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公開番号2025030044
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023135005
出願日2023-08-22
発明の名称心不全に陥るリスクを判定するための情報を提示するシステム及びそのソフトウエア
出願人国立大学法人三重大学
代理人個人
主分類G16H 50/30 20180101AFI20250228BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】 特定個人についてのリアルタイム生体検査データに応じて、その個人が心不全に陥るリスクを判定するための情報を分かり易く提示するシステムおよびそのためのソフトウエア等を提供すること。
【解決手段】 心不全を患う患者側端末装置において、当該患者についての脈拍数・血圧・体重・歩数に関する情報を含む生体情報に基づき当該患者の病態を解析し、(0)異常無し、(1)異常が認められるものの緊急を要しない、(2)異常が認められ緊急を要する、の3種類のいずれか一つ判定結果を得た後、前記患者に対し、判定結果が(0)の場合には状態安定画面を提示し、判定結果が(1)の場合には異常1画面を表示すると共に医師への受診相談を提示し、判定結果が(2)の場合には異常2画面を表示すると共に医師への受診相談をより強く提示することを特徴とする心不全に陥るリスクを判定するための情報を提示するソフトウエアによって達成される。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
心不全を患う患者側端末装置において、当該患者についての脈拍数・血圧・体重・歩数に関する情報を含む生体情報に基づき当該患者の病態を解析し、(0)異常無し、(1)異常が認められるものの緊急を要しない、(2)異常が認められ緊急を要する、の3種類のいずれか一つ判定結果を得た後、前記患者に対し、判定結果が(0)の場合には状態安定画面を提示し、判定結果が(1)の場合には異常1画面を表示すると共に医師への受診相談を提示し、判定結果が(2)の場合には異常2画面を表示すると共に医師への受診相談をより強く提示することを特徴とする心不全に陥るリスクを判定するための情報を提示するソフトウエア。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記ソフトウエアに加えて、前記患者による生体情報の入力が、予め設定された日時の間だけ認められない場合には、当該患者情報の入力を促す情報入力リマインダー表示が行われる第二ソフトウエアを備えた請求項1に記載のソフトウエア。
【請求項3】
前記判定結果が、(0)から(1)または(2)に変化した場合には、増悪リスクが高まっていると評価し、早期の受診勧告を行う請求項1に記載のソフトウエア。
【請求項4】
前記判定結果が、(1)または(2)の場合には、事前に承認されている連絡先に対し、通知が行われる請求項1~3のいずれか一つに記載のソフトウエア。
【請求項5】
心不全を患う患者側端末装置と、その患者側端末装置からの患者情報を受信するサーバ装置と、そのサーバ装置との間で医療情報の交換を行う医師側端末装置とを備えるシステムであって、
前記医師側端末装置には、前記医療情報を受信すると共に医師側情報を前記サーバ装置に送信する外部通知部とが備えられており、
前記患者側端末装置には、当該患者の生体情報を入力及び/または検出すると共にその状況をモニターする生体情報取得部と、当該患者についての脈拍数・血圧・体重・歩数に関する情報を含む生体情報に基づき当該患者の病態を解析して、(0)異常無し、(1)異常が認められるものの緊急を要しない、(2)異常が認められ緊急を要する、の3種類のいずれか一つ判定結果を得た後、判定結果が(0)の場合には状態安定画面を提示し、判定結果が(1)の場合には異常1画面を表示すると共に医師への受診相談を提示し、判定結果が(2)の場合には異常2画面を表示すると共に医師への受診相談をより強く提示する制御部と、前記生体情報を含む患者側情報を前記サーバ装置に送信すると共に前記サーバ装置からの医療情報を受信する外部通信部とが備えられていることを特徴とする心不全に陥るリスクを判定するための情報を提示するシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、特定個人についてのリアルタイム生体検査データに応じて、その個人が心不全に陥るリスクを判定するための情報を分かり易く提示するシステムおよびそのためのソフトウエア等に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
現在、心不全患者の多くは、近隣の掛かり付け医院で日々の診察や投薬を受けている。その心不全患者が、更に高度な検査や治療を要する場合には、大学病院や総合病院等に紹介される。患者に対しては、「心不全手帳」が交付され、日々の血圧や体重を記載するように指導されているものの、十分には浸透していない。更に、「心不全手帳」の確認は、患者が医院を外来する1~2ヶ月に1回程度に限定されており、詳細な検討はなされていなかった。
また、患者自身が、日々の血圧や体重の変化に基づいて、心不全の悪化兆候に気づくことは困難であった。慢性心不全は、悪化兆候に気づくことなく急性増悪による入退院を繰り返すことで身体機能が低下していく。このため、心不全増悪の兆候を素早く見つけ、入院を回避することが非常に重要である。
このため、心不全増悪の兆候を素早く見つけるためのシステムやソフトウエアが望まれていた。例えば、CureApp社では、スマートホンとインターネット等を用いた「高血圧治療補助アプリ」が提供され始めた(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
