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公開番号2025029557
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-06
出願番号2024011190
出願日2024-01-29
発明の名称抗菌剤、樹脂組成物、及び抗菌剤の製造方法
出願人個人
代理人個人,個人
主分類A01N 59/06 20060101AFI20250227BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】抗菌性が長く継続する徐放性の抗菌剤とその製造方法、この抗菌剤を含む樹脂組成物及び樹脂成形体を提供すること。
【解決手段】酸化カルシウムと、前記酸化カルシウムの水和を抑制する水和抑制成分と、を含む酸化カルシウム質粒子を含み、前記酸化カルシウム質粒子の表面のpHが12.0以上である抗菌剤。前記抗菌剤と、樹脂と、を含む、樹脂組成物。前記樹脂組成物を含む樹脂成形体。乾燥卵殻を、1000℃以上で1~2時間焼成することで、酸化カルシウムと、前記酸化カルシウムの水和を抑制する水和抑制成分と、を含み、表面のpHが12.0以上である酸化カルシウム質粒子を得る焼成工程を備える抗菌剤の製造方法。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
酸化カルシウムと、前記酸化カルシウムの水和を抑制する水和抑制成分と、を含む酸化カルシウム質粒子を含み、
前記酸化カルシウム質粒子の表面のpHが12.0以上である抗菌剤。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記水和抑制成分が酸化マグネシウムである請求項1に記載の抗菌剤。
【請求項3】
前記酸化カルシウム質粒子は、前記酸化カルシウムからなるマトリックス相中に酸化マグネシウムからなる分散相が分散している請求項2に記載の抗菌剤。
【請求項4】
前記酸化カルシウム質粒子は、焼成卵殻粒子である請求項1又は2に記載の抗菌剤。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか一項に記載の抗菌剤と、
樹脂50と、を含む、樹脂組成物。
【請求項6】
請求項5に記載の樹脂組成物を含む樹脂成形体。
【請求項7】
乾燥卵殻を、1000℃以上で1~2時間焼成することで、酸化カルシウムと、前記酸化カルシウムの水和を抑制する水和抑制成分と、を含み、表面のpHが12.0以上である酸化カルシウム質粒子を得る焼成工程を備える抗菌剤の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、抗菌剤、樹脂組成物、及び抗菌剤の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ウイルス感染症が流行したため、細菌・ウイルスへの抗菌性を有する抗菌剤、及び抗菌性を有する製品に対するニーズが高まっている。抗菌性を有する製品としては、機能性の高さ(耐久性・軽さ・加工のしやすさ)及びコスト優位性より、プラスチック製品(樹脂製品)が望まれている。
【0003】
一方、プラスチック製品に用いられるプラスチックについては、海洋プラスチック問題、循環型社会の実現等から、使用量の削減が望まれている。また、近年、3R(スリーアール)、すなわちリデュース(Reduse)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)の要請が大きくなっている。
【0004】
上記抗菌性、プラスチック使用量の削減、3Rの観点から、通常、廃棄されている卵殻を活用した抗菌剤、及びこの抗菌剤を含むプラスチック製品の使用が検討されている。
【0005】
特許文献1には、焼成卵殻の消化粉末を含む卵殻粉末と、生分解性樹脂粉末とを含む生分解性樹脂組成物の製造方法であって、卵殻粉末を1質量%乃至80質量%の割合にて含む生分解性樹脂組成物の製造方法が開示されている。なお、特許文献1によれば、上記消化粉末は、水和(消化)させて得られる水酸化カルシウム主体の焼成物である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6802242号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の樹脂組成物は、消化粉末が水酸化カルシウムを主体とするため、樹脂組成物の表面に露出した卵殻粉末の露出面全体が空気中の水分に接触して速やかに溶出し始める。水酸化カルシウムの溶解度は比較的小さいものの、卵殻粉末の溶出が継続して進行すると、露出面の卵殻粉末が早く枯渇して抗菌性が消滅したり、卵殻粉末の露出面の強アルカリ化による使用者の接触部分の肌荒れ等が生じたりするおそれがある。
【0008】
このように、特許文献1の樹脂組成物は、樹脂組成物の表面に露出した卵殻粉末の抗菌性が早く消滅するおそれがあるという問題があった。なお、特許文献1で用いられる卵殻粉末自体を抗菌剤として用いる場合も、抗菌性が早く消滅するおそれがあると推測される。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するものであり、抗菌性が長く継続する徐放性の抗菌剤とその製造方法、この抗菌剤を含む樹脂組成物及び樹脂成形体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る抗菌剤は、酸化カルシウムと、前記酸化カルシウムの水和を抑制する水和抑制成分と、を含む酸化カルシウム質粒子を含み、
前記酸化カルシウム質粒子の表面のpHが12.0以上である。
(【0011】以降は省略されています)

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