を行う。x方向とy方向は、それぞれ水平面における衝立100の長手方向とそれに垂直な方向である。
【0010】
(1)シャッタ
シャッタ130は、粒子を含む気流を通過させるとともに、通過した気流をシャッタ130の面(気流が衝突する面に対して反対の面)に沿って流れる上昇流に変換するように構成される。図1と図2Aに示すように、シャッタ130は、二種類の羽根板(以下、スラット)を有する。具体的には、シャッタ130は、互いに平行に配置される複数の第1のスラット132と複数の第2のスラット134を有する。複数の第1のスラット132と複数の第2のスラット134は、その長手方向が互いに平行になるようにストライプ状に配置される。また、第1のスラット132と第2のスラット134は、互いに交互に配置される。このため、隣接する第1のスラット132の間に一つの第2のスラット134が位置し、隣接する第2のスラット134の間に一つの第1のスラット132が位置する(図2A)。隣接する第1のスラット132と第2のスラット134の間には隙間が存在するため、飛沫感染、飛沫核感染防止のために汎用されるアクリル板などと比較し、シャッタ130は音を大きく遮らない。このため、衝立100を介する対話の際に大きな声を出すことが要求されないので、人から発せられる呼気が低減し、その結果、より効果的な飛沫感染、飛沫核感染防止が可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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