<https://cureapp.co.jp/productsite/ht/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記「高血圧治療補助アプリ」は、提供され始めたばかりであり、更に便利なシステム等が望まれていた。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、特定個人についてのリアルタイム生体検査データに応じて、その個人が心不全に陥るリスクを判定するための情報を分かり易く提示するシステムおよびそのためのソフトウエア等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための発明に係る心不全に陥るリスクを判定するための情報を提示するソフトウエアは、心不全を患う患者側端末装置において、当該患者についての脈拍数・血圧・体重・歩数に関する情報を含む生体情報に基づき当該患者の病態を解析し、(0)異常無し、(1)異常が認められるものの緊急を要しない、(2)異常が認められ緊急を要する、の3種類のいずれか一つ判定結果を得た後、前記患者に対し、判定結果が(0)の場合には状態安定画面を提示し、判定結果が(1)の場合には異常1画面を表示すると共に医師への受診相談を提示し、判定結果が(2)の場合には異常2画面を表示すると共に医師への受診相談をより強く提示することを特徴とする。
本発明において、前記ソフトウエアに加えて、前記患者による生体情報の入力が、予め設定された日時の間だけ認められない場合には、当該患者情報の入力を促す情報入力リマインダー表示が行われる第二ソフトウエアを備えることが好ましい。
また、前記判定結果が、(0)から(1)または(2)に変化した場合には、増悪リスクが高まっていると評価し、早期の受診勧告を行うことが好ましい。
また、前記判定結果が、(1)または(2)の場合には、事前に承認されている連絡先に対し、通知が行われることが好ましい。
【0006】
また別の発明に係る心不全に陥るリスクを判定するための情報を提示するシステムは、心不全を患う患者側端末装置と、その患者側端末装置からの患者情報を受信するサーバ装置と、そのサーバ装置との間で医療情報の交換を行う医師側端末装置とを備えるシステムであって、前記医師側端末装置には、前記医療情報を受信すると共に医師側情報を前記サーバ装置に送信する外部通知部とが備えられており、前記患者側端末装置には、当該患者の生体情報を入力及び/または検出すると共にその状況をモニターする生体情報取得部と、当該患者についての脈拍数・血圧・体重・歩数に関する情報を含む生体情報に基づき当該患者の病態を解析して、(0)異常無し、(1)異常が認められるものの緊急を要しない、(2)異常が認められ緊急を要する、の3種類のいずれか一つ判定結果を得た後、判定結果が(0)の場合には状態安定画面を提示し、判定結果が(1)の場合には異常1画面を表示すると共に医師への受診相談を提示し、判定結果が(2)の場合には異常2画面を表示すると共に医師への受診相談をより強く提示する制御部と、前記生体情報を含む患者側情報を前記サーバ装置に送信すると共に前記サーバ装置からの医療情報を受信する外部通信部とが備えられていることを特徴とする。
【0007】
上記発明において、患者による情報の入力が、適当な日時(例えば、2日、3日、4日、5日など)の間だけ認められない場合には、患者情報の入力を促す情報入力リマインダー表示が行われることが好ましい。
また、上記発明において、日々の投薬を促す投薬リマインダー表示が行われることが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、特定個人についてのリアルタイム生体検査データに応じて、その個人が心不全に陥るリスクを判定するための情報を分かり易く提示するシステムおよびそのためのソフトウエア等を提供できる。なお、本発明のシステムまたはソフトウエアが提供する危険性に関する情報は、参考的に使用されるためのものであり、最終的な判断は、医師等の免許を持ったものが行う。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態のシステムの概要図である。
患者側装置の構成図である。
クラウドサーバの構成図である。
医師側等に設けられる端末装置の構成図である。
第一ソフトウエアのフローチャートである。
スマートホンにおいて実施される第一ソフトウエアの初期画面である。
症状チェックデータ入力画面である。
状態安定画面である。
ルーチンAのフローチャートである。
異常1画面である。
ルーチンBのフローチャートである。
異常2画面である。
ルーチンTのフローチャートである。
ルーチンEのフローチャートである。
異常状態の結果表示画面である。
第一ソフトウエアにおけるカレンダー表示画面である。
メニュー画面である。
第一ソフトウエアのサマリ出力機能を用いて、関連データのサマリを出力した結果を示す画面である。
第二ソフトウエアのフローチャートである。
情報入力リマインダー表示がなされたときのスマートホンの画面である。
実証試験(1)において、(A)KCCQ-OSと(B)KCCQ-QoLについて、ベースラインとソフトウエア導入から6ヶ月後のデータを比較したグラフである。
実証試験(2)において、初回入院(X月)から外来リハビリテーション(X+6月:異常1の作動に基づく受診)までのBNP、体重(BW)及び胸部単純X線写真の変化を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本発明の実施形態について、図表を参照しつつ説明するが、本発明の技術的範囲は、これらの実施形態によって限定されるものではなく、発明の要旨を変更することなく様々な形態で実施できる。
<システム構成>
図1には、本実施形態のシステム1(心不全に陥るリスクを判定するための情報を提示するシステム)の概要図を示した。このシステム1には、心不全を患う患者側装置5と、患者情報を受信するクラウドサーバ(サーバ装置)3と、クラウドサーバ3との間で医療情報の交換を行うA病院A、X病院X、保健センターH、介護施設Kが備えられている。病院(医師)、保健センター、介護施設については、複数の施設について、同様の端末装置(医師側端末装置)4が設けられている。患者側装置5には、スマートホン(患者側端末装置)2のみでも済むものの、更に患者情報取得装置16などを含むことができる。また、クラウドサーバ3からは、患者の心不全が増悪したときに、その情報が送信される緊急情報受領者7が設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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